SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」を意味します。17のゴール・169のターゲットから構成され「誰一人取り残さない」ことを誓った国連の掲げた国際目標です。
アトピッコハウス社の事業も持続可能な社会の実現に向けて展開しています。
1996年の創業当時、畳をフローリングに変更したいという声が多数届きました。調べてみると、畳はすっかり様変わりし、調湿しない素材になっていました。
江戸時代、米を収穫し、残った稲ワラを床材として再利用して作った床材が畳です。さらに使命を終えた畳を田んぼに戻し、肥料として活用していた日本人。SDGsという単語も、目標数値もなかった時代、日本人の「もったいない」が、循環社会、最先端のSDGs経済を生み出していました。
畳は絶滅危惧種です。それでも諦めることなくアトピッコハウスが販売し続けているのは、究極のSDGs建材を次世代に受け継ぎたいからなのです。
※現在、畳を田畑に戻すことは法律で禁じられています
アトピッコハウスは創業以来、調湿性能を追求し続けてきました。それは湿度をコントロールすることが暮らしやすさに繋がり、人の健康、地球の健康にも繋がると確信しているからです。
例えば節電。冷房の設定温度を1℃上げると、約10%の消費電力を削減でき、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献できます。環境省では、快適性を損なわない範囲で省エネルギーを目指すために、室温を夏季28℃とすることを推奨しています。
とはいえ酷暑厳しい中、簡単には温度を上げることは難しいですが、湿度を下げることで体感温度が下がり、容易に冷房の温度を上げることができます。この時に活躍するのが「調湿建材」。電力を必要としないため、無理なく節電ができ、SDGsへの貢献だけでなく、光熱費の節約にも繋がります。
調湿建材はJIS規格で決められています。
アトピッコハウスの珪藻土塗り壁「はいから小町」は、1㎡当たりの調湿性能が241gあります。これは、6畳の部屋で、およそ7リットルにも及ぶ調湿性能に匹敵します。
木材の調湿機能を妨げない
鎌倉時代に吉田兼好が著した随筆「徒然草」に登場する「家のつくりようは夏をもって旨とすべし」とあるように、高温多湿の暮らしを快適にするために⽇本⼈が⼯夫してきた知恵はたくさんありますが、調湿性能の観点からみると、残念ながら現代には活かされていません。
現代のフローリングも、見た目そっくりさん。プリント技術が進み木材ではない素材や、塗料で固定されたフローリングに調湿性能は期待できません。「ごろ寝フローリング」は、高い加工技術により無垢フローリングの欠点であった反りや暴れを最小限に抑えています。
木材の呼吸を妨げない塗装を施すことで昔ながらの調湿性能が確保できると同時に、木材本来の強さや丈夫さを損なうことがないためメンテナンスがシンプルで使いやすいと喜ばれています。
夏でも
床がベタベタせず
サラサラ~
キズは家庭用
アイロンとタオルで
補修できます
ワックスは入居時1回
特別なお掃除は不要
夏でも
床がベタベタせず
サラサラ~
キズは家庭用
アイロンとタオルで
補修できます
ワックスは入居時1回
特別なお掃除は不要
空調などがなかった時代には、夏の暑さを家に入れることは、食べ物の劣化や水回りの衛生面など、命にも関わることでした。そこで、軒を長く出して夏の日差しを遮り、軒下の冷えた空気を室内に取り入れたり、家の中の仕切りを襖や障子で開放できるように⼯夫がなされました。しかしながら亜熱帯化が進んでいることを考えると、昔のように窓を開けて⾵を通せば快適になるという時代でもありません。
だからこそ窓が開けられる季節を大事にし、エアコン稼働率を下げる工夫を一人ひとりがしていく必要があるのです。私たちアトピッコハウスは調湿性能で寄与しています。
アトピッコハウスでは、鎌倉市内の福祉施設に織物壁紙「すっぴんクロス」のサンプル作り他、業務の一部を委託しています。施設利用の方々が製品の一部を担うことで技術や能力を活かした社会参加を推進するとともに、委託作業を近隣にお願いすることで、輸送コストの削減を通じた環境負荷の低減にも努めています。
アトピッコハウスは築50年以上の建物をフルリノベーションしました。一般的には古家は解体し、更地にして売買されます。その方が売りやすいし、買いやすい。でも今、解体費用、処分費は高騰しています。更地で売られている土地には、それらの費用が上乗せをされています。
更地にしなかった結果、大きく育ったヤマボウシや椿、柿や柑橘が庭に彩を与えてくれています。その樹木を中心に、“小さな里山“のような庭が出来上がりました。里山の良さはたくさんあります。第一に除草が不要なこと。第二に植え替えが不要なこと。さらにアトピッコハウスの庭では、不要となった草木を敷地内で堆肥化する”バイオネスト“を設置することで、追肥する必要もまったくありません。剪定ゴミ処分費も、肥料代もかからないのです。
アトピッコハウスでは、この小さな里山を「ずぼらガーデニング」と呼び、ガーデニング体験などを通して、新しい庭の整え方を提案しています。
SDGs目標に合致した商品を選び、活用することは、持続可能な社会の実現に直接的に貢献する行動です。私たちアトピッコハウス(株)は環境負荷の軽減や、エネルギー効率を高める商品を多数ご用意しています。アトピッコハウス製品を採用いただくことで地球環境を守り、資源を未来へと繋ぐことができます。また、差別や貧困をなくし公平な地域経済の活性化や文化の保護にも寄与すると自負しています。
具体的には、調湿性能の高い自然素材を使用した製品を選ぶことで、エアコンの稼働率を抑えることができ、エネルギー消費を削減することができます。これは、気候変動対策(目標13)や持続可能なまちづくり(目標11)への貢献につながります。
また、長寿命で環境に配慮した商品を選ぶことで、つくる責任・つかう責任(目標12)の実践をサポートします。
一つひとつの選択が、SDGsへの貢献につながる。私たちはその選択を通じて、より良い未来を共に築いていくことができるのです。