調湿性のある素材とは?

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塗り壁選びのコツ:メール講座 全7回
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調湿性能のある塗り壁素材とは?
水蒸気を吸放湿しないと、調湿性がいいとは言わない

珪藻土に水を吹き付けると、瞬間に吸収します

しかし、それは、調湿ではなく、吸水です。

調湿性がある素材をPRする際に、珪藻土の塊や、板に塗った塗り壁材などを使ったりしますが、あれも、単なるデモンストレーションで、実際に調湿性能を証明するものにはならないのです。

珪藻土をはじめとした塗り壁材が調湿するのは、珪藻土や塗り壁に含まれている隙間に水蒸気が吸収されるため、結果として、調湿性能を発揮するのです。

つまり、隙間の多い塗り壁材ほど調湿性能がいいという理屈になるのです。

しかし、どんな隙間でもいいかというと、

そうではなくて、水蒸気と相性のいい隙間というのがあって、その相性のいい隙間が沢山ある素材が、より調湿性能に優れた素材ということになるのです。

理屈から言うと、調湿性のある素材を壁に厚く塗れば塗るほど、調湿能力は高くなります。しかし、現代の住宅の壁下地は、昔と違って石膏ボードですから、仕上げ材として塗る内装塗り壁材は、1mm、2mmといった薄さです。

つまり、壁に厚く塗れないので、調湿性能のいい塗り壁材を塗らないと、室内を快適な湿度環境にはしてくれないのです。

塗り壁材の原料には、漆喰、珪藻土、粘土など、様々な素材が使われています。しかし、水蒸気との相性は、それぞれです。

調湿のメカニズムは、空気中の水蒸気が
塗り壁材の隙間に吸収されるというものです

だから隙間が沢山あった方がいい訳です。ただし、隙間であれば、どんな大きさでもいいかというと、そうではありません。

水蒸気とは、目に見えないほど小さい水の粒です。
粒子ですので、大きさがあります。そして、塗り壁材の中では、珪藻土の調湿性能が格段に優れています。

なぜかと言うと、珪藻土の穴の大きさと、水蒸気の粒子の大きさの相性がとてもいいからなのです。

珪藻土は、植物性プランクトンの化石です。骨格の部分が湖底とか海底に堆積し、それが地層となったものです。目に見えない無数の小さな穴が空いていて、その内部は、さらに小さな無数の穴が空いています。

その構造が水蒸気との相性がいいのです。

さらには、水蒸気と珪藻土の結びつきが、とても緩やかであるため、室内の湿気が多い時には、珪藻土が余分な水蒸気を吸収してくれ、室内が乾燥してくると、珪藻土が蓄えていた水蒸気を緩やかに吐き出してくれるのです。

この、まるで天然のサーモスタットのような働きをしてくれる点も、珪藻土が調湿建材として優れている所以なのです。

実は珪藻土にも珪藻土、珪藻頁岩と2種類があって、

調湿性能に優れているのは珪藻土です。また、珪藻土も、不純物を取り除いた焼成珪藻土と、地層から掘り起こしたままの生の珪藻土があります。

生の珪藻土は、目詰まりしていますので、調湿性能に関しては、焼成珪藻土のほうが上です。

一時、焼成珪藻土は発がん性があるといったデマが流布されたことがありますが、まったくの間違いであることは、各研究機関が発表していますので、気にしなくていいと思います。

また、どうしても気になる方は、あえて珪藻土を塗らなくても、別の塗り壁材を選べばいいと思います。

塗り壁の魅力は、なんといっても、意匠性の美しさと、調湿性です。見た目が良くなって、室内が快適になるのなら、多少のコトスアップになっても、投資価値があると思います。

調湿性能に関しては、JIS規格に客観的な評価基準が定められていますので、各メーカーが発表している調湿データを参照されるといいと思います。

アトピッコハウスの3種類の塗り壁の調湿性能は、それぞれこうです。
珪藻土塗り壁「はいから小町」241g(一般的な漆喰の6倍の性能)、漆喰調塗り壁「漆喰美人」94g(一般的な漆喰の2.5倍の性能)、カオリンの壁「パーフェクトウォール」61g(一般的な漆喰の1.5倍の性能)です。

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