アトピッコハウス ブログ
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アレルギーと家づくり

2018/06/12
2021/04/06

建築会社やリフォーム会社、そして設計士から
アレルギーのあるお客様の案件についての相談が続いています。

でも、大丈夫?

アレルギーが市民権を得たのは有難いですし、
質問が入るということは
配慮が必要な家づくりがあることを認識したプロが
増えている証拠でもありますが、

心もとなくて不安になります。
久し振りに、
アトピッコハウスの真骨頂、アレルギーと家づくりについて
改めてまとめてみます。

アレルギーでも安心して住める家

いつかは使いたい自然素材ではなく
いつもの自然素材メーカーへ。
アトピッコハウス(株) ごとうひろ美です。

アトピッコハウスの社名の由来を、
最近は声高に伝えることはしていないのですが、
アトピッコハウスとは、

アトピーの私でも安心して住める家

無垢のフローリングは気持ちいい

という意味が込められています。
なかなか改善しないアトピーに悩んでいた私は、

情報収集に必死で、
その過程の中で住まいとアレルギーについての
関連記事を見つけました。
元々ハウスメーカー勤務だった夫は、

当たり前のように、
化学物質たっぷりの注文住宅を売りまくった経験があり、
衝撃の事実だったようです。

アレルギーと化学物質

すでに衣と食からは可能な限り化学物質を
排除した暮らしをしていた私としても、
住まいは考えていませんでした。

そこから必死に知識を蓄積していく中で、
結果的に、アトピッコハウスが形になっていきました。

でも患者である私自身は、
アレルギーの原因は人それぞれ違うし、

アレルギーに配慮した家に住んだからといって
改善するとは限りません。
だから、アトピッコハウスとして
形にすることに抵抗がありました。

それでも私個人の経験が、
どういう形であれ、
何かの役に立てるのであれば、という想いでスタートしたのが、
アトピッコハウスなのです。

アレルギーと家づくりの関連性は複雑です

創業当時の1996年は、
アレルギーと家づくりに関心のあるプロは皆無で、
問合せがあるのは建て主様ばかりでした。

お話しを伺えば、伺うほど、
何かできることがあるのではないかと
思うことも多く、
喜んでいただいた方も、たくさんいらして、

今でも、そういうオーナーさんとは、
お付き合いが続いています。

でも、ご迷惑をお掛けしてしまった建て主さんも、
いらっしゃるのも事実‥。

それは大きな健康被害が出たということではありませんが、
工事後に臭いが気になるという声を
いただいたこともありました。

アレルギーはサンプルで大丈夫でも‥

工事後に臭いが気になってしまう原因は大別して2つ。

1つは下地のニオイに反応してしまうケース。
ビニールクロスは下地のニオイを
シャットアウトしてくれるという特徴があります。

アトピッコハウスの塗り壁であれば、
同様に下地のニオイはシャットアウトしてくれますが、

織物壁紙「すっぴんクロス」は、それができません。

今では、そういうアドバイスができるほど経験値が溜まりましたが、
当時は正直、未熟でした。

もう一つ、サンプルで少量は大丈夫でも、
量が増えると許容量を超えてしまうケース。

これは「ほんものたたみ」で多い事例なのですが、

日本建築と和室

アトピッコハウスの「ほんものたたみ」は
とてもニオイが強いのです。
自然素材=無臭では、必ずしもなく、

ヒノキやヒバの天然木にも香りがあるように、
畳にも、天然のアロマがあるのです。

畳替えをした時に、
その香りに癒される方が大半ですが、
強いアレルギーのある方は、

天然の香りに負けてしまうのです。

香は天然の化学物質です。
人工的な化学物質ではありませんが、

その強さに負けてしまうことがあるのです。
かくいう私も、
ヒノキやヒバの臭いは、得意ではなく、
製材所など大量に香が充満している場所は、
頭痛がしてきます。

ヒノキやヒバは、
虫が嫌がる忌避効果が期待できますが、

人間であっても、
その忌避効果に負けてしまうのです。

そうなるとサンプルを枕元に置いて
確認をするという方法は、
使用面積が増えた場合、

つまり新築後については、
想定外となってしまうことは、
もしかしたら、あまり知られていないのかもしれません。

アレルギーは一言では片付けられない

そしてもっとも危惧していることが、
アレルギーといっても、
範囲が広すぎること。

接触アレルギーなのか、
ホコリにアレルギーがあるのか、
化学物質に弱いのか、

食物アレルギーだから家にも配慮したいと考えているのか、
その細かい説明がないまま、

回答はできません。
ホコリに強いアレルギーがあるのであれば、
ステンレスや御影石などを使えばクリアできるかもしれません。

そうなるとアトピッコハウスで
提供できる素材は少なくなりますが、

でもホコリは暮らし方で配慮するから、
家は気持ちよく過ごせる場所にしたい。
という要望があるのであれば、
ご提案できる内容が増えてきます。

アレルギーでも使えるかどうかは自己判断

アトピッコハウスでは内容成分と考え方を
HPでご紹介しています。

それは建材メーカーであるアトピッコハウスが、
個別の症例について診断をすることはできないからです。

人工的な化学物質は可能な限り避けた方が良いという
私の考えは、住居だけに限りません。

コンビニ弁当の保存料、
インスタント食品の香料、
ペットボトル飲料には防腐剤、
衣類の防虫剤や、
住まいのクリーナーなど、

当たり前のように流通している商品のすべてに、
化学物質が使われています。

だから日々の生活で、
まったく気にかけていない方が、
家づくりの時に、
化学物質を極端に避ける必要もないように感じています。

もちろん家の空気の重要性の高さは
身に染みて理解をしていますが、
それだけで改善は難しいのです。

建築のプロは、
アレルギーの方がいらした時、

こんな話がトータルにできると、
建て主さんが、すごく整理ができるんですけどねぇ、
と思っています。

アトピッコハウスではお休みしていたプロ向けセミナーを
やっと再開できることになりました。
自然素材についてはもちろん、

プロが毎日抱えているモヤモヤが解消できるような
メニューを準備しています。
下記プロ向けサイトで近日公開予定です。
https://www.pro-atopico.com/

無料で、資料・サンプル差し上げます

アトピッコハウスは、無垢・珪藻土・漆喰・クロス・畳など
オリジナルの自然素材内装材を、製造販売する会社です。

当社製品を取り入れた家作りをしたいとお考えの方は、
無料の資料をご請求頂き、工事を依頼される業者さんに、
アトピッコハウス製品を使って欲しいとご依頼ください。

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