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創業の想い

アトピッコハウスとは

創業の想い

アトピッコハウス株式会社
代表取締役 後藤 坂

アトピッコハウス設立のキッカケは「妻のアトピー」です。大工にあこがれ建築を学び、学校卒業後はハウスメーカーに就職。昭和53年当時の私は何の疑問も無く、「色・柄・形」が優先するカッコイイ住宅を作っていました。「シックハウス」や「住宅と健康」の問題は当時話題にさえ上りませんでした。

しかし妻のアトピー体験を通して「女の子が思春期に悲しい思いをしただろうな」ということに胸が熱くなりました。またダイビングのライセンスを取りに行った時の伊豆の宿で「私汚い?」と聞かれ「彼女のいじらしさ」に胸がつぶれる思いがしました。アトピーが治るといいな-。直してあげたいなと強く思うキッカケだった気がします。

彼女のアトピー治療の過程で、「シックハウスがアトピー悪化の原因」の一つであることも知りました。アメリカやカナダでは日本より10年以上も前にシックハウスと健康障害が社会問題となり対策も進んでいました。私は勉強のため現地を訪れ専門家から「原因と対策」を学びました。

また国内第一級の各分野(室内環境、測定、化学物質、ダニ・カビ等生物汚染物質、内科医、皮膚科医、その他)の専門家の話も聞きました。そして理解したことは「専門家は自分の専門分野しか詳しくない」「アレルギーの問題は衣食住全て配慮しないとならない」「トータルな配慮とアドバイスが不可欠」「情報を整理する人が必要」だということです。

アトピッコハウス設立を思い立った平成6年当時、私は妻を風呂場に追いかけて行ってまで捕まえて「熱い思い」を語っていました。別に、単に聞いてきた話をするだけのこともあれば、アイデアや思い付きを説明するだけのこともありましたが、とにかく「熱かった」。

私は、アレルギーやシックハウス問題を徹底して学びました。今では、建築工事は行っておりませんが、創業時は、シックハウス対策リフォームの専門会社としてアトピッコハウスを設立したのです。

アトピーの発症・悪化には色々な原因があり、「住宅に起因する理由」も沢山あります。しかし、ユーザー(妻も含めて)は「不勉強」あるいは、「正しい情報に出会えない」ために症状を悪化させています。だからこそ、アトピーを悪化させない住空間の提供を提案するアトピッコハウスの存在意義があると、当時思いました。

外断熱だからとか、
自然素材を沢山使っているからだとか、
F☆☆☆☆だからとか、
珪藻土を使っているとか、
etc・・・

これらは単に一つの要素に過ぎません。また間違った要素の積み重ねである場合さえあります。

幅広い知識を持って、快適で健康的な家づくりをしないと、「普通」に健康的な生活はできません。それに、会社経営を30年近くやってきて分かったことは、難しいことを考えなくても、普通に造った家が、健康的であるべきだし、健康的な家を普通に造ってくれる人が増えるべきだということです。

今は、妻のアトピーもすっかり良くなっています。普通に、お化粧も出来るようになり、青春時代を取り戻したように、嬉々として、毎日を楽しく過ごしています。

創業当時の私は、相当マニアックにやっていました。安全な建物を造り、安全な生活用品を選び、どう暮らせばアトピー・アレルギーが悪化しない生活が送れるか、そんなことをアドバイスできるのは、自分が一番だと思っていました。そして、「アレルギー症状を悪化させない家」造りのお手伝いがしたいと思っていました。衣食住トータルな配慮が必要であることを教えてあげたい。それがアトピッコハウス創業の想いです。

アトピッコハウスのオリジナル建材第1号は「ほんものたたみ」です。イグサの生産者から直接、着色していない畳表を仕入れさせて頂きました。その後、私の取り組みがNHKで紹介されたことをキッカケに、「すっぴんクロス」「ごろ寝フローリング」「はいから小町」と広がり、床・壁・天井に使う素材が一通り揃う会社になりました。

アトピッコハウスは、デリケートな人が安心して住める家づくりからスタートしましたが、現在、建築工事はしていません。

しかし、普通に造った家が、健康的であるべきだから、心ある建築会社のネットワークを広げたいと思っています。

普通に造った家が、本物の自然素材が使われていて、気持ちいいし、格好いいし、長持ちして、20年、30年と経ったときの経年変化が美しくて、家に愛着が湧くような家づくりを普及したいと思っています。

今、アトピッコハウスでは、アトピッコハウスの素材を使って家づくりをしてくれる地域密着の真面目な工務店さんを全国に増やしたいと思っています。

それは、せっかくアトピッコハウスの素材を使った家づくりを希望してくれても、ユーザーの方が、自分で工事業者を探さないとならないという状態を解消したいと思っているのです。

家を建てるユーザーの希望が叶い、工務店も、お客様に支持されて嬉しい。そして、建材のメーカーであるアトピッコハウスも存続していける。そんな状態にしたいと思っているのです。

2022年11月吉日
アトピッコハウス株式会社
代表取締役 後藤 坂

追伸:コロナの影響もあって、自然素材の魅力や価値、素材特性などは、かなり理解されるようになりました。それでも、ビニールクロスや合板フローリングなどと比較すると、価格も高いですし、丁寧な工事を必要とします。

自然素材を取り入れた工事には得意不得意があります。不得意な建築会社は、価格が高いとか、メンテナンスが大変だといって工事を嫌がります。
そこで、自然素材の家づくりを希望されるお客様に「アトピッコハウス製品」で工事してくれる工事業者をご紹介する試みを始めました。詳細は、下記の「工事業者のご紹介」をご覧ください。

アトピッコハウスが考える
心地いい暮らしとは

アトピッコハウス株式会社
専務取締役 後藤 裕美

素人が建築業界に飛び込んで四半世紀が過ぎました。関心があったわけでもない建築業界は、私には辛すぎて4年間の睡眠障害から、人生で一番アトピー性皮膚炎が酷い状態を経験し、心身ともに本腰を入れて治療せざるを得なくなりました。そこからステロイド離脱まで10年の年月が必要でした。

私は西洋医学を基本に鍼灸他も取り入れてアトピー性皮膚炎を卒業しました。私と初めて出会った人は、私が重傷者だったと伝えると、目を白黒させて驚かれます。

そして、多くの方に期待されるのですが、残念ながら私は自然素材の家でアトピー性皮膚炎を卒業したのではありません。

食べ物や日用品には、ずっと気を付けてきました。それでも繰り返す症状に、何かほかに対策できることはないのかと考えていた時に出会ったシックハウスという社会問題。まだまだ認知度は低く、情報も少ない時代でしたが自分もそれに当てはまるのでは?と考え、期待もしました。当時は非ステロイドでの治療を選択していたからです。

とはいえ家を対策することは、食べ物や日用品を切り替えることのように簡単にはいきません。私自身、自宅も職場も自然素材とは縁遠い環境に長らくいました。自然素材でフルリフォームした鎌倉の事務所に移転した頃には、病院通いも、ほぼ終了していたことからも、私の場合は、ステロイドを中心とした医療でアトピー性皮膚炎を卒業することができたと考えています。もちろん暮らしから化学的なものを排除することは続けました。

シックハウスについての知識が増えれば、増えるほど、安易に化学物質を生活に取り込むことはしなくなりました。その流れで当時、なかなか手に入れることのできなかったナチュラルなシャンプーや洗剤、寝具類や肌着、高性能な掃除機や加湿器の販売へと発展していきました。ショッピングシステムが稚拙だった時代ですが、日用品を全国に発送させていただいたことを懐かしく思い出します。なかなか手に入らなかった石鹸が、近所のドラッグストアの棚に並んでいる光景に、時代の変遷を感じざるを得ませんが、お蔭様で私も手軽に日用品を手に入れられる環境を手に入れたと同時に、アトピッコハウスが日用品をご提供する役目も終わったのです。

ナチュラルな素材が身近に溢れています。自然素材の家づくりもデリケートな人のための特別仕様という立ち位置から、個人の価値観で選べる選択肢の1つになっています。アレルギー用でも、シックハウス対策専用という発想は過去のもの。逆に自然素材でもアレルギー反応の可能性があること、まだまだ曖昧な部分が残るシックハウスに対してシックハウス対策専用と表現することに無理があると感じています。

安易に化学物質を生活に取り込まない。
化学物質を利用し過ぎない。

これは化学物質を完全排除する考え方とは違います。私たちは暮らしを縄文時代に戻すことはできません。便利な日常を手放すことは難しいからこそ、必要以上に化学物質に頼らない。この視点で考えた時、広い面積を占める壁や床には化学物質を含む素材の使用を控えた方がいい。だから私にとって、自然素材の家は、特別なことでも過剰性能でもないのです。

どこが安易で、どの部分が必要以上なのかは人それぞれですが、何が添加物で、どこに化学物質が使われているのかを知らなければ避けることができません。がしかし今まで知らなかった現実を知ることで恐怖に襲われてしまう人が増えることは本意ではありません。恐怖からくる判断は、良い結果に繋がりません。軽やかに、しなやかに暮らしの心地いいをみつけていきましょう。

2022年11月吉日
アトピッコハウス株式会社
専務取締役 後藤 裕美

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アトピッコハウス

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