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漆喰のメリット、デメリットといっても何と比較して、メリットとか、デメリットと
言っているのかが問題だと思います。
漆喰は、調湿建材ではないので、調湿性能を期待して漆喰を選ぶというのは、そもそも間違いですし、
漆喰調の仕上がりを好まないけど、漆喰にしたいという方も、いらっしゃらないと思うので、漆喰のメリット、デメリットといっても、
お伝えすることがないなぁ~と、思う訳です。
では、漆喰とはどんなもので、どんな特徴があるのか、それをお伝えしてみようかと思います。
漆喰は、消石灰を原料にした塗り壁で、漆喰調と呼ばれるツルっとした仕上がりが特徴です。
これは、フラットとか、平滑と呼びますが、こんな感じに仕上げられるのは、
本漆喰と呼ばれる本物の漆喰ならではの特徴です。
漆喰そのものは、材料費は安い素材ではありますが、漆喰調のフラットな仕上げにしようと思うと、職人さんの技術も必要だし、
手間暇もかかるので、施工賃は、それなりに高くなるという特徴があります。
また、原料の粒子が細かいという理由から、まるでペンキを塗ったようにピカピカと光ります。
これは、メリットとか、デメリットといったことではなく、漆喰とは、そういうものだということです。
漆喰というと、基本「白」です。
確かに、色粉を混ぜて、白以外の漆喰壁にすることも、可能と言えば、可能ではあります。
しかし、白以外の漆喰は、金額も高いし、色ムラ等の失敗も多いし、技術的にとても難しいのです。
一般の住宅に使われることは、ほとんどありません。
ということで、漆喰というと、「白」ということになる訳です。
ただ、漆喰好きには、この白くて、ツルっとした壁にあこがれがあります。
だから、こちらも、漆喰のメリットとか、デメリットという話ではありません。
色粉を混ぜた「色漆喰」と呼ばれるものは、文化財級の建物に使われることもありましたが、
今は、塗れる職人さんも少ないし、手間も費用もかかるので、
現状せっかく本物の色漆喰が塗られていても、補修する際には、普通のペンキで塗装してしまうというケースも、少なくありません。
そういう意味においては、「色漆喰」のデメリットと呼べるかも知れません。
現在の漆喰壁は、調湿性能は高くありません。
それは、漆喰そのものに調整性能が、
あまりないからです。
でも、漆喰壁と言うと、調湿性能が高いように感じるのは、昔の漆喰は、「下地が土壁だった」からなのです。
15cmとか、20cmある下地の土壁に調湿性能があったので、
表面に、0.何ミリとか、1.何ミリといった薄く塗った漆喰に調湿性能があるように感じただけなのです。
残念ながら、漆喰そのものには、調湿性能は、あまりありません。
デメリットというと、漆喰は調湿建材ではないし、調湿性能は、高くないということでしょうか?
調湿する塗り壁には、JIS規格に評価基準が決まっていて、70g以上調湿しないと、調湿建材と呼べないことになっているのですが、
一般的な漆喰の調湿性能は、40g程度しかありません。
もし、調湿性能を期待して、漆喰壁にするのなら、本漆喰ではなく、漆喰調の塗り壁か、
珪藻土など別の種類の塗り壁を選ばれた方がいいかも知れません。
本物の漆喰は、消石灰を原料としているというお話をしました。
実は、消石灰は目に入ると、失明の危険性もあるとても、危険な原材料です。
だから、今は、運動場のライン引きにも使われなくなっています。
なので、粉の状態の消石灰を現場で混ぜるようなDIYは、お勧めできません。
また、もし、既に「練ってあって」直ぐに使える状態の漆喰であっても、手についたものが目に入ったり、
汗をぬぐった際に、目に入ったりしたら、直ぐに医者の指示を従う必要があります。
という意味においても、やはり消石灰を原料としたもの、つまり本物の漆喰は、DIY施工にはお勧めできないし、止めておいた方がいいと思います。
漆喰のデメリットとして最大のものは、やはり、この点だと思います。
漆喰のメリット、デメリットという切り口で書いてみましたが、別に漆喰にメリットやデメリットがある訳ではなく、
漆喰は、漆喰なので、漆喰の特性を理解した上で、内装の仕上げに漆喰を選びたいと思えば、漆喰を塗ればいいし、
漆喰以外の他の塗り壁を塗りたいと思えば、そうされればいいという話です。
漆喰は、漆喰調と呼ばれるツルっした仕上がりが特徴です。
ただし、調湿性は高くありません。
また、仕上げパターンを付けることも出来ますが、フラットとか平滑と呼ばれるツルっとした仕上げにするのが、一般的です。
そして、色は、白。
また、DIYはお勧めできないので、プロに工事を依頼すべきだと思います。
アトピッコハウスでは、3種類の塗り壁を作っており、その一つが漆喰調に仕上がる「漆喰美人」という商品です。
原料は、モンモリロナイトという化粧品にも使われる粘土の1種です。消石灰は使っていません。
本漆喰ほどではありませんが、漆喰調のツルっとした仕上がりになります。
また、残り2つの塗り壁は、珪藻土を原料とした珪藻土塗り壁「はいから小町」と、カオリンという粘土を原料とした「パーフェクトウォール」です。
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