アトピッコハウス ブログ
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畳は日本のこころの結晶

2014/10/01
2021/09/30

こんにちは!
無垢・漆喰・珪藻土「自然素材の内装材ブログ」を運営している
アトピッコハウス㈱、スタッフの平野 亜矢子です。

「カツオのわら焼き」のため、稲わら確保に奮闘する
高知県の料理人の方を追うニュース番組を見ました。

カツオのタタキにも使われる稲わら

まもなく水揚げのピークとなる
戻りガツオのタタキを美味しく作るには、
良質な稲わらの確保が絶対条件だというのです。

この良質な稲わらを燃やし、カツオを炙って作るタタキ。
想像しただけで、秋の旺盛な食欲がそそられます。

しかし今夏は、長雨や台風の影響で
稲わらを確保するのがとても困難。

そこで、この料理人の方は稲わら確保のため
自ら農家に出向き、収穫をお手伝いしたとのことでした。

稲わらを必要としている業界は
こんなところにもあったんだと驚きました。

建材でいえば、畳の「芯」ともいえる「畳床」も、
本来100%稲わらで作るもの。

ほんものたたみのワラ床

日本の伝統的な食文化や住文化には、
稲(=米)が身近に親しまれてきたのだということを、
このニュース番組で実感しました。

長い歴史の中で「米」を主食として生きてきた
私たち日本人は、収穫したお米から出た
いわば「廃材」である「稲わら」を

どうにか有効利用できないかと工夫してできたのが
「稲わら」を使ったワラ床の「畳」。

畳は、表側が古びたら裏返して使い
裏側も古くなったら「畳表」を貼りかえて
さらに裏・表と両面を使う。

使いたおして床も古びてしまったら
解体して土に戻せば全てが自然に還る。

しかもワラ床は、「ムシロ」(稲わらを編んだ敷物)と稲わらを
交互に重ねた構造のため、適度な弾力性があり、
重ねた隙間にたくさんの空気を含むため高い保温性を持ち、
加えて室内の調湿作用や空気浄化作用まで期待できる建材。

畳って、何て合理的で、機能的で、
自然に優しい建材でしょうか!

日本はとても湿度が高い国であり、
元来自然に親しんでいる国民性です。
そこに加えて手先が器用、豊かな知恵で工夫上手。

そんな日本という国に、人に
ぴったりの建材である「畳」。

靴で上がるのではなく裸足で上がり、
気兼ねなく「ごろん」とできる畳。

外国の方は、自国にはない
この「畳」というスタイルに
感動することがとても多いそうです。

もっともっと、日本の大切な文化である畳が
見直されても良いのになぁと思います。

とはいえ、冒頭で書いた通り
米の生産量も減っている今、
稲わらの確保が難しいという現実もあります。

今や畳はとても貴重で希少な建材と言えます。

アトピッコハウスの「ほんものたたみ」を
作って下さっている畳屋さんも、

稲わら回収のため、間もなく
畳制作をお休みする期間に入ります。
(10月中旬~1カ月程度)

今年回収した稲わらが
「ほんものたたみ」の畳床になるのは来年です。

つまり、今年出荷している「ほんものたたみ」の
ワラ床は、昨年回収した稲わらで作られています。

何と、1年もの時間をかけて、
じっくりと自然乾燥し、仕上げているのです。

稲わらを収納した倉庫に、
太陽光をじっくりと浴びさせると
稲わら自身が発酵して高い熱を発し、

稲わらについた虫や虫の卵を
死滅させることができます。

また、この「じっくり乾燥」は
「機械乾燥」による急激な熱乾燥と違い
稲わらを痩せさせてしまうことなく、
わら本来の弾力性を確保できるんです。

貴重な畳文化を守るため、
またワラ床の品質を保つための必要な作業。

お客様にも今しばらく畳の納品を
お待ちいただく期間がありますこと、
どうかご了承下さい。

貴重な稲わらを使い、
じっくり1年もの時間をかけて作った
日本のこころの結晶「ほんものたたみ」の贅沢を
ぜひ味わってみてください。

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