自然に対抗するのか、共存を目指すのか。

庭からはじまる家づくり

スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさんの、
国連気候サミットでの演説が話題になっています。

お金のことと、
経済発展がいつまで続くのかという
おとぎ話ばかりしている。

という表現に、
なるほどなぁと関心すると同時に、
16歳で行動を起こす彼女を尊敬します。
思っているだけじゃ、伝わらないし、
言葉よりも、行動の方がインパクトがありますが、
できる人は多くありませんよね。

私はというと、
世界規模の環境問題にまで思いは及ばず、

身近な令和元年の台風15号どまり。
千葉県を中心に甚大な被害をもたらしましたが、
ここ鎌倉でも、
自衛隊が出動するほどの状況になりました。

自宅も会社もお蔭様で被害が小さかったのですが、
隣家の塀が、
アトピッコハウス側に倒れてきて、

裏庭への通行ができなくなりました。
すぐに撤去していただけたので、
助かりましたが、

崩れた塀をみて、
想定外という単語は、卒業すべきじゃないかと感じました。

例えば塀を作り直すとき、
一般的には今まで以上の強度を求めます。
強度を高めて、自然に抗うという発想になります。

高い防波堤、
どんな暴風雨にも耐えられる外壁などですが、

そもそもの前提が、
今私たちが想定している範囲の自然の威力。
それを越えた威力で向かってくる自然に対して、
なす術もないから想定外。

ならば、頑丈な塀をつくっても、
条例で角度は30度って決めていても、
崩れてくる壁とのイタチごっこだよね、と。

大きな力でつくる自然に対抗する塀ではなく、
しなやかに自然を受け入れて、受け流す。

昔の石積みは、
そんな風につくられていた、はず。

重機もない時代。
水の流れ、風の動きを読み、
その地域ならではの塀を考えた庭づくり。

それらはグレタさんが危惧する
地球温暖化を加速させるようなエネルギーは使わず、

一人一人の小さな力と知恵を、
コツコツと積み上げて作り上げることができる。
エネルギーは小さいけど、
人件費の高い日本では、
高額となってしまうところが、

彼女が「おとぎ話」と感じる所以なのではないかと、
崩れた塀の跡を眺めながら、お持っています。

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庭=お手入れが大変というイメージが定着している日本。

でも、ほんの少し発想の転換するだけで、
緑生い茂る素敵な住まいが出来上がります。

アトピッコハウスが提案する庭づくりは、
一生懸命雑草を抜いたり、
毎年植え替える必要がない代わりに、

植えたつもりのない野草が、
庭を彩ってくれます。

家づくりを考えている方、
親から受け継いだ戸建ての管理に四苦八苦している方、
庭から家づくりを考えてみると
視点がガラリと変わります。

まずはワークショップにご参加ください。
2019年現在、庭のワークショップは年4回ペースで開催しています。
https://www.atopico.com/homelife/?cat=70

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気付けば建築業界歴23年となりましたが元々は貿易事務をしていた建築素人です。素人の私が理解できることを基本に、家づくりや暮らしについてお伝えするブログです。...

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