難しいことを考えずに手に入れた家の部品がアトピッコハウスの建材で良かったを目指しています。
今日はちょっと調子が悪い時、何気なくいつもと違う健康茶を選んでしまうような、そんな感じです。
Made in Japanに疑いを持つ人は少ない。環境が破壊されているのも頭では理解している。でも、積極的に国産品を購入し、行動をする人は多くない。
でも防腐剤不使用のお弁当にしてみようかな、というような気軽に考えられるコンビニ建材があれば、それが最初の一歩につながります。気付かないうちに、健康にも、環境にも配慮していたほうがいい。だから もっと手軽に利用できる天然素材が必要だと思うのです。
アトピッコハウスは1995年、シックハウス対策のリフォームを生業として横浜で創業をいたしました。
工務店はもちろん、一般の方もシックハウスという単語を知らない(覚えていない)方がほとんどで、欧米の状況をまじえ、日本でおこっている事例をご説明するところからはじめなければなりませんでした。
シックハウスを体験された、もしくはアレルギーで悩んでいらっしゃる方の反応はすごくいい。でもそれらに耳を傾ける工務店や問屋は皆無と言っても差し支えない程度のレベルでした。
そして今、シックハウスという単語を知らない人は少数派となりました。ある意味、市民権を得たのです。しかし、建材から揮発する化学物質で苦しんでいる人は減っているという印象がありません。多少配慮した住宅が横行してしまった結果、潜在患者が増え、重症化しているように感じています。
もちろん以前と同様に、まったく影響のない方が多数です。
でも、今何も現れていない人も、いつそういう状況に陥るかわからない。
そう考え、私たちは、志を同じくする同業者の方々と普及活動に勤めてきました。今も、小手先だけの健康住宅と、自分たちが本気でつくった健康住宅との差別化が明確になれば、家で健康を害する人が減るに違いない、と真剣に考え、挑戦し続けている工務店はたくさんあります。
しかし現状はまったく改善されていないよう見えるのです。
アレルギーフリー住宅とはアトピッコハウスが持つ商標登録です。
お陰様で差別化になると感じていただけたようで、全国の工務店さんに広がっていきました。が、そのスピードは決して速いとは言えず、また大きな波にもなっていません。
小さな会社ができることには限りがあります。
有名タレントを使ってCMを流している大手ハウスメーカーのイメージ戦略には適いません。だから、私たちは一般製品との違いを一生懸命説明してきました。差別化を図って理解してもらおうと努力してきたのです。
でも、それは結局、シックハウスや健康住宅に関心のある人にしか届かないということを、今更ながら思い知りました。
シックハウスや健康住宅に関心のある人は、勉強するし、一生懸命調べるから失敗が少ない。そうではない、関心のあまり高くない層の方々に知ってもらえるような存在になれば、自然素材はもっと広がります。そうすれば普通に手に入れた住まいが健康住宅になるのです。
家の部品やは、アレルギーフリー住宅がもっと多くの方の手に届くことを願ってオープンしました。難しく考えず、気軽に自然素材に触れていただけたら幸いです。
アトピッコハウス建材の開発は、「畳」からスタートしました。
畳はイグサという植物から出来た「畳表」を、「畳床(畳の芯の部分)」に貼った日本の伝統的な内装材ですが、「イグサ」の安全性を追求することは困難です。栽培には除草剤や防虫剤といった農薬を使い、使った農薬が「イグサ」に残留します。また色を良く見せる「合成着色剤」が使われています。建材とはいっても直接肌に触れる商品なのに、農薬に関する使用制限も、安全に関する基準もありません
。アトピッコハウスも「無着色・有機栽培」を謳った畳表の生産者を訪ねたら、「実はほんの少し着色剤を使っていた」という苦い経験をしたこともあります。そこで「アトピッコハウスのこだわり」を理解して頂ける生産者に「契約栽培」して頂くことから、安全な畳作りに着手しました。
その後、オリジナル商品はクロス、でんぷん糊、フローリング等々へと広がっています。
「予防原則」とは、たとえ現時点で因果関係が証明されていなくても、「毒性」が疑われるものは予防的に使用を中止しようという考え方です。最近では、一般の医師の間でも使われるようになった単語ですが、創業当事はごく一部の研究者のみが使ってる程度。アトピッコハウスでは早くから、この見解を提唱し、建材の開発及び選定は、この「予防原則」に基づいています。
具体的には次のようなことにこだわることが予防原則であると考えています。
・昔ながらの製法、技術に敬意を払い、積極的に取り入れていく。
・材料の供給から製造まで、可能な限り国内で賄う。
・材料や製品を運搬輸送する時のエネルギーコストを抑える努力を続ける。
・天然・自然素材が最良と考えるが、地球環境を無視した素材の使用はしない。
・製造の段階の排水、施工中の廃棄物、解体時の環境負荷も最小限に抑える。
・安易に化学物質を使用しないが、化学物質を排除した生活は非現実的である。
・化学物質とのバランスの良い共存生活が現代のLOHASである。
・実験データに頼りすぎない。
・科学的見解を排除しない。
・五感で考えることを忘れない。
住宅作りは、理論的に小さいことを積み重ねていかなければならない反面、感覚や直感を無視すると失敗することが多いという両極端な性格を持っています。
アレルギーフリー住宅とは、自然素材だから安心、合成化学物質だから危険という単純な物ではなく、自然素材でもアレルギーを引き起こす素材があるように、エコ、環境、健康、ロハスなどをバランス良く、トータルに考えられることを大切にする住まいのこと。
畳の着色料は、当時よりも格段に少なくなりました。それでもゼロではありませんし、農薬、抗菌剤の問題は変わりません。そして塗り壁が人気といっても、内装材の主流はビニールクロスです。そういった素材を使った健康住宅との違いを理解していただけるための一つのブランドとして、これからもっと多くの方に知っていただきたいと考えています。



