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クロス糊の比較、ビニールクロスを施工するが、糊はこだわりたいという声が多い実情

2019/04/12
2023/08/02

現在の住宅の9割の壁紙はビニールクロスと言われています。
新築でもリフォームでも特に指定しなければ壁紙はビニールクロスになります。

価格が安いこと、施工がしやすいことで建築会社さんは壁紙にはビニールクロスをおすすめしやすいのです。

塩化ビニールで作られている壁紙を使いたくないと考えられる方も多いですが、予算の関係上、壁紙はビニールクロスにせざるを得ないという残念なお話を聞くこともあります。

そういう場合にも壁紙は妥協するけど、糊にはこだわりたい、できるだけ安全な糊をという考えになる方も多いようです。

アトピッコハウスには、「こむぎちゃん」という可愛らしい名前の商品があります。

「こむぎちゃん」は何かというと、当社の織物壁紙「すっぴんクロス」の専用糊です。

施主様のご指定で糊のみ購入される業者さんも多いこの商品。

予算の関係で壁紙はビニールクロスになってしまったが、糊だけは自然素材のもの、匂いが気にならないものを使いたいという方が多いようです。

クロス糊選びの、参考になるような情報をご紹介いたします。

アトピッコハウスの「こむぎちゃん」は、オリジナル壁紙「すっぴんクロス」用に開発された壁紙の施工糊ですが、ビニールクロスなど一般的な壁紙の施工にも使って頂けます。そこで、壁紙の施工糊だけでもこだわりたいという方から、沢山お問い合わせを頂きます。

クロス施工糊「こむぎちゃん」

クロス施工糊「こむぎちゃん」の詳細は、こちら

クロス糊の臭いが気になる、臭いは薄くなるのか?

クロス貼りの道具

自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの内藤です。

壁紙を張り替えた後、何かにおうと気になることがありますが、ニオイの原因は壁紙自体か、クロス糊です。窓を開けて換気を頻繁にすれば二週間ほどで落ち着くことが多いですが、締め切った状態だとなかなかニオイが消えず、いつまで続くのかと不安になりますよね。

ニオイの原因となる壁紙とクロス糊について解説します。

ビニールクロスはなぜにおう?

ビニールクロスは塩化ビニールという化学物質でできています。そのものも化学物質ですし、製造過程には安定材や発泡剤なども使われます。

こういった化学物質が揮発することでニオイが発生し、人によっては体に影響が及ぶこともあるのです。

ビニールクロスの原料となる塩化ビニールは硬い素材です。それを壁紙として使えるように柔らかくするには薬品を使う必要があります。様々な化学物質が添加されてできるビニールクロス、ニオイの原因は化学物質の揮発ということですね。

クロス糊の成分とは

では壁紙に使う糊の成分はどうなのでしょうか。

壁紙専用糊の主成分は「でんぷん」です。

でんぷんはほぼ無臭。

ですが、でんぷんそのものは腐るし、カビるので、防カビ材、防腐剤などを添加した商品がほとんどです。

さらに、分散剤(界面活性剤)という薬品が入っているものに分類されます。

分散剤とは、水で攪拌した時に糊が沈殿しないようにするための界面活性剤です。

壁紙糊の主成分であるでんぷんは無臭であるのに、ここにも様々な添加物が加わることでニオイが発生してしまうということですね。

ちなみに、アトピッコハウスのクロス糊「こむぎちゃん」には分散剤は一切入っていない自然素材由来の糊です。

防腐剤を使用していないため、開封して時間が経過すると腐りますが、未開封でしたら腐りません。
ほぼ無臭なので、臭いが気になりません。

クロス糊こむぎちゃんの詳細を知りたい方は、こちら

クロス施工糊「こむぎちゃん」

クロス糊はいろいろあるが、でんぷん糊は工作用の糊として親しまれてきた

でんぷん糊というと、小学校の時に使った工作用の黄色い容器に入った糊を思い浮かべる方も多いのでは。

工作用のでんぷん糊

悪ふざけで、口にしてしまう子供もいましたが、市販の工作用のでんぷん糊はトウモロコシなどの穀物が原料です。

小麦粉や水を弱火で混ぜ合わせて手作りの糊も作ることもできます。

防腐剤が入っていないので、手作りの場合は一度に使い切りましょう。

クロス糊こむぎちゃんの詳細を知りたい方は、こちら

クロス糊の種類

壁紙専用のクロス糊は、希釈するタイプとノン希釈タイプに分けられます。
開封して、すぐに使えるのがノン希釈のクロス糊です。

希釈するクロス糊は、水や専用の希釈液と混ぜて攪拌する工程があります

そのまま使えるノン希釈タイプのクロス糊しか使ったことのない業者さんも
増え、昔ながらの希釈タイプのクロス糊を扱ったことがない業者さんも多いようです。

希釈タイプ糊の経験が少ない業者さんは、
ダマが消えないので使えないとクレームがあったり、
反対に水を多く入れすぎ、シャバシャバした糊を使い、
糊のはがれトラブルが起こることがあります

でんぷん糊は、小麦粉が主成分ですので、ドロドロした状態をダマのない状態まで攪拌する。
お好み焼きや、たこ焼き、ホットケーキなどの生地を作る要領を想像していただけたらわかりやすいかと思います。

生地を混ぜる画像

壁紙糊、DIYで使いやすいのはどういうタイプ?

やはりDIYで壁紙を貼る時に使う糊はかくはんの必要がないノン希釈タイプの方がいいでしょう。
壁紙用糊の原液タイプは水でかくはんしたりする必要もなく、開封してすぐに使えるので初めて作業する初心者でも簡単に扱えます。

狭い範囲の施工であればスプレータイプの糊もあります。手を汚さず、天井などにも使いやすいですが、範囲が広い場合はコストが上がってしまうので注意が必要です。

賃貸で壁紙を貼る場合にははがせるタイプの壁紙糊がいいでしょう。はがせる壁紙糊であれば既存の壁紙の上に張って気分転換、剥がせば原状回復もできて好きな壁紙を貼って楽しめます。

木工用ボンドはクロス糊の代用になる?

クロス糊はクロス全面に隙間なく付ける必要があるのと同時にオープンタイムと言って糊を付けて少しおいておかないとなりません。

そのため壁紙用糊は沢山付けます。

木工用ボンドは固まる主成分濃度がクロス用糊に比べて多いので、万遍なく付けるにはより多くの糊が必要なため不経済。ムラが出る、乾いた時に盛り上がるなど不都合があります。

また、クロス用糊は適度な初期接着力(粘着力)、保水性があり、壁紙を仮接着しながら位置調整ができます。

木工用ボンドも使えますが、壁紙のように広い面積を施工するのには専用糊が便利です。

F☆☆☆☆クロス糊が安心というわけではない

シックハウスが問題になって、現在では、ノンホルム糊が当たり前になりました。
ホルムアルデヒドの値は、クロス用の壁紙糊もJIS規格によりF☆☆と発散量が記載されています。星が多いほど発散量が低いということになりますので、F☆☆☆☆☆と書いてあるから、安心と思っている方も多いのでは。

しかし、ノンホルムなのに、変な匂いがする糊もあります。その匂いの原因は、規制されていない別の化学物質なのです。

その化学物質を使うことで施工性が良くなり、コスト削減につながっているかもしれません。
それはあくまでも、施工業者向けの視点で作られた商品というものです。

ユーザー目線といえない商品が多くあるのが実情と言えるかもしれません。

クロス糊メーカー、クロス糊のおすすめは?

クロス糊ではルーアマイルド、リリカラ、サンゲツ、ルノン、トキワ、シンコールなどの
メーカーが有名です。

各社HPを見ると、壁紙のデザインや品数は多数取り揃えていますが、糊についての記載を、見つけることは難しいです。

クロス糊については、施工する建築会社に任せるというのが多いようです。

「クロス糊」で検索すると各種商品、各社メーカーが数多くヒットします。
施工性にこだわるか、原料や安全性にこだわるかは、使う人によって異なります。

壁紙から壁紙への張替えなのか、塗装から壁紙への張替えなのかによっても使う糊の比較対象が変わってきますし、ビニールクロスなのか、和紙クロスや布クロスかによっても使いやすい糊が変わります。

使う壁紙と糊の相性により、壁紙の伸縮の大きさも変わり、クロスの目すきの原因ともなりかねません。

アトピッコハウスは、織物クロス「すっぴんクロス」の専用糊「こむぎちゃん」をご用意していますので、
糊選びに迷うことはありません。

クロス施工糊「こむぎちゃん」

こむぎちゃんの詳細を知りたい方は、こちら

ビニールクロスを施工するが、クロス糊だけはこだわりたいという声

匂いや、化学物質が気になるから、予算の関係で壁紙はビニールクロスになるが、
糊だけ変えてほしいという声がお施主様からあり、あわてて注文される業者さんも多いです。

正直、ビニールクロスは化学物質のカタマリじゃないかと思うので、糊だけ変えてもと思いますが・・・。
予算もありますし、仕方がないのかもしれません。

まとめ

アトピッコハウスのでんぷん糊「こむぎちゃん」の原料は
小麦粉・タピオカ・コーンスターチの食物由来のでんぷんです

クロス施工糊「こむぎちゃん」

防腐剤として食酢を少し入れていますが、有害な薬品類は一切入れていません。

その成分を見ただけでも親しみのあるものばかり。匂いもほぼ無臭です。
他社さんのビニールクロスとの施工試験はしていませんが、問題なく使われている実績のある商品です。

小分けにしたサンプルはございませんが、当社HP「すっぴんクロス」のページで「こむぎちゃん」について詳しくご紹介していますので、是非参考にしてください。

すっぴんクロス、こむぎちゃんの詳細を知りたい方は、こちら

すっぴんクロス

よくあるご質問

クロス糊の成分は?

壁紙用の糊の主成分は「でんぷん」です。でんぷんのみだと腐ったりカビが生えたりするため、一般的な壁紙糊には防カビ材、防腐剤などが添加されています。アトピッコハウスのクロス専用糊こむぎちゃんは化学物質を一切含まない自然素材由来の糊です

こむぎちゃんは、他社メーカーのクロスにも使うことができますか?

「こむぎちゃん」は、アトピッコハウスのすっぴんクロス専用糊です。普段使っているクロス糊と施工性が異なる、クロスとの相性がありますが、他社クロスに使っても強度は問題ありません。

余ったクロス糊は保管できますか?

防腐剤や安定材などが入った糊であれば保管はできるかと思いますが、それでも水を入れて希釈したものは早めに使い切ったほうが良いでしょう。自然由来の天然の糊の場合は保管できませんので使い切りが原則です。

クロス糊の代用品にはどんなものがある?

家庭で使われる紙を張り付けるときに使うでんぷん糊は壁紙を貼る糊として代用できますが、壁紙専用ではないため、変色したりはがれやすかったりということがあります。また、木工用ボンドも使えなくはないですが、水分量が少ないため伸ばしにくく壁紙をキレイに貼ることが難しいです。

無料で、資料・サンプル差し上げます

アトピッコハウスは、無垢・珪藻土・漆喰・クロス・畳など
オリジナルの自然素材内装材を、製造販売する会社です。

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すっぴんクロス