【もっと詳しく珪藻土を知る】性能・素材特性:珪藻土がなぜ調湿するのか

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塗り壁選びのコツ:メール講座 全7回
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珪藻土がなぜ調湿するのか?
その理由は、珪藻土の穴と水蒸気の関係性にありました

珪藻土は、調湿性能が高いということで、珪藻土の塗り壁を希望される方がいます。

では、なぜ珪藻土は調湿するのでしょうか?
また、珪藻土であれば、どんなものでも調湿するのでしょうか?

そのメカニズムと珪藻土が調湿する理由を解説してみたいと思います。

珪藻土が調湿するのは、穴のおかげ

珪藻土とは、植物性プランクトンの化石です。
湖とか、海上に浮かぶ藻(も)です。

その珪藻類(けいそうるい)が、海底とか湖底に堆積し、やがて地上に隆起したものです。

珪藻(けいそう)は、硬い骨格を持っていて、その骨格の中には、目に見えない小さな穴が沢山空いています。

その穴のことを細孔(さいこう)と呼びます。

そして、目に見えない無数の小さな穴の中には、更に小さな穴が空いていて、その小さな穴の中には、さらに小さな穴が空いています。

電子顕微鏡で見なければ、分からないミクロの世界です。

そして、その穴の面積は、たとえば、1gの珪藻土で、テニスコート半分(約250m²)にも及ぶというから驚きです。

つまり、珪藻の骨格の中には、水蒸気と相性の良い、広大なスペースが広がっているのです。

珪藻土が調湿性能を発揮する理由は、珪藻に無数の穴があるからなのです。

珪藻土の穴と、調湿のメカニズム

室内に湿気が多くて、湿度が高いといった場合、目に見えないミクロの世界では、

無数の水蒸気の粒が、室内に浮遊しています。

そして、湿度が高い時というのは、その水蒸気の粒の量が多いということなのです。

珪藻土が調湿する理由は、室内の湿気が多いときは、目に見えない水蒸気の粒を、自身の「穴」に吸着してくれて、室内の湿気をコントロールしてくれるからです。

機械仕掛けではありませんから、アバウトな感じです。
ただ、室内の湿気が高い時には、

珪藻土の壁が湿気を吸収してくれて、乾燥してくると、吸収した湿気を吐き出して、室内を潤わせてくれる訳です。

その吸湿、放湿のバランスが、人間が快適だと感じるちょうどいい湿度なのです。

また、珪藻土と、水蒸気の粒の結びつきは、ゆるやかなもので、目に見えない珪藻土の穴の中の壁に、ちょこんと、くっついている感じだと言われています。

つまり、結びつきが緩やかなので、室内の湿度変化に応じて、

水蒸気の粒が、適度に出たり入ったりしている訳です。

調湿性が半永久的に続く理由

珪藻土が調湿性能を発揮する理由は、珪藻土が持つ無数の目に見えない

小さな穴の働きによるものでした。

そして、珪藻土の穴と、水蒸気の粒の相性がいいので、室内の湿気が多い時には、水蒸気の「粒」が、

珪藻土の穴のほうに移動し、室内が乾燥してくると、今度は、水蒸気の「粒」が、

室内に戻ってくるという訳です。

目に見えない世界の話ではありますが、実際に、そうした現象が起こっているのです。

そして、珪藻土と、水蒸気の結びつきは、緩やかなので、調湿性が損なわれるということはないのです。

調湿機能は、サーモスタットのよう

サーモスタットというのをご存じでしょうか?
ある一定の温度なり、湿度になると、

自動的にスイッチが入る機械のことです。

例えば、除湿器や暖房器具などは、人が快適と感じる温度なり、湿度に合わせて、スイッチが入ったり、切れたりします。

それは、サーモスタットの働きです。

珪藻土は天然のものなので、機械仕掛けの除湿器のようなわけには行きませんが、

ある意味、サーモスタットがついたような感覚で、室内の湿度コントロールをしてくれる訳です。

つまり、余分な水蒸気が出たり入ったりしてくれる訳です。

ただし、穴を塞いではいけない

珪藻土が調湿性能を発揮する理由は、珪藻土が持つ無数の目に見えない小さな穴のお蔭でした。

しかし、塗り壁の原料としての「珪藻土」に、いくら調湿性能があったとしても、

珪藻土単体で、壁に塗る訳でもないし、塗れません。

というのも、珪藻土は、水を加えて練っても、粘土のように粘りが出る訳ではないので、

そのままでは、壁に塗れないのです。

そこで、塗り壁として、壁に塗れるようにするため、糊とか、接着剤とか、石灰とかを混ぜたりします。

しかし、それが問題なのです。

珪藻土が調湿性能を発揮する理由は、目に見えない無数の珪藻土の穴のお蔭でした。

ですから、その穴をつぶしてはいけない訳です。
ところが、糊や接着剤や石灰を混ぜてしまうと、

せっかくの珪藻土の穴をつぶしてしまうことになるのです。
なので、珪藻土そのものには、調湿性能はあっても、

室内の壁に塗ったあとで、調湿性能を発揮してくれないと、意味がない訳です。

まとめとしてお話しすると

珪藻土には、目に見えない無数の穴が空いていて、その穴と、目に見えない水蒸気の粒の相性がよくて、

珪藻土と室内との間を出たり入ったりする。

だから、珪藻土を壁に塗ると、調湿性を発揮してくれて、室内が快適になる。

しかし、珪藻土の調湿性能のもとは、珪藻土の穴なので、珪藻土の穴をつぶさないように、

室内の壁に塗らないとならないということです。

アトビッコハウスの珪藻土塗り壁はいから小町は、品質の高い白色珪藻土を、にがりと、マグネシアで固めています。

珪藻土の穴をふさいでしまう糊や、接着剤などは使っていません。
だから、業界トップクラスの調湿性能を発揮するのです。

また、もう1つ付け加えるとしたら、調湿性能には、JISに規定があるので、JIS規格に基づき、

どの程度調湿するといった客観的なデータを確認されるべきだと思います。

珪藻土塗り壁はいから小町の調湿性能は、一般的な漆喰の約6倍、241g/m²/24hです。

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