アトピッコハウス ブログ
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珪藻土

同潤会アパートの外壁洗い出し再現

2005/11/19
2021/03/17

こんにちは!
無垢・漆喰・珪藻土「自然素材の内装材ブログ」を運営している
アトピッコハウス㈱、自然素材のパイオニア後藤坂です。

同潤会アパートってご存知ですか?
国内初の「鉄筋コンクリート共同住宅」です。
既に取り壊されてしまいましたが、青山アパートは、ステキでしたよね。

実は、その外壁は、「マグネシアセメント」を使った
「洗い出し仕上げ」だったのですが、
その「洗い出し」の壁仕上げを復刻させる作業をしています。

「洗い出し」って何?
という方も多いと思いますが、「洗い出し」とは、左官の最高技術です。
セメントの中に、美しい砂や石などの骨材を入れておき、
壁に塗って、ある程度セメントが固まってから、
表面のセメントを洗い流し、
美しい石を表面に浮き出させる「技」です。

今でも「洗い出し」の技術そのものはあります。

しかし、今回何が、目新しいかというと、
砂や石を固める「凝固材」に、
「マグネシアセメント」を使ったということです。
満鉄の中央研究所が開発した技術で、決して新しい技術ではありません。
しかし、現在は「途絶えて」ありません。

アトピッコハウスの珪藻土塗り壁材「はいから小町」を既にご存知の方なら、
ピンと来るかもしれませんが、
そうです。「はいから小町」を固めている技術と同じです。
「マグネウム」と「りがり」から出来る「マグネシアセメント」は、
歯科用セメントして使われるほど安全性の高いものです。

その「マグネシアセメント」は配合を変えれば、人工大理石が作れるほど強度の壁が作れます。
そこに目をつけ、「珪藻土を40%も入れた」のが、内装用の「はいから小町」でした。

前置きが長くなりましたが、
「マグネシアセメント」を使った洗い出しの何がスゴイかというと、
・通常のセメントはセメント1に対して、砂(骨材)3です。
洗い出しには、相当手間隙がかかります。
しかし、それでも、「砂」や「石」などの美しい骨材は、なかなか表面に浮いてきてくれません。

ところが、マグネシアセメントの場合は、
・マグネシアセメント1に対して、砂(骨材)8~9です。
塗って、そのまま洗い出せば、砂や石などの美しい骨材が、現れてきます。

しかも、マグネシアセメントは、「純白」なので、骨材の美しさを妨げません。
セメントは1:3の割合、これは白セメントを使った場合でも同じです。
それに対して、マグネシアセメントは1:9です。
表面に現れる骨材(砂や石)の量と美しさが断然違います。

さらには、弱アルカリなので、素手で触っても、炎症を起こしません。
作業に当ってくれた職人さんも、通常のセメントを使った「洗い出し」の時は、
直ぐに皮膚が割れ、ピリピリ痛いそうですが、
「マグネシアセメント」の洗い出しでは、
2日作業しても、全く平気だったと驚いていました。

こんなスゴイ「洗い出し用の外壁材」ですが、発売は未定です。

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