【もっと詳しく漆喰を知る】漆喰の基礎知識:漆喰は本当にエコなのか?

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塗り壁選びのコツ:メール講座 全7回
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漆喰はエコだと言うけど、実はそうでもない
CO2を吸収する以前に問題があるのです

漆喰は、炭酸ガス(CO2)を吸収するからエコだという人がいます。
しかし、CO2を吸収する以前に、

大量のCO2を排出しています。

どういうことかというと、原料の消石灰を作る過程で、大量のエネルギーを消費するから、

差引きすると、決してエコとは言えなくなるということなのです。

では、エコという視点で塗り壁を考えるべきなのか?
少し考えてみましょう。

原料を作る段階で、CO2を出している

漆喰の原料は、消石灰です。
そして、消石灰を作るためには、

石灰岩を焼く必要があります。

大量の木材や石油を使って、石灰岩を焼いて、その焼けた石灰岩に水を加えると、

消石灰が出来るという訳です。

つまり、壁に塗った消石灰は、年々、空気中の炭酸ガス(CO2)吸収し、硬くなって行き、最後は、石灰岩に戻る訳ですが、

それを果たしてエコだと言っていいのかということに疑問を持つ訳です。

漆喰は、年々硬くなる

漆喰の原料である消石灰は、もともと石灰岩でした。
消石灰は、空気中の炭酸ガスと反応して、

年々硬くなります。

単に、空気中の炭酸ガスを吸収するからエコな塗り壁なのだというケースもあります。

しかし、実際は、原料の製造段階で、大量の化石燃料を燃やしていますから、

決して、エコとは言えない訳です。

漆喰は、年々調湿性が悪くなる

更には、漆喰は、空気中の炭酸ガスを吸収することで、年々硬くなり、それも手伝って、

もともと調湿性が高くない素材なのに、更に調湿性能は落ちて行きます。

つまり、調湿を期待して漆喰を塗るのであれば、期待外れになることを、

あらかじめ承知しておいた方がいいのです。

環境問題とは別の判断基準

漆喰が炭酸ガスを吸収するから環境に優しい、エコだと言うのは、かなり無理があるように思います。

例えば、木材は、空気中の炭酸ガスを吸収して、太陽光と光合成することによって、

酸素を生み出し、炭酸ガスを固定します。

しかも、十分に成長し、大きくなった木材は、炭酸ガスを吸収しなくなるので、

成長した木を切って、建築材として使用することは、環境にも優しいし、理にかなっています。

もし燃やしても、もともと空気中にあった炭酸ガスを吸収しているので、

地球に負荷をかけている訳ではありません。

しかし、石灰岩を焼いて、消石灰を作るといった行為は、もともと固定化されていた炭酸ガスを発生させる行為なので、

地球に負荷を掛けてしまいます。

長く使うことが地球にやさしい

では、環境に優しい家づくりを考えた場合、漆喰は使わない方がいいのかというと、

そうとばかりも言えません。

壁紙を作る場合にも、原料としての石油樹脂、加工段階のエネルギー消費を考えたら、

似たように地球に負荷を掛けている訳です。

どんな材料を使っても、原料そのもので、どっちがより環境に優しいといっても、

それは50歩100歩のように思います。

もちろん難しい計算をすれば、どの材料を使えば、環境に優しいかは分かります。

しかし、製造段階でのエネルギー消費よりも、使用段階のエネルギー消費を考えたいと思います。

例えば、調湿性の高い塗り壁を壁や天井に塗った場合は、

エアコンの使用量が減ることが考えられます。

また、5年、10年で張替えが必要となるビニールクロスと違って、

30年も50年も、そのままノーメンテナンスの塗り壁であれば、環境に優しいと言えると思います。

それでは、塗り壁の場合でも、消石灰以外の原料を使っては、どうかという発想もあると思います。

たとえば、化石燃料を使って焼かなくて済むような塗り壁の原料を使うという発想です。

それも、悪くはないと思いますが、それで快適な室内環境が実現できるのかどうか?

また、何年長持ちするのか?
そうしたことも気になってしまいます。

いかがでしたか?

漆喰は、炭酸ガス(CO2)を吸収するから、エコなんだとか、環境に優しいという発想の根拠が脆弱だということにお気づきになりましたか?

これは、珪藻土の塗り壁も同じです。

珪藻土塗り壁の原料は、珪藻土です。

そして、この珪藻土も、不純物を取り除くために、1,000℃近くの高温で焼きます。

つまり、原料を作る段階で、エネルギーを消費している訳です。

ただし、30年、50年と、長く使えるし、室内が快適になることによって、

エアコンの使用量が減るかも知れません。

その意味では、エコと言えるかも知れません。

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