珪藻土の壁が汚れた時のメンテナンス方法とは?
珪藻土は、調湿性能に優れインテリアとしても映える人気の塗り壁です。珪藻土を販売するメーカーも増えてきましたから、選択肢は広がっています。
しかし、珪藻土にも種類があって、製品によって、メンテナンスしやすい珪藻土と、メンテナンスしにくい珪藻土があるので、注意が必要です。では、どんな珪藻土が、メンテナンスしやすく、どんな珪藻土がメンテナンスしにくいかというと、出来上がった段階で、表面を触って、ボロボロする珪藻土とか、表面を触ると、手に白い粉が付着するといった珪藻土の塗り壁は、難しく、硬く固まる珪藻土は、メンテナンスが簡単だということです。
ここでは、表面がボロボロする珪藻土製品を含めて、メンテナンス方法を解説していきますので、すでに珪藻土を塗られていて、メンテナンス方法を模索されている方は、ご参考ください。
また、これから珪藻土を塗るという方は、調湿性能が高くて、ボロボロしない珪藻土を選ばれると良いと思います。
アトピッコハウスの珪藻土塗り壁「はいから小町」は、一般的な漆喰の6倍調湿します。調湿性能は、241グラム、業界最高水準の調湿性能です。
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目次
珪藻土壁のシミ・汚れのメンテナンス・手入れ・掃除
ビニールクロスや、エコクロスと呼ばれる壁紙と違って、表面がボロボロする珪藻土の場合、付着したホコリを取る程度のことでも、簡単ではありません。日常生活で付着するホコリ等は、ホウキやハタキ等で取ることができますが、ボロボロする珪藻土の場合、優しくこすらないと、珪藻土の表面がこすれて剥がれます。
部屋にホコリが舞い上り、部屋を汚してしまいます。
また、珪藻土の表面を傷つけ、表情が変わってしまうので、注意が必要です。もし、ボロボロしない珪藻土でなければ、ホウキ、ハタキではたくとか、掃除機にブラシを付けて掃除することもできます。
珪藻土は、濡れ雑巾で拭くことができません。これは、ボロボロしない珪藻土も同じですが、ボロボロしない珪藻土であれば、多少の耐水性は期待できるので、状態によっては、硬く絞った濡れ雑巾で拭ける場合があります。
しかし、きれいな雑巾と、きれいなお水を使わないと、汚れた水が珪藻土に染み込み、シミを作り、かえって汚れが広がるので、注意が必要です。
・壁・天井の珪藻土塗り壁
手が届く範囲であれば、足場を確保する必要はありませんが、ご自身の伸長より高い場所の汚れやシミをメンテナンスする場合は、しっかりとした足場を確保されることをお勧めします。
付着したホコリ等の除去程度であれば、ホウキ、ハタキ、掃除機等で、はたいたり、こすったりする程度できれいにできます。しかし、汚れのシミとか、傷の補修の場合は、しっかりした足場が必要です。
また、天井などは、DIYレベルでは対応できません。ただ、手が届かない場所は、物がぶつかることも少ないので、メンテナンスのニーズも多くないと思います。
・珪藻土壁表面のチリ・ホコリ
珪藻土表面のチリ・ホコリ等の汚れであれば、ホウキやハタキでこすり取るという方法がお勧めです。ただし、メンテナンスしたい珪藻土がボロボロするタイプの珪藻土であれば、優しく慎重にやらないと、珪藻土表面のテクスチャーが変わり、また、部屋を汚してしまいます。
また、掃除機にブラシを設置して吸い取るという方法も可能ですが、やはりボロボロする珪藻土の場合は、慎重にやらないと、珪藻土表面のテクスチャーが変わり、せっかくの珪藻土の高級感が失われてしまいます。
>>珪藻土塗り壁「はいから小町」は、硬く固まってボロボロしない
・キッチンの珪藻土
消臭性能を期待して、珪藻土をキッチンの壁・天井に塗るというケースもあります。珪藻土は、特に「水溶性の匂い」に強い塗り壁ですが、焼き肉や焼き魚といった調理臭にも強く、焼き肉の匂いなどは、翌日には消えているという方が多いです。
しかし、レンジ近くに施工された珪藻土は、油煙を浴びて、目詰まりすることがあります。また、表面に油膜ができる場合があります。
そうした場合のメンテナンスは、現状の珪藻土の上に、下塗り材を塗ったうえで、珪藻土を塗りなおす必要があります。施工方法に関しては、メーカー各社によって違うので、採用された珪藻土のメーカーに確認されると良いです。
汚れやキズの種類による落とし方、手入れ、直し方
珪藻土壁のメンテナンスといっても、汚れやキズ、シミの種類によって、汚れの落とし方や、手入れ、キズの直し方が変わります。
・珪藻土表面の汚れ
珪藻土の表面に付着した原因不明の汚れを取る場合は、まず最初にお勧めするのが、「消しゴム」でこすってみることです。この場合も、ボロボロするタイプの珪藻土の場合は、そもそも消しゴムが使えない場合があります。また、ある程度、硬く仕上がっていると見える珪藻土であっても、慎重に優しく消しゴムでこすることをお勧めします。
また消しゴムの次にオススメするのが、メラミンスポンジです。こちらは、珪藻土表面を削り落としてキレイにするメンテナンス方法なので、いきなり強くこすると、取り返しがつかなくなりますので、表面のテクスチャーが変わらないよう、慎重に優しくこすることをお勧めいたします。
そして、それでもダメな場合は、サンドペーパーでこするという方法があります。こちらも、ある程度硬く固まる珪藻土であれば、実施できますが、240番以上の粗目のサンドペーパーを使用し、優しくこすることをお勧めします。
・珪藻土壁に出来たキズ
補修(メンテナンス)したい場所が、汚れではなく、キズという場合は、タッチアップとか塗り直しという補修方法になります。
タッチアップというと、補修したい箇所に、同じ珪藻土を「筆」とか「手指」とか「ヘラ」を使って、「穴埋め」する方法です。メーカーによって、若干手順が変わりますが、小さいキズであれば、補修したい箇所を「湿らせて」おいて、そこに、「固練り」した珪藻土を詰めてやれば、補修は完了します。
補修した直後は濡れ色が付いていて目立ちますが、乾燥すると、周囲となじみ目立たなくなります。
しかし、同じメーカーの同じ品番の珪藻土を塗っても、最初の施工から長い年月が経っていると、生活環境の汚れを吸い込み、色が濃くなっている可能性があります。したがって部分補修の場合は、完璧に目立たなくなるということはできません。
もし、もっと本格的に補修したい場合は、壁の端から端まで、壁1面全部を塗り替えたほうが良いです。この場合は、補修しない他の壁が経年変化しているといっても、「色」的には、あまり目立ちません。
しかし、塗り壁は、塗った人の個性が「模様(パターン)」として残るので、あまり極端な仕上げ模様にしないことをお勧めします。
・珪藻土表面に付着した油汚れ
珪藻土表面に付着した汚れが、原因不明の「油汚れ」の場合、重曹でとれる場合があります。重曹は弱アルカリ性なので、汚れを分解してくれる可能性があるのです。
試してみたい場合は、重曹を水で溶かし、コットンとか、ティッシュに含ませ、油汚れがある場所に張っておきます。その後、しばらく経ったらコットン等を剥がし、珪藻土が乾燥するのを待って、汚れが取れているか確認ください。
もし不十分であれば、もう一度同じことを繰り返しても良いと思います。
・珪藻土に付着した血・コーヒーの茶色のシミ
壁にとまった蚊をつぶしたら、珪藻土の壁に「血の跡」がつくということがあります。珪藻土壁は、水拭きできませんから、別の対処方法が必要です。特に硬く固まらない珪藻土は、水拭きすると、壁が溶けます。
コーヒーなどの茶色のシミも同様です。珪藻土の壁に染み込んだ水分を含む汚れは、消しゴムやメラミンスポンジなどでは除去できません。重曹でも無理です。
血液やコーヒーなど水分を含む茶色のシミの手入れに効果を発揮するのが、漂白剤です。特に、塩素系漂白剤のハイターは強力で、血痕、コーヒー染み等でも、除去できる可能性が高いです。
ハイターを試してみたいという場合は、ハイター原液を3倍程度の水分で希釈し、コットンやティッシュで、ポンポンと、メンテナンスしたい箇所に塗布してやれば、OKです。
最初は水分で「濡れ色」が付きますが、しばらくして乾燥したら、血痕・シミ等が落ちている可能性があります。
ただし、ハイターは、珪藻土の着色成分も漂白してしまう可能性があるので、目立たない場所でテストされることをお勧めします。
・珪藻土についた手垢
生活していたら、珪藻土の壁に「手垢」が付くこともあります。しかし、手垢程度なら、消しゴムで消える可能性があります。ただ、硬く固まらない珪藻土の場合は、消しゴムやメラミンスポンジが使えないケースもありますので、注意が必要です。
また、油分を含む汚れの場合、少し強めに対策しないと、汚れは取れないかも知れません。サンドペーパーを使えば、珪藻土表面に付着した程度なら、たいていの汚れを取ることができます。
ただ、珪藻土表面のテクスチャーが変わるので、注意が必要です。
>>珪藻土塗り壁「はいから小町」は、硬く固まってボロボロしない
・珪藻土に生えたカビ
珪藻土は調湿性能が高く、カビは生えないと思われている方もいらっしゃると思います。しかし、珪藻土も調湿性能の限界を超えるとカビが生えます。もし、カビが生えた場合は、まずは、消毒用アルコール(エタノール)で、消毒する必要があります。
その後、ハイター等で、「漂白」する必要があります。
消毒用アルコールを使うことで、カビの菌糸は根絶できますが、黒色とか茶色に着色された色は消えないからです。3倍程度に希釈した漂白剤をティッシユやコットンでポンポンとしてやれば、カビ跡は目立たなくなります。
・珪藻土マット
珪藻土マットなども、時々乾燥させてあげないと、カビが生えます。もしカビが生えたら、対処方法は、珪藻土の壁材と同じ手順です。ただ、漂白剤を使用した場合は、珪藻土マットをよく洗い流し、漂白剤成分が肌に触れないにする必要があります。
また、珪藻土マットそのものがカビないよう日ごろから乾燥を心がけることが大切です。
珪藻土の手入れに使うアイテム
・消しゴム
原因不明の汚れの場合は、まずは消しゴムをお試しください。手垢程度のちょっとした汚れなら、十分に落とすことができます。
・メラミンスポンジ
消しゴムを試してダメなら、次は、メラミンスポンジの登場ですが、こちらは消しゴムより強力です。優しく慎重にやらないと、珪藻土壁のテクスチャーが変わりますので、ご注意ください。
・重曹
血痕や醤油、コーヒーのシミ等、珪藻土に吸収された水分を含む液体系の汚れに有効なのが、弱アルカリ性の重曹です。使い方は、重曹を水で溶かして、メンテナンスしたい箇所にコットンやティッシュで張っておくだけ。コットン類が乾いたら、コットン類を外して、あとは、濡れ色になった壁が乾燥するのを待つだけです。
・漂白剤(ハイター)
重曹を試してもキレイにならない液体系の頑固な汚れは、ハイターなど塩素系の漂白剤で消すことができます。といっても、100%消えるというよりは、「分からなくなる」という理解です。
3倍程度に希釈したハイターを重曹の時と同じ手順で使用すれば、壁に吸収された着色汚れをメンテナンスできる可能性が高いです。ぜひ、お試しください。
・やすり(サンドペーパー)
消しゴム、メラミンスポンジ、重曹、漂白剤を試しても取れない汚れでも、サンドペーパーで削り落とせば消すことができます。しかし、珪藻土壁のテクスチャーが変わるので、240倍以上の粗目のサンドペーパーを使用し、なるべく慎重に少しづつメンテナンスすることをお勧めします。
珪藻土の補修・タッチアップ
珪藻土表面の汚れや、珪藻土に染み込んだ汚れは、これまでに解説した方法で対処することができます。しかし、珪藻土壁に「キズがついた」「欠けた」という場合は、補修したり、タッチアップする必要があります。
・キズ、欠け
珪藻土表面の汚れ、珪藻土に染み込んだ汚れの対処方法に関しては、これまで説明した通りですが、珪藻土表面が削れてしまったキズなどは、別の対処方法が必要です。
小さなキズやカケであれば、同じ品番の珪藻土をキズやカケがある場所に埋め込む(塗りつける)ことで、補修できます。
・珪藻土の重ね塗り
補修したい範囲が広い場合、あるいは、補修跡を目立たなくしたいという場合は、壁一面を塗りなおす必要があります。
部分補修だと、どうしても補修箇所が目立ちますが、たとえ1壁だけでも、壁全体を塗りなおせば、補修していない他の壁との区別はつきにくくなります。ただ、珪藻土壁も経年変化で色が変わりますから、完璧に同じになる保証がないことを理解いただいておいたほうが良いと思います。
まとめ
珪藻土の壁はメンテナンスが大変だとか、どうやって汚れを落としたら良いのかといったことで不安になる方もいらっしゃると思いますが、「汚れの落とし方」は、それほど難しくないと理解いただけたのではないでしょうか?
ただ、ボロボロする珪藻土のメンテナンスは慎重にやるべきですし、これから珪藻土壁を施工する場合は、ボロボロせず、硬く仕上がる珪藻土塗り壁を選ばれることをお勧めします。
アトピッコハウスの珪藻土塗り壁「はいから小町」は、硬く固まって、ボロボロしません。調湿性能は、241gなので、一般的な漆喰の6倍以上、JIS規格の3倍以上です。
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よくあるご質問
珪藻土壁のメンテナンスは難しいですか?
ボロボロする珪藻土は優しく丁寧な対処が必要ですが、硬く固まる珪藻土塗り壁なら、それほどメンテナンスは難しくありません。珪藻土塗り壁「はいから小町」は、硬く固まってボロボロしません。
珪藻土の簡単なメンテナンス方法を教えてください
珪藻土塗り壁「はいから小町」は、硬く固まってボロボロしませんので、消しゴム、メラミンスポンジ、サンドペーパーなどで補修できます。しかし、補修箇所は目立ちますので、本文の記事を参考に、ダメージの少ない方法からお試しください。
珪藻土塗り壁「はいから小町」の調湿性能を教えてください
珪藻土塗り壁「はいから小町」の調湿性能は、241g/㎡/24hです。JIS規格による調湿建材の最低基準が70gなので、JIS規格の3倍以上の調湿性能でもあります。はいから小町は、業界最高水準の調湿性能です。
珪藻土塗り壁「はいから小町」はDIY出来ますか?
DIY出来ます。ただ、珪藻土塗り壁「はいから小町」は、「粉」で届く製品なので、ご自身で、水を加えて攪拌する必要があります。施工のしやすさ等、攪拌以外の点は、DIY用の製品と比較しても大きな違いはありません。
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