アトピッコハウス ブログ
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自然素材の家 を定義する

2013/10/21
2021/04/19

こんにちは!
無垢・漆喰・珪藻土「自然素材の内装材ブログ」を運営している
アトピッコハウス㈱、ごとひろ美です。

何を基準に自然素材の家と考えるのか。
真柄工務店施工画像
アトピッコハウスが創業した頃、
健康住宅や病気が治る家という広告がたくさんありました。

健康的な住宅って何よ、
家で病気が治ったら、おかしいでしょ!と、
突っ込みをしていた私ですが、

ここ数年は、そういう広告も見ないなーと感じていました。

ところが、また増えつつあります。
不景気だからでしょうねー。
ビニールクロスと合板の家では差別化ができなくて、

今更ながら、
自然素材の家をつくろうという建築会社からの問合せが続いています。

自然素材の家を担ってくれる工務店が増えることは歓迎します。
しかし、すべての会社をアトピッコハウスが応援することはできません。
自然素材の家の定義が違うからです。

アトピッコハウスが考える自然素材の家は、適材適所。

日本で作られている家で、
目を覆うほど劣悪な家はありません。

それはシックハウス的に考えても、随分と改善されてきています。

合板フローリングや接着剤で固めた塗り壁にもメリットがあります。
100%デメリットしかない商品や、
広く、大きく人々に害を及ぼす商品が、
長く、日本で販売はされ続けることはありません。

つまり建てられている家や建材が悪いのではなく、
使い方に問題があると考えています。

普通の家で、十分満足できる人が無理に自然素材にする必要はありません。

ごく少量の化粧品や、殺虫剤で倒れてしまう人には、
接着剤や合板を一切使わない社寺建築に近いような家でなければなりません。
そして社寺建築的な家づくりが、
相当な金額になることは誰もがイメージできます。

アトピッコハウスが考える自然素材の家は、
この両者の中間にあたります。

普通の家で問題はないけれど、
自分が好きだから、自然素材の家で暮らしたい。

接着剤は可能な限り少量にし、
健康被害が少なく、しかも施工性も悪くなく大幅に価格アップしない商品を使う。

許容出来る予算の中で、合板を使う範囲と質を決めていく。

キッチンなどの水回りは、
耐久性と使い勝手を考えて、新建材も上手に活用していく。

使用面積の広い床や壁は、
可能な限り自然素材にした方が、気持ちよく暮らせる。
つまりは優先順位を決めて
自然素材を使っていくということなんです。

今までビニールクロスと合板フローリングの家しか、
作ってきていない会社は、
重箱の隅をつつくように自然素材の家を考えていきます。

そうすると社寺建築のようになり、
殆どの人にとって、手の届かない家になってしまうのです。

それを私は机上の空論家づくりと呼んでいます。

絵に描いた餅では暮らせません。
当たり前過ぎて気付きませんが、
今の日本で、定住する家がなければ社会生活が送れません

水や空気と同じように、
私達にとって、必要不可欠な存在なのです。

今までと変わらず、
いえ、今まで以上に快適な暮らしのため自然素材の家に
夢を託したハズだったのに、
素地選びが目的の家になっているケースが多いんです。

家づくり初心者のユーザーがそうなってしまうのは仕方がありません。
でも、それを修正するのがプロ。

キッチンを自然素材でつくることもできる。
だけど、その耐久性は一般品と比較して劣らないか、
使い勝手は悪くないのか、総合的に判断したい。

無垢材で作った階段の方が、
足触りが暖かくて気持ちがいい。だけど、その費用出せる人は何人いる?

無垢フローリングは、無塗装や自然塗装がいい。
だけどライフスタイルや、
使い場所によってはウレタン塗装の方が便利なケースもある。

だから、ごろ寝フローリングにはUV塗装をご用意しているのです。

珪藻土塗り壁はいから小町は、自然素材です。
でも、珪藻土塗り壁はいから小町を塗る下地は自然素材ではないケースが多い。

自然素材じゃないところに、
自然素材を塗るためには、両者を中和させる材料が必要です。
昔は自然素材だけで下地を作った上に、
漆喰を塗ることができました。

でも、今は違います。

ビニールクロスを剥がして漆喰美人を施工することもできるけれど、
ビニールクロスの廃棄費用も、施工の手間も増えるから割高になることは、
知った上で判断したい。

それに、ビニールクロスの下も自然素材ではありません。
たった数mmのビニールクロスに一喜一憂するのは、どうなんだろう。

賃貸でもなく、
建売住宅でもなく注文住宅を選ぶ人は、

自分自身が理想とするライフスタイルを手に入れるために、
少し高いお金を捻出します。
けっして、家を買っているのではなく暮らしのためにプラスアルファの費用を用意している。
アトピッコハウスは、そう考えています。

私は、一般の人以上に化学物質には敏感です。
その私が、18年の中で定義した自然素材の家づくりのために用意した商品が、
はなまるエコ建材です。

自然素材の家を特殊と位置づけることなく、
希望すれば誰でもが手に入れることができる家。

この定義に納得し、共感してくれた人たちの施工集団をつくりたくて、
はなまる工務店をチーム化しました。

はなまる工務店になるための厳しい審査はありません。

それは、自然素材の家づくりをしたい、
と思ってくれる気持ちがあるのなら、そこから努力するだけ。
その努力をアトピッコハウスが応援すればいい、
と考えているからです。

はなまる工務店の数が少ないということは、
共感してもらうための努力が不足しているということ。

はなまる工務店の意識が低いならば、
アトピッコハウスがもっと頑張ればいい。
自然素材の家の定義を共有できる会社200社に、

別の未来をみせられるまで。
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