珪藻土の壁にカビが!原因を知り予防と対処をしよう!
「珪藻土の壁にもカビが生えるの?」
「どうカビ対策すれば良いの?」
ただでさえ湿度が高い環境の日本、梅雨に入ると1ヵ月以上、空気が常にじっとりして、湿った匂いが漂い、クローゼットの洋服やマット、高い湿度で布団、床までも常にしっとり重くなって・・・。さらに近年の夏の暑さに湿度の高い期間の長さ・・・。
カビの心配がむくむくと湧いてきます。
できるだけ家の中ではカビと無縁の生活がしたいカビの悩みを解消したい…というのは誰もが願うことですが、カビが発生しない内装材なんてあるんでしょうか?
本当のことを言うと、答えは「NO」です。カビが発生しない内装材はありません。
けれど、吸放湿性に優れた珪藻土の塗り壁ならその性質や特徴をよく知って、上手に付き合えば新建材よりずっとカビとは縁遠い魅力的な生活が送れるのです。
アトピッコハウスには、「はいから小町」というオリジナルの珪藻土塗り壁があって、湿度調整機能が高く、メッシュ状に固まるという理由も相まって、カビが発生しにくい特徴があります。
この記事では、珪藻土の壁や商品とカビの関係、発生する原因と対処法を具体的にご紹介いたします。
目次
- 1 そもそも「珪藻土」ってなに?
- 2 珪藻土にカビが発生する条件とは?
- 3 珪藻土のカビは条件が揃えば場所を問わずどこにでも発生する
- 4 カビが人体に与える影響
- 5 珪藻土の壁にもカビが発生するのか?
- 6 自然素材である珪藻土もカビ予防対策は必要
- 7 珪藻土の壁にカビが生えたら?メンテナンス、お手入れ、掃除方法とは?
- 8 珪藻土のカビ取り、漂白剤を使用する
- 9 珪藻土の壁や商品に付着したカビや汚れの落とし方
- 10 珪藻土と同じ自然素材である砂壁にカビが発生してしまったら?
- 11 珪藻土がカビる部屋だったら何でもカビる?
- 12 珪藻土の壁や商品にカビを付着させないための対策方法
- 13 珪藻土の壁のリフォームを検討する(何度もカビが発生する場合)
- 14 珪藻土の壁材は製品選びも大切
- 15 まとめ
- 16 よくあるご質問
- 17 無料で、資料・サンプル差し上げます
そもそも「珪藻土」ってなに?
自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの内藤です。
珪藻土とは湖や海の底に堆積した植物性プランクトン(珪藻)の殻が化石になったもので、無数の小さな穴(細孔)を持っているのが特徴です。
この穴に、余分な湿気や水分を吸収し、乾燥時期には放出するということを半永久的に行います。この性質が調湿効果を発揮するのです。
珪藻土の水分を吸放出する性質は近年壁材だけでなく、コースター、バスマットなどの商品にも活用されています。
珪藻土コースターやバスマットなどの珪藻土を使用した商品は速乾性があり、吸水性が高いため、サラッとした状態をキープしてくれます。
他にも耐熱性や消臭、脱臭効果が期待でき、室内環境を整えてくれるので、その特性を活用したいと、住宅の内装材として寝室やリビングや押し入れの壁に珪藻土を施工したいという方が増えています。
ですが、珪藻土自体にはカビの抑制効果はありません。水分、湿気を吸って吐き出す性質はありますが、珪藻土を施工するだけでカビの繁殖を抑制するということではありません。
珪藻土にカビが発生する条件とは?
もちろん、梅雨の時期など湿度が高くじめじめした状態はカビにとって一番繁殖しやすい好条件であるということは誰もが感覚的に理解されていると思います。
カビが発生しやすい環境は、80%以上の湿度のほか、20~30度前後の温度、カビにとってのエサ(栄養になる汚れ)、カビの活性化を促す酸素などが揃った場所。
室内において空気の流れがなく湿度が溜まりやすく、結露しやすい場所である北側の壁や押し入れの中やクローゼット、水分がある浴室、台所などカビの発生でお悩みの方も多いのではないでしょうか。
珪藻土バスマットやコースターも然り。
バスマットには皮脂や垢などのカビが好む汚れが付着しますし、吸水性が高いため常に水分があり、湿気のこもりやすい場所である浴室や台所はカビの発生に要注意です。食器の水切りマットやコースターも飲み物で汚れることもあるでしょう。壁や押入れ、クローゼットの中などはホコリなどの汚れが付着したり溜まりやすいですよね。
そういったものもカビにとってはいい栄養分。カビは環境、条件がそろえば場所を問わずどこでも発生します。
また、珪藻土自体には固まる成分は含まれていないため、壁材、バスマット、コースターを問わず珪藻土製品には必ず、凝固成分が入ります。その使用される凝固成分が原因でカビが生えやすくなることがあるので注意が必要です。ボンドや粘土を使用している場合はカビが発生しやすくなるようです。
アトピッコハウスの珪藻土塗り壁「はいから小町」は、一般的な漆喰の6倍以上の調湿性能があり、カビが発生し難いという特徴があります。それでも、調湿性能のキャパがありますので、適度な換気が必要です。
珪藻土のカビは条件が揃えば場所を問わずどこにでも発生する
アトピッコハウスの事務所がある鎌倉は三方を山、一方を海に囲まれた、非常に湿度の高い土地です。そのため鎌倉の住人は湿度が高い環境であることは致し方ないと考え、常にカビと戦っています。
具体的な事例を紹介すると、洋服がカビたなんてよくある話で、靴がカビたり、酷いケースではエナメルのバッグにカビが発生してしまったなんていうケースも。しかも、手のひらの形にカビが生えていたというから驚きです。
原因は、カバンを触った時についた手の皮脂や汚れがカビの栄養となり、そこにカビにとって適した温度や湿度と条件が揃ったからカビが発生した、というわけです。
現代のエナメルは、ほとんどが合成樹脂を表面に加工したもの。これは住宅の内装に使用されるビニールクロスやクッションフロアと同じものです。
つまりビニール製品も、表面にカビの栄養になる汚れさえあれば、カビが発生してしまうということなんです。
また、手で直接触れていなくても、室内の空気中にはいつも数個から数千個カビの胞子が浮遊しています。胞子が壁や床の表面に付着してそこにカビの好ましい湿度や温度が加わればどんな素材でもカビが発生する可能性があるということです。
カビの原因は身近なところに潜んでいるということですね。
カビが人体に与える影響
カビの胞子は常に室内の空気中に漂っていますが、壁などに付着し、増殖しカビの胞子の量が増えると特に湿度が高い夏や、外気との温度差が高くなる冬の結露はカビの原因となりやすいです。
カビが発生すると不快なだけでなく、人体を脅かす恐れがあります。具体的な事例としては、皮膚や目がかゆくなったり、状況によってはひどくなると呼吸困難が起こりやすくなることもあるので注意が必要です。
また、カビが原因でシックハウス症候群にかかるリスクも高くなります。アレルギーやシックハウスの体質でなくても、カビは私たちにとって人体、健康を脅かす恐れのある有害な物質です。カビが発生したら早めに対処しましょう。
アトピッコハウスの珪藻土塗り壁「はいから小町」が、カビ難い理由は、調湿性能が高いことに加え、メッシュ状に固まることで、カビの胞子が菌糸を伸ばせないという特徴があります。
珪藻土の壁にもカビが発生するのか?
調湿・吸水効果が高い珪藻土を使用してもカビは発生するのでしょうか。「塩化ビニール樹脂製の新建材がカビるなら、自然素材はどうなのだろう?」と考える方は多く、実際カビ対策のために室内を自然素材の塗り壁、特に珪藻土を壁に採用することを検討される方は多いです。
自然素材の塗り壁はビニール製の新建材と違い、「調湿性」といわれる湿気を吸ったり吐いたりする調湿効果があるため室内の湿度の上昇を抑えることができ、それゆえカビが発生しにくいと考えられています。
特に珪藻土の塗り壁は、その抜群の調湿性能から、「カビが生えない」と認識されている方も多いです。逆に、インターネットで検索すると「珪藻土もカビます!」とか「珪藻土はカビやすい」など真逆の情報や事例が写真とともに多数報告されています。
一体どちらが正しいのでしょう…
自然素材である珪藻土もカビ予防対策は必要
正解は、「カビが生える、生えない、どちらも一理あり」です。
塗り壁に代表される本漆喰はアルカリ性のためカビの発生を抑制する力がありましたが、珪藻土自体は中性に属するためカビを抑制する働きはありません。しかし珪藻土塗り壁は吸放湿性がずば抜けて高い壁材なので適切な環境と使用方法なら、カビは発生しにくいのは確かです。
珪藻土を含め、カビを発生させないために大切なのは以下の3つです。
適度な掃除
珪藻土の壁は自然素材ゆえに、空気中の湿気を吸ったり吐いたりして室内の湿度を調整してくれる特徴があります。しかし、その性能が発揮されるためには、表面が常に清潔であることが大切です。
壁にホコリや汚れが溜まると、その部分にカビの胞子が付着しやすくなり、繁殖の原因になってしまいます。さらに、人の手がよく触れる場所には皮脂汚れもつきやすく、これもカビの栄養源となります。
普段のお手入れとしては、掃除機のブラシやハンディモップで表面のホコリを取り除くだけで十分です。強くこすりすぎると表面が削れてしまう可能性があるため、あくまで「やさしく対処することが大切です。
ただし、珪藻土はそもそも誇りを呼び寄せる静電気が起きにくいので、ビニールクロスなどに比べると汚れにくい壁材ではあります。それでも、室内全体を定期的に掃除することによって、珪藻土の調湿機能を長持ちさせ、カビの発生も予防できます。
換気をする
カビの大きな原因は、湿気が壁や部屋の中に滞留してしまうことです。特にトイレや脱衣所、北側の部屋などは外気温との差で結露が生じやすく、湿気がこもる代表的な場所です。
珪藻土の壁には湿気を吸収する力がありますが、コップに水を注ぎ続ければあふれてしまうように、吸収には限界があります。
そのために必要なのが「換気」です。窓を開けて外の空気を入れ替えるのはもちろん、サーキュレーターを使って室内の空気を循環させるのも効果的です。新鮮な空気に触れさせることで、壁に吸い込まれた湿気を外に吐き出しやすくなり、再び新しい湿気を吸収できるようになります。
珪藻土の性能をしっかりと活かすためにも、日常的な換気習慣を取り入れましょう。
除湿をする
換気だけでは湿気が取り切れない梅雨時や、洗濯物を室内に干すときなどは、家電を使った除湿も効果的です。エアコンのドライ機能や除湿機を併用することで、部屋全体の湿度を下げることができます。
湿度が60%を超えるとカビが繁殖しやすい環境になると言われているため、湿度計を設置して数値を確認しながら調整すると安心です。
また、サーキュレーターを併用して室内の空気を循環させれば、部屋の隅に湿気が溜まるのを防げます。珪藻土の壁自体を天日干しすることはできませんが、除湿器やサーキュレーターなどの家電を活用すればしっかりと水分を乾燥させることが可能です。自然素材と現代の設備を上手に組み合わせることで、快適でカビのない住環境を保つことができます。
アトピッコハウスの珪藻土塗り壁「はいから小町」は、一般的な漆喰の6倍以上の調湿性能があり、カビが発生し難いという特徴があります。それでも、調湿性能のキャパがありますので、適度な換気が必要です。
珪藻土の壁にカビが生えたら?メンテナンス、お手入れ、掃除方法とは?
もし珪藻土の壁にカビが発生してしまったら?まずはカビを放置せず早めに原因を探り、そして適切に対処することが重要です。カビの状態にもよりますが自分でできる簡単な対処方法からご紹介します。参考にしてくださいね。
珪藻土の一般的な汚れ落としに有効なのが消しゴムを使用すること。ちょっとした表面部分の汚れの場合は消しゴムで解決できることがほとんどです。
しかし、カビは別です。カビが発生してしまった場合は表面だけでなく、カビそのものを除去しなければなりません。珪藻土の壁や商品に付着したカビ取り方法にはどんなものがあるのでしょうか。具体的に見ていきましょう。
珪藻土のカビ取り、漂白剤を使用する
珪藻土のカビ取りに使用できるのは酸素系漂白剤?塩素系漂白剤?
一番手軽な方法として、珪藻土の壁のカビ取りにはキッチンハイターなどの塩素系漂白剤を
薄めたものを使用する方法があります。
カビ汚れは酸素系漂白剤ではほぼ対処できないので、使用するとしたら塩素系漂白剤を使用しましょう。
珪藻土のバスマットやコースターなどのカビ汚れには直接塩素系の漂白剤をかけるというカビ取り方法もあるようですが、強力な洗剤なので材質によっては変色や、色落ちなどが起こる可能性があるため、適切な使用方法を確認するなど注意が必要です。
また、珪藻土の壁材の場合の注意点として、粉を水で攪拌して作る、自然素材の珪藻土の塗り壁は水分を加えることで崩れてきてしまうので、薄めた漂白剤をスポンジや布などに含ませてカビが発生してしまった場所をポンポン叩く程度の対処にしましょう。
珪藻土のカビ、カビキラーや泡ハイターは使用できるの?
珪藻土のバスマットやコースターにカビが発生した場合、カビキラーを使用して殺菌しカビを除去することはできるようです。カビ汚れがそこまでひどくなければ泡ハイターをスプレーして、数分放置して洗い流す。その後、しっかりと陰干しして水分を乾燥させれば、カビはキレイ除去できるとのこと。
しかしカビキラーは珪藻土塗り壁のような自然素材には強力すぎるのでおすすめできません。泡タイプのものも直接かけることはやめましょう。いずれにしても商品によりますのでメーカーの説明書を参考にしてくださいね。
珪藻土のカビ、アルコールで除去できる?
自然素材の塗り壁に付着したカビのカビ取りにはアルコールスプレーはおすすめできませんが、バスマットや歯ブラシスタンドなどには日ごろから定期的にアルコールスプレーをかけると良いでしょう。除菌し、カビの発生を抑制することができます。
さらに、歯ブラシスタンドなどやコースターなどの小物に関しては水洗いし、その後、電子レンジで熱を入れることで内部の水分を十分に蒸発させ、カビの発生を抑制するという方法もあるそうです。
いずれも製品の材質によりますので、メーカーへの確認が必要です。
ただ、アトピッコハウスの珪藻土塗り壁「はいから小町」は、硬く固まってボロボロしないので、消毒用のアルコールを吹き付けても、壁が溶けたり、崩れたりすることはありません。
珪藻土の壁や商品に付着したカビや汚れの落とし方
カビ取り剤や漂白剤で珪藻土に付着し、繁殖したカビが除去できなかった場合は次の方法を試しましょう。
サンドペーパー(紙やすり)でカビを削り除去する方法
珪藻土マットのカビの場合、ちょっとした部分的なカビの場合目の細かいサンドペーパー(300番~400番くらい)を使用してこすることでカビ汚れを削り落とし、カビを除去するというカビ取り方法があります。
珪藻土壁の場合の注意点は塗り厚が1㎜~2㎜なのでヤスリで削りすぎるとカビや汚れの除去だけでなく、下地まで削れてしまう場合があるので注意が必要です。
珪藻土と同じ自然素材である砂壁にカビが発生してしまったら?
砂壁とは、下地の壁材に糊と砂を練ったものを塗りつけたもので、和室や床の間などに多くしようされてきた壁材です。
耐火性が高いので火事が起きても広がらず、珪藻土同様、自然素材で呼吸をするため調湿効果があります。
砂壁のカビ取り方法には、消毒用エタノールや次亜塩素酸水が使用できます。それらをカビの発生している箇所に吹きつけるだけです。除菌したあとは蒸発してくれるので、その後に拭いたりして砂がパラパラと落ちてしまう心配もないですし、何より手間がかかりません。
ただし、カビを除菌する効果があるものの、漂白効果はありませんので、カビによってできた黒ずみを落とすことはできません。あくまで緊急の除菌用として使用しましょう。
カビによってできた黒ずみまでしっかり落としたいのであれば、砂壁専用のカビ取り剤をおすすめします。基本的には消毒用エタノール同様、吹きかけて乾くのを待つだけ、という商品が多いので便利です。
珪藻土がカビる部屋だったら何でもカビる?
自然素材が秀でているのが「吸放湿性」。余分な湿気を吸うだけでなく、乾燥時には吐き出すことができるのが最大の特長。ですが、空気の流れがない中で吸ってしまった湿気を限界いっぱいまで溜め込み、吐き出すことなくいつまでも抱え続けていれば、壁の中の湿気が飽和状態になってしまいます。
湿気を吸い切れなけば湿気が空気中に溢れて湿度を上げ続け、そこに栄養となる汚れが付着することによりカビが発生してしまうのは道理です。
だから要は、汚れを掃除し、十分に吸った湿気を吐き出させ乾燥させてあげられればカビの発生を限りなく抑制することができるのです。
それを実践できる最も簡単な方法(対策)は室内を定期的にしっかり換気すること。吸水したバスマットやコースターはこまめに天日干しにして内部の湿気を飛ばして乾燥させてあげること。あれ?意外と単純ですね。
室内の換気をこまめにおこない、風通しを良くして吸った湿気を放出することが重要なのです。調湿性能の高い珪藻土だから、何ひとつケアをしなくていいのではなく換気するという、ほんの少しの手間で、その能力を最大限に発揮させることができるのです。
珪藻土の塗り壁にした部屋にカビが発生しているなら調湿効果のないビニールクロスの場合は更にカビの発生リスクが高くなるはずです。
アトピッコハウスの珪藻土塗り壁「はいから小町」の調湿性能は、241g/㎡/24hです。およそ、一般的な漆喰の6倍の調湿性能があります。それでも、適度な換気が重要であることは、代わりがありません。
▶漆喰の6倍調湿する珪藻土塗り壁「はいから小町」の詳細は、こちら
珪藻土の壁や商品にカビを付着させないための対策方法
珪藻土の壁がカビの発生を繰り返す場合は、部屋の湿度に問題があると思われます。原因は様々ですが、締め切った部屋、外気との温度差が激しい部屋の場合、結露によるカビ発生へとつながる場合があります。
エアコンで温度調整、換気をこまめにし、除湿機やサーキュレーターを設置するなどして空気を循環させ、水分を乾燥させる環境を心がけましょう。
ですが、珪藻土の壁にカビが発生した時、表面の珪藻土のみの場合と、下地のクロスボードなどにもカビが広がっている場合があります。
表面のカビを除去しても、下地のカビが除去できていない場合は、繰り返しカビが発生してしまうのです。
そのため、下地にまでカビが発生した場合は塗装を剥がして徹底的にカビを除去し、リフォームを行う必要があります。珪藻土の壁自体が劣化していたり、カビが発生した面積が広範囲の場合、自分でカビを除去しても何度も繰り返す場合は下地のカビの状況を確認する必要がありますので、専門の業者に依頼し、リフォームも検討しましょう。
珪藻土の壁のリフォームを検討する(何度もカビが発生する場合)
珪藻土の壁がカビの発生を繰り返す場合は、部屋の湿度に問題があると思われます。
原因は様々ですが、締め切った部屋、外気との温度差が激しい部屋の場合、結露によるカビ発生へとつながる場合があります。
エアコンで温度調整、換気をこまめにし、除湿機やサーキュレーターを設置するなどして空気を循環させ、水分を乾燥させる環境を心がけましょう。
ですが、珪藻土の壁にカビが発生した時、表面の珪藻土のみの場合と、下地のクロスボードなどにもカビが広がっている場合があります。
表面のカビを除去しても、下地のカビが除去できていない場合は、繰り返しカビが発生してしまうのです。
そのため、下地にまでカビが発生した場合は塗装を剥がして徹底的にカビを除去し、リフォームを行う必要があります。
珪藻土の壁自体が劣化していたり、カビが発生した面積が広範囲の場合、自分でカビを除去しても何度も繰り返す場合は下地のカビの状況を確認する必要がありますので、専門の業者に依頼し、リフォームも検討しましょう。
珪藻土の壁材は製品選びも大切
けれど、一律に「珪藻土」とは言っても、製品選びは注意して慎重に行う必要があります。
珪藻土を含む現代の塗り壁は、1mm~2mmという薄塗り仕上げです。そのため、目的にかなう製品、質の高い製品を選ばないと調湿効果が思うように発揮されずカビの原因となりかねないため注意が必要です。
塗り壁の「雰囲気」と「手軽さ」に重きを置いた珪藻土壁紙やローラーで塗れるタイプの製品は、含まれる珪藻土の割合が低く調湿効果という観点では弱いといえます。
また、コテで仕上げる珪藻土の壁材でも質の悪い製品は珪藻土そのものの割合よりも固めるための「接着剤」や「樹脂」を含み、その割合の方が高い製品も売られているため注意が必要です。
それらも同様に、調湿機能は低くなるので性能に期待されている方は、そのあたりをきちんと確認して施工する必要があります。
また、商品の中にはカビを抑制する効果のある防カビ剤が入った塗料も多く開発され、販売されています。それらを使用する場合は、防カビ剤の含有量などで効果が違ってきますので確認が必要です。
アトピッコハウスの珪藻土塗り壁「はいから小町」は珪藻土の含有量が体積比で40%と高く、固めるための成分は「にがり」を使っているから安心、樹脂も接着剤も含んでいないから、珪藻土の穴を塞ぐことなく、高い調湿性を発揮します。
▶漆喰の6倍調湿する珪藻土塗り壁「はいから小町」の詳細は、こちら
その調湿効果は、1m²当たり241gで、これはJIS規格の3倍以上。分かりやすく言うと、一般的なサイズの6畳間に施工して、24時間で1Lペットボトル10本分の水分を吸ったり吐いたりすることができるということなんです。
これだけ質の高い珪藻土でも、こまめな換気でたっぷりと吸った水分を十分に吐き出させてあげる必要はあります。特に、はいから小町は吸う能力も高いだけになおさらです。
アトピッコハウスでももちろんはいから小町を全面に採用しています。職人さんに施工してもらった壁は7年間劣化することも、カビが生えることもなくキレイで気持ちの良い環境づくりに役立ってくれています。
はいから小町を施工すると、換気をするという習慣だけで半永久的に自然に調湿効果を発揮してくれます。
自然素材もカビも、その性質をよく理解し、気持ちよく上手に付き合っていきたいですね。
まとめ
珪藻土は水分や湿気、臭いを吸着してくれるというメリットがある優れた自然素材ですが、湿度が高すぎる環境の中ではカビが発生、繁殖することもあります。
サンドペーパーで削る、アルコールで消毒する、キッチンハイターなどの塩素系漂白剤を使用し殺菌、滅菌するなど、自分で用意できるもので発生してしまったカビのカビ取り方法はありますが、
カビが発生してしまうのは気持ちの悪いもの。
珪藻土のバスマットは干すことで乾燥させることができますが、珪藻土の壁の場合は簡単には干すことができません。意識してこまめに換気や風通しをよくし、溜め込んだ湿気、水分を吐き出させることでカビの発生を抑制できます。
しっかり水分を吐き出させること、それは新鮮な空気にあてること。自分でできる簡単な対策ですので、こまめに換気をしながら気持ち良く、魅力ある珪藻土の壁と付き合っていきたいですね。
アトピッコハウスの珪藻土塗り壁「はいから小町」は、調湿性能が業界トップクラス!カビにくい結晶構造です。
よくあるご質問
珪藻土壁のカビ汚れの取り方は?
珪藻土壁のカビよごれの落とし方としては、乾いた柔らかいブラシや掃除機で表面を軽く掃除した後、サンドペーパーで削るか、エタノールを吹きかけて消毒するのが有効です。強くこすると壁を傷めるため注意しましょう。漂白剤は変色の恐れがあるので避け、最後はしっかり換気を。カビが内部まで浸透している場合は、早めに専門業者へ相談することをおすすめします。アトピッコハウスの珪藻土塗り壁「はいから小町」は定期的な換気をすることで半永久的に調湿します。
珪藻土の壁のカビはハイターで落とせますか?
珪藻土は調湿性能が高いため、壁に珪藻土を施工することで、かびの抑制には役立ちます。ただし、珪藻土にも湿気やにおいを吸うのにキャパがあるので、広い範囲で施工したほうが効果はより感じられます。また、定期的に換気をし、室内の空気を入れ替えることでさらに効果が高まります。アトピッコハウスの珪藻土塗り壁「はいから小町」は調湿性能業界トップクラスです。
珪藻土の外壁の汚れはどうやって落としますか?
まず、水洗いを試してみてください。建物の外壁についた、虫の死骸や鳥の糞、蜘蛛の巣など、新しい汚れは大抵水洗いで対処できます。落ちにくいものは柔らかいブラシなどでこする方法があります。それでも落ちない場合は薬局などで売っている次亜塩素酸ナトリウムを薄めた洗浄剤を塗布してみてください。黒カビなどに即効性があります。洗浄剤を使った後は水洗いをしましょう。施工してもらった会社に相談できると安心です。
DIYで珪藻土を施工することは可能ですか?
珪藻土をDIYで施工することは基本的には可能です。よく聞かれるのが和室の壁を珪藻土にDIYしたいというもの。既存の壁が砂壁や、紙や布の壁紙の場合は珪藻土にDIYでは対策できない場合もありますので、注意が必要です。
無料で、資料・サンプル差し上げます
アトピッコハウスは、無垢・珪藻土・漆喰・クロス・畳など
オリジナルの自然素材内装材を、製造販売する会社です。