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無垢材フローリングも冬は寒いんです!

無垢床で、寒さ対策できる選び方と付き合い方とは?

2017/12/27
2022/09/21

暖かい日と寒い日の差が厳しい鎌倉ですが、移転して2回目の冬、無垢材フローリングも特に大きく暴れる事も無く、床暖房ぬくぬくで過ごしています。

この季節、冬に向けてお問合せで多くなるのが、無垢材フローリングの「不具合」です。自然素材を取り扱うアトピッコハウスとしては、「不具合」というと語弊があるように感じますが・・・

無垢材フローリングとしては決して「不具合」ではないのですが、隙間やズレなどに馴染みが無く、ぴったり、綺麗が当たり前の現代人の私たちには、「不具合」と捉えてしまうのかもしれません。

今年の夏以降に無垢材フローリングを施工したお宅では、今年は無垢材フローリングが大きく伸縮して、驚かれた方もいらっしゃるかもしれません。

気候に左右される無垢材フローリング、もちろん夏と冬の施工方法も異なりますし、起きてしまう症状も異なります。今回は無垢材フローリングに生じる冬のトラブルと施工方法についてご案内します。

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フローリングなのに床が冷たい!なんで?

自然素材の内装メーカー、アトピッコハウスの内藤です。
無垢フローリングは暖かいとかぬくもりがあるといいますが、スリッパがないと過ごせないくらい家の床が冷たくて寒いというお話を伺うことがあります。

足が寒い

よく聞いてみると無垢フローリングではなく、複合のフローリングでした。
無垢材とは合板や集成材ではなく、使用する形状で丸太から切り出した木材です。天然木本来の風合いを持ち、室内の湿度を調整する働きもあるものを無垢材といいます。

無垢材の特徴としては多くの空気層を持っているため熱の伝導率が低く、体温を奪われにくいので冷たさを感じにくいというところがあります。無垢材フローリングとはその木材をフローリング乾燥させ、加工している建材です。だから、自然の持つ力を私たちに与えてくれるのです。

一方複合フローリングは見た目は無垢ですが、実際は1㎜程の薄い無垢のスライスし薄い板を貼り合わせて圧縮した集成材に接着したものです。マンションや建売住宅の床材はほとんどが複合フローリングです。

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無垢材の特徴を理解しましょう

無垢フローリングの床

生きている無垢材を私たちの生活に取入るには、私たち自身も無垢材が自然から生まれているという事を理解した上で、取扱い、受け入れなければいけませんね。

ぴったり、不具合無し、綺麗が当たり前の私たちの生活環境。だからちょっとした隙間やイレギュラーはトラブルに分類される。でも本当のところ、ぴったり、不具合無しをあたり前に思っている方には、無垢材フローリングの採用は残念ながら、ハードルが高いです。

自然素材はその自然素材の持つ力で私たちに心地よい生活を与えてくれますが、私たちの「普通」に合わせてくれるわけではありません。

冬場の無垢材フローリングに起きる事

冬の無垢材フローリングは縮みます。無垢材フローリングも寒いんです。

もちろん工事前に開梱しただけでも縮みますし、気温が急激に下がっても縮みます。気候の安定している春先や秋口に施工した場合は、その現象にびっくりしてしまう方も少なくありません。それが無垢材フローリングというものです。

無垢材フローリングの冬場の施工

冬に向けての無垢材フローリングの施工は、無垢材フローリングが収縮するという事を前提に施工しなければなりません。

施工方法は冬場乾燥での縮みを考慮した「意図的な隙間」を設けて施工する事です。長さ方向のつなぎ目部分については長さ方向のつなぎ目を設ける必要はありません。

スペーサーを使用するのも一つの方法ですが、名刺1枚分のクリアランスで十分でしょう。

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無垢床の掃除方法は?

無垢フローリングって繊細なの?無垢フローリングのお手入れってめんどうくさそうと考えられる方がいらっしゃいますが、実際は意外と簡単。フローリングワイパーで拭く、掃除機をかける程度でOKです。

フローリングワイパー

注意していただきたいのが無垢フローリングは水分に弱いということ。水拭きをすることで無垢フローリングの油分がなくなり、ささくれ立ってきたり手触りが悪くなったりします。どうしても水拭きしたい場合は固く絞った雑巾などでふき取ることです。

おすすめは油分を補充できるクリーナー。アトピッコハウスのこめっとさんは米ぬかが原料なので油分を補給しながらキレイにでき、ワックス効果もある無垢フローリングと相性の良いクリーナーです。

無垢床の寒さ対策、塗装で変わる?

一般的に無垢フローリングは、塗装がされていない無塗装、フローリングの中に染みこんで強くするオイル塗装、表面をコーティングするUV塗装品があります。木のぬくもりを直接感じられる無塗装や自然塗装の方がより温かみを感じられます。

UV塗装品は汚れにくいですが、表面にコーティングがされているので直接木のぬくもりを感じにくいです。木の暖かさを感じたいという方には無塗装や自然塗装品をおすすめします。

寒さ対策でおすすめの無垢床は?

木のぬくもりを感じやすいのはヒノキやパイン、杉といった柔らかい樹種です。柔らかい樹種は内部に空気を多く含んでいるので温かみを感じやすいです。逆にメープルやホワイトオーク、ウォルナットといった硬い樹種は細胞が密集しているので含む空気が少なく柔らかい樹種に比べ冷たく感じます。

無垢床の寒さ対策方法、エアコンは使ってOK?

大量の水蒸気を発生させる石油ストーブやガスストーブは窓に結露ができやすくなります。無垢フローリングは調湿をする建材ではありますが、部屋の中に湿気が過剰にあるとカビの原因にもなりかねません。エアコンは空気を汚さずに温めてくれるのでおすすめですが、過乾燥にならないように注意しましょう。

エアコン

無垢フローリングは急激な温度変化に弱いので、床暖房が入っている場合、最初の1年は温度を上げず、低温で過ごすことが大切です。また、無垢フローリングの上にホットカーペットを敷く場合も熱により乾燥し、大きく隙間が空いてしまう、熱により痛めてしまうということがありますので、注意が必要です。

動じない事、まずは様子をみる

無垢材フローリングを施工した後1年~2年は温暖期と寒冷期に無垢材は左右されます。膨張と収縮を繰り返し、その環境に合った仕様に合わせようと無垢材は変化する努力をしてくれます。

冬場の無垢材フローリングに生じるトラブルは、大半が隙間です。隙間は、無垢材の伸縮から生じます。これは、無垢材が生きているという証なので、無垢材そのものに不具合という事に直ぐに結論付ける必要はありません。

まずは、春夏秋冬を過ごしてみましょう。数年はこの動きを繰り返す場合もあるし落ち着いてしまう場合もあります。施工直後はどんなにうまく張っても、無垢材は生きています。
多かれ少なかれ、必ず動きます。

動いて盛上りや隙間が生じてしまっても、慌てず、まずは季節が変わるごとに元に戻るかどうか様子をみましょう。それでもトラブルが解決しないようであれば、その時に相談してみましょう。

まとめ

自然素材の無垢材フローリングは、私たちの「ぴったり、きっちり、綺麗」の当たり前感覚には、少々遠い材料です。でも、生きている自然のものを上手く取り入れ、向き合う事が出来るのも私達次第です。

これからお正月を迎え、さらに寒さも厳しくなりますね。無垢材フローリングも少し隙間が空いてくるかもしれません。そんな時は慌てず、暖かくなる春を待ってくださいね。

アトピッコハウスでは「ごろ寝フローリング」という、無垢材フローリングをご用意しております。無垢材のメリットはもちろんの事、職人さんにも扱いやすいと太鼓判を頂いているフローリングです

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よくあるご質問

無垢フローリングって暖かいの?

合板のフローリングに比べ内部に空気を含んだ無垢フローリングは木のぬくもりを感じられます。冬場でもヒヤッとしない足ざわりで体温を奪われにくいです。アトピッコハウスの無垢フローリング、ごろ寝フローリングは温かみを感じやすい樹種、傷がつきにくい樹種、様々なラインナップを取り揃えております。

無垢フローリングって動くの?

無垢フローリングは生きている木をカットして建材として使うためフローリングとなってからも湿気や気温の影響で伸縮をします。そのため乾燥している時期には痩せ、湿度が高い時には湿気を吸って膨らみます。しかし、品質の良い材料をきちんと施工をすれば何も問題はありませんし、シーズンを一周するころには落ち着いてきます。アトピッコハウスの無垢フローリング、ごろ寝フローリングは、製材の精度が良く、塗装の品質がいいので不具合は起きにくいです。

冬場の床が冷たい!なぜ?

空気の層を多く持つ無垢フローリングは熱の伝導率が低いため、体温が奪われにくいですが、薄い板を貼り合わせて圧縮し1㎜程の無垢フローリングのスライスを張り付けた複合フローリングは空気の層がないため断熱性が低く床の冷たさがダイレクトに伝わり、冷たさを感じやすいのです。アトピッコハウスのごろ寝フローリングは冬場でもヒヤッとしない無垢フローリングです。

無垢床にあった暖房器具は?

水蒸気を多く発生させるガスストーブや石油ストーブは結露になりやすく、換気をしないと過加湿となり、カビの原因となりかねません。空気を汚さずに温めるエアコンが良いでしょう。無垢フローリングの上にホットカーペットを敷く場合も熱で痛めてしまう可能性がありますので注意が必要です。

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アトピッコハウスは、無垢・珪藻土・漆喰・クロス・畳など
オリジナルの自然素材内装材を、製造販売する会社です。

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