漆喰って、そもそも何?  漆喰塗り壁材の基礎知識をお伝えします

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実は、漆喰のことを知らない

漆喰にあこがれているけど、実はよく知らないという方が結構います。では、漆喰とは、いったいどんなもので、皆さん、どんなことを勘違いしているのでしょうか?

まずは、漆喰の読み方に関してです。漆喰は、「しっくい」と読みます。漢字で書く時には「漆喰い」と「い」を付けて表現される方もいます。

ツルっとした漆喰調の仕上げのことを磨き仕上げ、あるいは単に「磨き」と呼びます。漆喰の組成は、水酸化カルシウムです。別の言い方をすると消石灰です。アレルギーに効果があるとか、耐熱温度が高いので、防火対策になるという人もいます。

消石灰は、石灰岩を焼成して生石灰(きせっかい)をつくり、そこに水を加えて作ります。生漆喰と呼ぶ人もいます。漆喰は、壁や天井に塗る使い道のほか、コテ絵と呼ばれる絵画などにも使われます。硬く仕上がるので、角が立つと痛く、強度もあります。

漆喰は、白くて、平滑な壁です。
屋外にも、屋内にも使えて、お城の壁とか、部屋の内装をイメージする方も多いと思います。

調湿性があるので、漆喰を塗ると、快適な部屋になる!?
そう考えて、内装を漆喰にするケースもあると思います。

しかし、そもそも考えないとならない点があります。というのは、

漆喰そのものは、調湿性能に優れた素材ではないということです。

そもそも漆喰は、防火対策のために室内の壁に塗られるようになった訳ですが、昔の壁は下地が土でした。土壁の上に、消石灰で出来た漆喰を、1mm、2mmの厚さで塗った訳です。

壁そのもの厚さは、15cmも20cmもあって、それが土で出来ていた訳ですから、下地を含めた壁全体で、湿気を吸ったり吐いたりしていた訳です。だから、下地が土壁であれば、たとえ仕上げが1mm、2mmの漆喰であっても、十分に調湿性能を発揮したのです。

しかし、現代の壁下地は、ほぼ100%石膏ボードです。

プラスターボードとも呼びますが、石膏ボードは、調湿性能がありません。したがって、プラスターボードの上に、漆喰を1mm、2mm塗っても、調湿性能を発揮しないのです。

調湿する建材には、JIS規格に客観的な評価基準があって、70g/㎡/24h以上調湿しないと、調湿建材と言えない決まりになっています。

一般的な漆喰の調湿性能は、40g/㎡/24h程度と言われていますから、漆喰は調湿建材とは言えない訳です。

調湿性ではなく、意匠性を気に入って漆喰にしたい人にとっては、調湿性能の優劣は関係ないと思いますが、もし調湿性能を期待して、漆喰にしたいとお考えの場合は、漆喰以外の塗り壁か、漆喰調に仕上がる塗り壁を選ばれることをお勧め致します。

漆喰と呼ばれる塗り壁材は、消石灰を原料にして作られます。強アルカリ性なので、素人がDIYで施工できるようなものではありません。

空気中の炭酸ガス(二酸化炭素)を吸収して硬くなるという性質から、環境に優しいとか、エコだとか言う人もいますが、それは、製造工程を知らないか、知っていても無視しているから言える話なのです。

消石灰の原料は、石灰岩です。しかし石灰岩のままでは、漆喰にならないので、石灰岩を焼いて、生石灰(きせっかい)を作ります。そして、それに水を加えて消石灰(しょうせっかい)にするのです。

製造時に、大量の燃料が消費され、炭酸ガスが発生します。

つまり、漆喰が固まる過程で、炭酸ガスを吸収するといっても、漆喰を作る段階で、炭酸ガスを発生させているので、プラスマイナスゼロどころか、発生させている炭酸ガスのほうが、多い位なのです。

また、漆喰の原料である消石灰は、珪藻土と同様に、水を加えて練っても、粘りがでる訳でも、壁に塗れるようになる訳でもありません。

こちらも、珪藻土と同様に、糊や接着剤を加えないとならないのです。

昔は、ツノマタといった海藻のりや、つなぎとして、ワラやスサといった天然繊維が使われていました。しかし、今では、接着剤や化学糊が使われています。

漆喰は化学反応で固まる訳ではなく、水分が揮発することで、一旦壁に付着した状態になります。漆喰の主原料である消石灰は、空気中の炭酸ガスと反応して、徐々に硬くなって行きます。

そして、最後は、もともとの原料である石灰岩に戻るのです。

つまり、何十年もたった漆喰は岩のように硬くなる訳です。といっても、表面1mm、2mmの話です。そして、硬くなるにしたがって、調湿性能も落ちて行くのです。

また、強アルカリ性だから、カビが生えないとか、風邪のウイルス対策になる等といったことを言う場合もありますが、少し言い過ぎのように思います。確かに施工直後は、強アルカリですが、5年ほどで中性化するので、カビも生えます。

それに、壁は空気清浄器ではないので、壁に接した空気しか浄化しません。

漆喰というと、白い壁というイメージがある通り、基本は、白です。ただ、色々な色粉を混ぜることで、着色された漆喰も作れますが、本物の漆喰に着色するのは、プロにおいても高等技術ですし、価格も高くなります。

漆喰は、内装にも外壁にも使える

漆喰が日本で使われるようになった由来は、平安時代と言われています。最初は、意匠性というよりは、耐火性が注目され、建築物を火災から守るためのものでした。しかし、不燃といった特徴だけでなく、白くて美しい意匠性が人気となり、貴族階級や武家で使われるようになりました。

また、漆喰は、雨風にも強く、外壁や庭の造作などにも使われてきました。左官職人さんが、コテを使って作る「鏝絵(こてえ)」などは、建物の品格を高め、建築主が誇るところでもありました。

日本と同様に、漆喰そのものは、ヨーロッパ、アメリカ、アジア各国と全世界にあり、建築物や美術品に使われてきました。日本にも、古くから漆喰を専門に製造するメーカーが多数あります。

漆喰は、消石灰を原料としており、漆喰の原料そのものの金額は、高いものではありません。逆に他の塗り壁材と比較すると安いと言えます。しかし、漆喰は工事に手間暇がかかり職人さんの技術も必要となるため、結果、他の塗り壁と比較しても、「高価」な塗り壁になってしまいます。

漆喰のメリット、デメリット

漆喰の最大のメリットは、意匠性だと思います。そして、ある程度、調湿効果という機能を期待できる点だと思います。では、デメリットはというと、調湿性能は、それほど高くない点と、価格が高いということです。

では、もう少し詳しく解説していきましょう。

≪漆喰のメリット1:白くて美しい意匠性≫

漆喰は、消石灰を原料にしていると言いました。目に入ると危険なので最近は使われなくなりましたが、ひと昔前までは、運動場のライン引きに使われていました。いまは、消石灰に変わって、炭酸カルシウムが使われています。こちらも、同じ「白い粉」ですが、消石灰と違って、目に入っても「失明」の危険性があるといったことがありません。

漆喰の原料となる消石灰は、石灰岩から作られます。美しく白い壁になります。また、漆喰調と呼ばれる「ツルっ」とした表情に仕上がります。それは、漆喰の原料が細かい「粉」だからです。

漆喰とよく比較される珪藻土の塗り壁などは、ツブツブとした「ゆず肌」に仕上がり、漆喰のようなツルっとした仕上がりにはなりません。漆喰が好きな人は、この漆喰調の仕上がりを好まれます。

≪漆喰のメリット2:ある程度の調湿効果が期待できる≫

漆喰の原料である消石灰は、空気中の炭酸ガス(CO2)を吸着し、徐々に硬くなり、最終的には、もとの「石灰岩」に戻ります。もともと漆喰そのものは調湿性能の高い塗り壁ではありませんが、年々硬くなるので、調湿性能は徐々に低下して行きます。おおよその漆喰の調湿性能は、40g程度と言われています。

≪漆喰のデメリット1:調湿性能は、それほど高くない≫

調湿性のある内装材は、JIS規格(JIS A 6909)で評価基準が決められていて、最低基準が70g以上です。一般的な漆喰の調湿性能が40gだとすると、漆喰は調湿建材とは言えないことになります。しかし、漆喰メーカーで、JIS規格で何g調湿する製品であるのを明示している会社は、あまり見かけません。

漆喰というと、土蔵や蔵に使われ、調湿性能が高い印象があると思いますが、それは、漆喰そのものの調湿性能が高かった訳ではなく、下地が15cmも、20cmもある土壁だったからです。

≪漆喰のデメリット2:価格が高くなる≫

消石灰を原料にした本物の漆喰の施工は、技術的にも難しく、プロの職人さんでも、上手に塗れる人は多くありません。特に、着色された漆喰に至っては、失敗するリスクが高く、そのため漆喰そのもの原料は安くても、工事代金が高くなり、結果、高価な塗り壁になってしまいます。

漆喰の施工方法

漆喰に限らず、他の塗り壁にも共通することですが、塗り壁というと、「仕上げ」として塗る「上塗り」をイメージされると思いますが、養生したり、下地を作ったりという地味な作業があります。

まずは、漆喰を塗る以外の場所を汚さないよう現場を「養生」します。次に、壁や建具の周辺をマスキングテープで、こちらも養生致します。リフォームの場合は、家具などを中央に寄せたり、一時撤去する必要があります。

漆喰は、ツルっとした漆喰調を好まれる方が多いという話をしましたが、漆喰にワラとか、すさを入れて、意匠性を変えるということも可能です。塗り方は、発注者の好み次第なので、大抵の仕上げパターンにすることが出来ます。

漆喰の仕上げパターン

漆喰は、ツルっとした「漆喰調」に仕上げられます。押さえ仕上げとか、フラット仕上げとか呼びますが、エッジが立つので、スパニッシユ仕上げとか、扇仕上げといったメリハリの効いた仕上げパターンにすることも出来ます。

素人の方は、仕上げパターンを付ける方が難しいと考えるようですが、実際には、フラット仕上げとか、押さえ仕上げの方が難しく、こちらは、プロ中のプロでないと、奇麗に仕上げることが出来ない仕上げ方です。

DIYで施工する場合なら、「手」を使って、仕上げパターンを付けることも出来ます。また、セメントや木部といった場所は、適切な下地処理をしないと、漆喰が不着しませんし、あとで剥がれてくるといった危険性もあります。

比較的簡単で、お勧めなのが、ラフ仕上げとか、コテ波仕上げとか、ランダムと呼ばれる仕上げです。それらの仕上げの特徴は、規則正しいコテパターンではないということです。

漆喰のDIY

漆喰や珪藻土といった塗り壁に限らずDIYがブームです。なかには、フローリングをDIYする強者もいます。しかし、テレビなどで報道される内容と違って、実はDIYは、それほど簡単ではありません。

施工のための準備とか、後片付けが最も大変です。準備や片付けも含めて楽しめるなら、DIYという選択肢もありだと思いますが、負担を感じる場合は、プロの施工業者さんに工事を依頼されることをお勧めします。

準備と、後片付けは、どんな「仕上げ材」を使っても、やらなきゃならない作業なので、楽な方法というのはありません。

しかし、「仕上げ材」に関しては、最近では、「DIY用」の製品も出ています。「うまくヌレール」という製品などは、商品名もユニークで、簡単そうな印象があります。漆喰の壁は、消石灰を原料としていますから、目に入らないように注意し、「そこそこ」の仕上げで満足されることを目指して頂けると良いと思います。

漆喰をクロスの上から塗る方法

漆喰でも珪藻土でも、状態のよいクロスであれば、クロスの上から塗れると案内しているメーカーは多いと思います。状態が良いとは、「浮き」とか「剥がれ」がなく、それほど汚れてもいないということです。

クロスの上から、漆喰を塗る場合は、念のため、タッカーを打って、剥がれ防止をします。また、クロスのジョイントには、メッシュテープを貼って、それも、タッカーでとめておきます。

タッカーというのは、建築用の「ホチキス」のようなものです。その後、「シーラー」を塗ったり、下塗材を塗って、下地を作ります。

そこまで行ったら、いよいよ仕上げ塗りです。

もちろん、床や建具、サッシ等の養生やマスキングといった準備は当然しないとなりません。

漆喰のメンテナンス

漆喰にしろ、珪藻土にしろ、塗り壁には、ひび割れはつきものです。しかし、慌てる必要はありません。メンテナンスが可能です。では、どんなトラブルが考えられ、どんな手入れが可能なのかご紹介しましょう。

≪汚れ、ほこり≫

汚れの種類にもよりますが、消しゴムでこすったら、消える場合があります。まず、漆喰を削ったり、塗り替えを考える前に、消しゴムを試されることをお勧めします。

ほこりは、はたきではたけば良いです。ただ、塗り壁の種類によっては、表面がボロボロしていることがあるので、その場合は、壁の表面が削れて、かえって、ホコリっぼくなるので注意が必要です。

≪割れ、劣化≫

漆喰に限らず、地震など建物の揺れに伴い壁に「割れ」が発生することは普通のことです。しかし、漆喰の良いところは、上から、塗り重ねることで、補修が出来る点です。とはいえ、部分的な塗り直しだと、かえって目立つので、補修する箇所を「全面」塗り直した方が良いです。

また、壁も天井も新築時から年数が経っていると「経年変化」で、色もテクスチャーも変わっています。

奇麗に補修した箇所と、昔からの部分に違いが出ることは避けられません。それを考えたうえで、補修した方が良いのか、そのままで良いのかお考えになると良いと思います。

≪落書き≫

落書きも「家族の思い出」というおおらかなとらえ方も出来ますが、客間とか、玄関とか、他人の目に触れる場所にされたら、補修したくなる気持ちはよく分かります。

消しゴムで対処できない場合は、ハイターを試すとか、削り落とすといったこくも考えられますが、いずれにしろ「補修あと」が残ります。

多少大がかりになりますが、その場合の対処方法は「塗り直す」しかありません。

漆喰の成分と性能・効果

漆喰は、消石灰に、のりとか、すさといった天然の素材を加えて作ります。といっても、昔は、海藻等を煮詰めて、「のり」を作りましたから、今は、化学的に作った「のり」をを使っています。

また会社によっては「天然素材」と呼べないような「化学のり」を使っている場合もあると思いますが、細かい内容成分は、メーカー各社に問合せされると良いと思います。

漆喰に期待される効果は、「調湿性能」とか「消臭性能」だと思いますが、調湿性能であれば、珪藻土に軍配が上がります。消石灰を原料とした、本物の漆喰は、調湿効果は、あまり期待できないことは、先にもお伝えした通りです。

漆喰に「調湿性能」を期待されているのであれば、珪藻土を選択れることを、おすすめ致します。ホルムアルデヒドの吸着、分解等に関しても、ある意味、珪藻土塗り壁の方が、効果を期待できます。

よくある質問

漆喰は、調湿性能が高いと聞きましたが本当ですか?

漆喰が調湿するというのはイメージ先行で、JIS規格の最低基準をクリアしていないケースが多いようです。きちんとしたメーカーは、「調湿量」を数値で提示してくれますので、問い合わせされると良いと思います。

漆喰は、コロナウイルスにも効果がありますか?

漆喰は、消石灰を原料としているため、強アルカリ性です。しかし、それは水で練った時のことで、壁に塗ったあとも、ずっと強アルカリ性であるということではありません。また、5年ほどで、中和されるようです。さらに、漆喰は空気清浄機ではないので、積極的に空気を浄化する機能はありません。

漆喰のDIYは危険ですか?

漆喰は、消石灰を原料としていますから、「本物の漆喰」の場合、素手で扱えませんし、目に入ると失明の危険さえあります。もし「本物の漆喰」をDIYされるとしたらよほど注意が必要です。

漆喰のDIYは簡単ですか?

本物の漆喰は、プロの工事業者でも施工が難しい素材です。仕上がりの美しさを追求しないのであれば、素人の方がDIYで塗ることも不可能とは言いません。最近は、DIY用の漆喰塗り壁というのもありますので、問い合わせされると良いと思います。

アトピッコハウスでは、「漆喰美人」という漆喰調に仕上がる塗り壁材を作っていますが、原料はモンモリロナイトという粘土です。消石灰は使っていません。

漆喰美人は、漆喰調に仕上がって、パターン付けも出来る塗り壁です。

調湿性能は、漆喰の2倍

吸放湿試験

調湿性能は、94g/㎡/24hなので、一般的な漆喰の1.5倍程度の調湿性能があります。また、JIS規格の最低基準である70g/㎡/24h以上なので、調湿建材という扱いになります。

カラーバリエーションは、全8色です。

  • 夕顔

  • 都忘れ

  • すいせん

  • こでまり

  • 葉ぼたん

  • 水芭蕉

  • われもこう

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