アトピッコハウス ブログ
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フローリングで寝ると布団がカビルのは何故ですか?

2022/10/27
2022/10/27

10月20日から、ミニマルシェを開催しています。
初めましての方も多く、

アトピッコハウスについても、
お話をさせていただける良い機会を頂戴しています。
果敢なDIY経験を語って下さる方もいらして、

無垢フローリングと合板フローリング、
ビニールクロスと塗り壁の違いや、

扱いやすい樹種などについて、
解説させていただいています。
DIYを経験すると、
職人さんの凄さが理解できると同時に、

調べる過程で、
色々な素材があることを知ると、
そこから様々な疑問が浮かんできたり…。

何かやってみると、
世界が広がっていいですねぇ。

フローリングで寝るとなぜ布団がカビるのか?

暮らしの心地いいをみつけよう!
アトピッコハウス(株) ごとうひろ美です。

布団がカビるという質問を、
久ぶりにいただきました。

この質問が減っているのは、
ベッド派が増えているからだろうなぁ、
と漠然と思っているのですが、

ご質問いただいた方は、
家族全員で布団をご愛用。

フローリングの部屋の家族だけ、
布団がカビる現象から、
畳が汗を吸い取ってくれていることにたどり着き、

畳の凄さを知り、
益々、畳のファンになったと熱く語って下さいました。

畳って、
日本の気候風土、日本の暮らしにピッタリな床材なんですよね。

住まいは西洋化しても、
暮らしが日本風だと、
時々ミスマッチが起こります。

これがフローリングと布団にも当てはまり、

布団がカビるという現象に繋がっているのですが、
まずは畳の部屋だとカビない理由から考えていきましょう。

畳の部屋で布団がカビない理由

人は寝ている間に、
コップ一杯分の汗をかくと言われています。

真夏だと2杯ぐらいになるのかなぁ。

その当たりは詳しく調べていませんが、
パジャマが汗でビッショリ!となっていなくても、

最低でもコップ1杯の汗が、
睡眠中に出ているのです。

その汗をパジャマや布団が、
吸い取ってくれているから、
日本人は布団を干して、
お日様に乾かしてもらっていました。

それでも高温多湿の時期は、
乾燥にも時間がかかり、

カラっと乾かすことが難しくなりますが、

畳は、ちょっと残った水分を、
吸い取ることができるので、
和室だと布団がカビ難いのです。

畳は調湿性能が高い、
日本の気候風土にあった優れた床材なのです。

フローリングの部屋で布団がカビる理由

フローリングに調湿効果はありません。

そのため布団に残った汗が、
布団から消えることなく、
ずっと布団に水分が存在するため、

カビを発生させてしまうのです。

でも実は、
調湿効果のあるフローリングもあるのです。

この50年で、
調湿効果のないフローリングが、
日本の家づくりの中心になっているだけだということは、
あまり知られていないですよね。


汗を吸わない畳もあります

最近人気の洗える畳は、
汗を吸い取ってくれません。

昔ながらの畳は、
草でできているので洗うことができませんが、

乾燥した草が布団に残った汗を吸ってくれるので、
布団がカビることがないのです。
先日質問をいただいた方の現在のお住まいは、

古い家ということなので、
昔ながらの畳が使われていたため、

フローリングとの違いを、
理解されていましたが、
畳が変わっていることや、
本来の畳について知識がないと、

期待した調湿効果が得られない可能性もあるのです。

なぜ畳が汗を吸ってくれるのか


畳は、イグサという草と、
稲ワラという稲を収穫した後に残る
茎の部分を使って作られています。

イグサも稲ワラも乾燥されているので、
水分を吸ってくれます。

乾燥わかめ、みたなイメージです。

なぜフローリングが汗を吸わないのか


フローリングが汗を吸わない一番大きな理由はコーティングです。

着色やキズ防止などの目的で、
フローリングはコーティングをされています。

コーティングには様々な種類がありますが、
日本で人気のコーティングは、
キズや汚れが付き難く、
掃除しなくても、ずっと綺麗が続くタイプです。

このコーティングには調湿効果がないので、
汗を吸い取ってくれないのです。

汗を吸ってくれるフローリングとは?


膜をつくるコーティングがされていないフローリングは
汗を吸ってくれます。

無塗装・自然塗装・オイルステイン仕上げ、オイルシニッシュなどで表現されていて、
主に無垢フローリングという種類になりますが、
無垢フローリングでも、

膜をつくるコーティングを
されている商品があるから混乱しますよね。

無塗装とは、
その名称の通り、塗装をしていない、
木材そのままのフローリング。

自然塗装とオイルステイン仕上げ、オイルフィニッシュは、
ミツロウや亜麻仁油などを主成分とした、
木材の中に染み込むような塗装をされたフローリング。

どちらも膜を作らないから、
調湿効果が期待できるので、
和室同様、布団がカビることはないのです。

この違い、実はプロでも知らない方が多いんです。
プロが知らないのだから、
提案も、説明もできないから広まっていきにくいのです。

フローリング選びの新基準、その床は汗を吸い取りますか?


フローリングを選ぶ時、
インテリアコーディネーターさんが、

イメージ通りのお住まいには、
このフローリングがいいですね。
価格も予算内に収まります。

こんな風に提案をしてくれますが、
汗が吸い取るかどうかという基準は入っていません。

高気密高断熱で、
湿度コントロールされているから、
そんな基準は不要、という考え方もあります。

でも人が生活するだけで、
水分を出し続け、歩くだけで、
足の裏にある皮脂を床につけ続けます。

水分を機械でコントロールしたり、
汚れ難いコーティングをされた
フローリングで対応する方法の他にもあることを、
頭の片隅に置いておいてほしいなぁ、と思うんです。

無塗装や、自然塗装、
オイルステイン仕上げ、オイルフィニッシュは、
皮脂をフローリングが吸い込み、

それが結果的にワックス代わりになります。

床が調湿してくれれば、
機械の負荷も小さくなり、
より長く使うことができるようになります。

それに異常気象を考えると、
1つに頼り過ぎない方が、

気持ちに余裕をもって暮らせる気がします。

アトピッコハウスは、調湿性能に注目してきました。


自然素材がもつ調湿性能に、
ランニングコストはかかりません。

でも自然素材が最高ランクの調湿機能を発揮できるように、

  • 空気を動かす
  • 当たり前の掃除を続ける
  • 過信し過ぎない
  • 空気が澱まない間取りを考える

などなど、
ちょっと手を差し伸べてあげるだけで、
自然素材が持つ調湿性能に有効期限が無くなるんです。

アトピッコハウスには調湿性能の高い『ごろ寝フローリング』があります。

着色をしていない、
木材そのものの色柄を楽しめるフローリングで、

イメージ通りの暮らし、実現ができますよ。

無料で、資料・サンプル差し上げます

アトピッコハウスは、無垢・珪藻土・漆喰・クロス・畳など
オリジナルの自然素材内装材を、製造販売する会社です。

無垢フローリング「ごろ寝フローリング」の詳しい資料は、こちらからご請求いただけます

ごろ寝フローリング