アトピッコハウス ブログ
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コーポラティブハウス カナダの事例をみてきました

2017/12/12
2021/03/17

ALWAYS三丁目の夕日という映画がありました。

集団就職
街頭テレビ
力道山に東京オリンピック。

NHKの朝ドラ「ひよっこ」も同じような時代設定でしたが、

人との距離感が近くて、
あったかい空気が流れていました。

大昔でもない日本の風景なのに、
今とは人との距離感が、
まったく違っていたように見えます。

私たちは、あの頃の煩わしさが嫌で、

個人を尊重する生き方を選んできましたが、
あの50年前の暮らしを
懐かしく思う人が増えているのは、
人とのつながりを強くしたいということなのでしょうか。

カナダのコーポラティブハウスに暮らす

無垢フローリングや漆喰のメーカー
アトピッコハウス(株) ごとうひろ美です。

カナダで30年暮らす友人が、
数年前からコーポラティブハウスに住んでいますが、

彼女がコーポラティブハウスを選んだ理由も、
まさに「長屋」暮らしの
メリットを期待してのことでした。

いつも人の存在を感じる暮らし。

それって裏を返せば、
いつも視線が気になる息苦しい暮らし
とも言えなくもありません。

カナダの長屋
コーポラティブハウスを訪ねて気付いた
メリットデメリットについて、
私なりに考えてみたいと思います。

そもそもコーポラティブハウスとは

入居者で管理組合をつくり、
設計士の選定からスタートし、
合議の中で、建築を進めていきます。

その管理組合は、
入居後も続きます。

友人の暮らすコーポラティブハウスは築20年。

彼女は数年前に入居をしたので、
建築には携わっていませんが、

入居するにあたっては、
数回の面接があったそうです。
自分たちと近い価値観の人でないと、
自治がうまくまわらない、という判断のようです。

そのコーポラティブハウスの大きなテーマはエコ。

ゴミゼロを1つのミッションとしていて、
つい数か月前に、
住民会議があり、
ゴミの分別を細かく変更したばかりと言っていました。

リサイクルルームを拝見させていただきましたが、
その細かさにビックリ。

ゴミリサイクルに詳しい住民が最終チェックをすることで
換金できる部位を増やし、
堆肥化の時間を短くする工夫をしていました。

できる人ができる事を担当する

コーポラティブハウスでつくられた堆肥は、
ガーデニングに活用されています。

築20年の間には、
大きな樹木も育ち、
至る所にハーブが植えられ、
住民であれば、自由にそのハーブを利用することができます。

私の友人は使う専門のようで、
「マミーは、育てないで使ってばっかり。」と苦言!?を呈されていましたが、
このコーポラティブハウスの自治方針は

できる人がやればいい

私の友人は、
仕事と子育ての両立が大変ということから、
入居後しばらくは、何も担当していなかったようですが、

子育てがひと段落した今年から、
会計を担当していると教えてくれました。

日本の自治会は、得意不得意に関係なく、
仕事が忙しいなども考慮されることなく、
順番で役員が回ってくることがほとんど。

その自立した自治には驚きました。

住民全員で見守る

カナダでは、ある一定年齢まで子どもを
一人にすることは違反行為です。

友人の両親は日本に住んでいるため、
頼ることが難しい。

そういう状況を考えた時、
コーポラティブハウスという長屋のような暮らしは、
自分にとっても、

子どもにとっても、
メリットの方が大きいのではないかと入居を考えたようです。

ルールは少し、あとは話し合い。

部分的共同生活のコーポラティブハウス。

その他の共有スペースは、
ランドリールーム、ヨガルーム、中庭のバーベキューとミーティングスペース、そして
来客用のエクストラルームです。

予約システムはITかと思いきや、
思いっきりアナログ。

それぞれの場所に手書きの予約表があり、
自分で書き込んでいきます。

住民同士の共同イベントもあります。

毎週月曜日は、夕食を共にする日ですが、
それも作りたい人が、手書きの表にエントリーします。
そこにメニューを記載し、

食べたいと思った人が、表に手書きでエントリーします。
代金は千円、当日払い。

私ばっかりが作るとか、
あなた私が作る時には参加しないわね、

という嫌味な会話はゼロ(笑)

そういう発想が
既に日本人、なのかもしれないですね。

カナダのコーポラティブハウスで強く感じたのは、

コーポラティブハウスの自治をスムーズに動かすためには、
ビジョンやルールではなく、

一人一人が自立をし、
きちんと相手と対話をする用意があるかどうか。

これ、簡単そうで難しい。
特に日本人は、
苦手な分野な気がします。

だからルールをたくさん作ってしまい、
それが閉塞感を生みやすい、のかもしれません。

個を重視し過ぎたために、
ひと肌を感じなくなっている日本の暮らし。
村社会、という単語からは
いい印象がありませんが、

いい意味での村づくりが、
これからは必要な気がします。

話し合いが必要なのは、
注文住宅でも同じです。
契約した建築会社に頼るのではなく、
信頼して任せる。

そのためには、

どんな家に住みたいのか、
自分は何を大切にした暮らしを求めているのかを、
契約した会社に伝えられることがポイントになります。

あとで後悔してしまう方は、
そこがフワっとしていることが少なくありません。

そしてもう一つ、
家づくりで一番大事なのは予算です。

予算を決めて、
その中で、何ができるのかを話し合って、
建築を進めていきます。

建てたい家ありきは、
大富豪のやり方。

私たち一般庶民は、
予算から、建てられる家を考えていく。

これが失敗しな家づくりの基本です。

アトピッコハウス認定店は、
自然素材で予算の中に建てられる家づくりを提案します。
注文住宅を建てて、家族旅行も外食もできない家づくりは間違っています。

今と同じ暮らしができること。
それが、とても大切です。

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アトピッコハウスは、無垢・珪藻土・漆喰・クロス・畳など
オリジナルの自然素材内装材を、製造販売する会社です。

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