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床暖房用フローリングの違い

2017/10/27
2018/05/30

床暖房用フローリングの違い寒くなり始めると、床暖房が威力を発揮しますし、
床暖房のありがたさを実感します。

無垢フローリングを検討される方の中には、
無垢には温もりがあるから、床暖房は必要ないと、
お考えになる方もいると思います。

しかし、無垢フローリングでも、床暖房用フローリングが
用意されていますし、合板フローリングにも、

床暖房用フローリングが用意されています。

では、合板と、無垢材の床暖房用フローリングには、
どんな違いがあるのでしょうか?

解説してみたいと思います。

無垢材と、合板との違い

床暖房用フローリングの魅力

自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの後藤坂です。
まず、始めに、無垢材フローリングと、
合板フローリングの違いに関して、ご説明しないとなりません。

無垢材フローリングとは、まさに「無垢」ですから、
丸太から切り出した木材を乾燥させて、

フローリング状に加工した製品です。

そして、合板フローリングというと、
丸太を桂剥きにして、奇数枚数、複数回貼り合せて作った、
ミルフィーユのようなものです。

まず、1メートル×2メートル程度の大きさの合板を作り、
その表面に、「薄くスライスした無垢板」を貼ったり、

「木目を印刷したシート」を貼って、無垢板風に見える
合板をつくります。

その後、7.5cmとか、9cmといった幅に「溝」を入れて、
表面から見ると、無垢フローリングに見えるような製品を作ります。

つまり、上から見ると、無垢フローリングに見えますが、
横から見ると、薄い板を接着剤で貼り合せた「合板」であることが、
分かる訳です。

しかし、合板の良さは、「伸縮」しにくいということです。

無垢材は高温乾燥させ、伸縮を抑える

木材というのは、高さ方向と巾方向で、伸縮率が違います。
合板の場合は、薄くスライスした木材を

縦横交互に、奇数枚数重ねていくことで、
縦横の伸縮率の違いを調整しています。

床暖房用フローリングも、同じ作り方をします。

しかし、無垢材フローリングは、「無垢」なので、
床暖房の「熱」の影響をモロに受けてしまいます。

そこで、木の「伸縮率」を抑えるために、
高温で乾燥させ、木材の「含水率」を下げます。

一旦「絶乾状態」に近いところまで、乾燥させると、
その後、通常の「湿度環境」に戻しても、
「含水率」は、低いままなのです。

つまり「木」を「半殺し」の状態にする訳です。

「半殺し」にされた木材は、調湿性能が低下するのと同時に、
伸縮率も低下します。

だから、床暖房用フローリングであっても、
反ったり、隙間が空いたりということがなくなるのです。

湿気の影響を受けないよう全面塗装する

さらに、「半殺し」にされた床暖房用フローリングは、
湿気の影響を受け難くするため、

表面、裏面のほか、4箇所の側面も
全て塗装します。

つまり、空気に触れている6面全てを塗装するのです。

それでも、100%湿気の影響を受けなくなる
ということでは、ありません。

塗料の塗膜も、目に見えない小さな穴が空いていますから、
湿気の出入りは止められません。

つまり、「半殺し」にされても、床暖房用の無垢フローリングは、
調湿性能を発揮するし、
湿気の影響を受けて、伸縮もするのです。

施工に工夫が必要

床暖房用フローリングは、高温で乾燥され、
含水率を低くし、湿気の影響を受け難くしているとはいえ、

それで、100%伸縮しなくなる訳ではありません。

湿気の影響で伸縮しますし、床暖房の熱によって、
乾燥し、縮むのです。

だから、床暖房用フローリングを施工する際には、
工夫が必要です。

施工時期が「冬場」であれば、スペーサーという
意図的に「隙間」を作る道具を使って、

少しづつ意図的な隙間を作りつつ、フローリングを
張って行きます。

そして、木が膨張している「夏場」に施工する場合は、
冬場の「乾燥」「収縮」を考えて、「きつめ」に
張って行く訳です。

それでも伸縮するけど、元に戻る

床暖房用フローリングは、乾燥の仕方、塗装の仕方、
施工の仕方、それら全ての工夫により、

床暖房の「熱」と、季節変化に対応できるように
作られています。

しかし、それでも100%伸縮しないという訳ではありません。

冬になって、床暖房を使い始めたら、
場所によっては、3mm、5mmと隙間が空くこともあります。

しかし、湿気の多い夏になると、いつのまにか、自然と、
隙間はふさがるのです。

自然の力は偉大です。
たとえ、半殺しにされた床暖房用フローリングであっても、
「生きて」「呼吸」しています。

いかがでしょうか?

床暖房用フローリングは、合板と、無垢材とありますが、
作り方が全く違います。

では、無垢材は湿気や床暖房の熱によって伸縮し、
合板は、伸縮しないのかというと、

そんなことはありません。

合板の床暖房用フローリングであっても、
多少の伸縮はします。

だから、施工の際の工夫が必要なのです。

施工がし易くて、伸縮もしにくい合板の床暖房用フローリングがいいか、
多少価格が高くても、本物の無垢材を使った、

床暖房用フローリングがいいか?
決めるのは、自分の価値観ということになります。

アトピッコハウスでは、ごろ寝フローリングという
無垢フローリングを作っていて、「床暖房用」フローリングも、
ご用意しています。

無垢フローリングの選び方が分からない方は、
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