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メリットデメリット

合板フローリングと無垢フローリングの違いは何か?それぞれのメリット・デメリットとは?

2016/09/16
2023/06/22

一般的な合板フローリングと、こだわりの無垢フローリング。
どちらが良いのか悪いのか、感じ方は人それぞれです。

簡単にそれぞれのメリット・デメリットをまとめました。

合板:安価でデザインが豊富。しかし劣化したときにみすぼらしく、夏場はべたべたしやすい
無垢:高級感があり、耐久性が高い。しかしやや高額で、膨張や割れを起こす可能性がある

このように、両方のメリットとデメリットや基礎知識を知っておけば選択しやすいと思います。

なぜ合板(複合)フローリングが圧倒的なシェアを占めているのか、無垢フローリングにはどんな特徴があるのか。
詳しく解説します。

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合板フローリングが人気な理由は価格面とデザインの豊富さ

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自然素材の内装材メーカー、アトピッコハウスのスタッフ山田です。

一般的な住居に使われているフローリングはほとんどが合板フローリングで、ハウスメーカーや工務店の標準施工の床材として多く用いられています。

合板フローリングとは、複合フローリングとも呼ばれますが、薄くスライスした木の板(突き板)を何枚も重ねあわせて作ったものです。

合板(複合)フローリングの種類

合板フローリングは、複合フローリングとも呼びます。合板フローリングは、挽板・突板・シートなどの3タイプに分けられます。ここからは、それぞれの特徴を詳しく解説します。

合板フローリング

挽板(ひきいた)合板フローリング

挽板材の複合フローリングは、表層に2~3mm程度の無垢材を使い、合板基材の構造を言います。
表面に本物の無垢を張っているので、無垢フローリングと見分けがつかない製品もあり、表面に張られている無垢フローリングの種類によって、印象が変わります。合板フローリングの挽板に使われるのは、チークやチェリーなど硬い広葉樹が多いです。

突板(つきいた)合板フローリング

突板フローリングとは、表層に0.2mm~0.3mm程度の薄くスライスした無垢材を基板の合板に張り合わせて形成しています。表層面の保護のためウレタン塗装が施されている商品が多いです。幅広タイプや、床暖房に対応できる商品もあります。

シート合板フローリング

オレフィンなどの樹脂や紙などに木目模様をプリントしたシートを基材に張り買わせたフローリングです。
木目をプリントしているので、安価なものが多いです。経年変化は楽しめません。

合板フローリングと無垢フローリングの張り替え時期の目安

フローリングが以下のような状態になってきたら、張り替えるタイミングかもしれません。

合板フローリングの張替え時期の目安

傷

  • へこみや大きな傷が目立つ
  • 色褪せ、表面のシミ汚れ
  • ギシギシとした床鳴り
  • 表面の板が剥がれ、内部の合板が見えてきた
  • 歩く時にたわみを感じる

フローリング自体だけでなく、合板フローリングの下地部分が痛んでいる場合は、
上を歩くと床がたわみます。
合板フローリングの張替え時期は、10~15年位が目安ですが、上記のような症状がある場合は、張替えを検討すると良いでしょう。

無垢フローリングの張替え時期の目安

合板フローリングの張替え目安と同じ症状があるなら、無垢フローリングも張替えを検討するべきですが、無垢フローリングは、DIYで修繕も可能です。

  • 傷→表面をサンドペーパーで削って傷を目立たなくできる。
  • へこみ→湿ったタオルを凹んだ場所に置き、低温設定でアイロン(30秒目安)をあてる。
  • シミ汚れ→表面をサンドペーパーで削って目立たなくできる。
  • 色褪せ→蜜蝋ワックスなどで、油分を補充できる。

蜜蝋ワックス

現代の家でよく使われている合板フローリング、クッションフロア、フロアタイルなどの耐用年数10~15年程度と言われているのに比べ、無垢フローリングの耐用年数は30年以上と非常に長いです。

無垢フローリングは長い時間をかけて味わい深い色合いに変化していくことも、メリットと言えます。

アトピッコハウスの無垢材「ごろ寝フローリング」は、バリエーション豊富にご用意しています

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合板フローリングと無垢フローリングの張り替え方法

合板フローリングをリフォームする場合、どのような方法で張替えができるでしょうか?
マンションでは、合板フローリングを使っている物件がほとんどですが、
合板から無垢への張り替えは可能なのでしょうか?

床の張替え

フローリング張替え工法は2種類

1. 張替え工法

フローリングの床をいったん剥がしてから、新しいフローリングを施工する方法です。
古いフローリングを剥がす手間、廃棄処理代などが加算されるため費用が高くなりますが、
フローリングを剥がすことで、下地の状態の確認ができます。
下地の状態が悪ければ、下地調整が必要となりますが、新しく無垢フローリングを張ることもできます。
きしみや沈みが発生しているなど劣化が激しい場合、下地チェックができるため、張替え工法がおすすめです。

2. 重ね張り工法

既存床の上に新しいフローリングを重ねる方法です。
全て既存床を剥がす「張替え工法」に比べ、費用は安価です。
工期も短く済みますし、ゴミを処分する費用がかからないところも安価に施工ができる理由です。
既存床より床が高くなるため、ドアが開かなくなるなど支障があれば、建具のアンダーカットが必要になる場合があります。

合板フローリングのメリット

ここからは、合板フローリングのメリットとデメリットを解説します。

合板フローリング

前述の通り、ほとんどの住居では合板(複合)フローリングが使われています。そのメリットは次の通りです。

  • 季節などによる収縮がないので施工が楽
  • 表面加工の種類が多いので、好みのものが見つかりやすい
  • 大量生産されているので、安価
  • 表面コーティングされているので、汚れにくい

などの特徴があります。
実は、一般的なハウスメーカーが合板を勧めるのには、施工が楽という大きな長所があるのですね。

また水を吸わないようなコーティングがされているので、食べこぼしなどが気になるご家庭では合板フローリングのほうがお手入れが楽かもしれません。

その他、フローリングの欠点と言われていた特徴を補う機能性を持つ合板(複合)フローリングも開発されています。

機能性のある合板フローリングの種類

  • 傷や重い家具に耐えられる機能を備えたフローリング
  • マンションの騒音問題を防ぐ機能を備えた遮音フローリング
  • 床暖房と併用してもひび割れしない温度変化に強い機能を備えた床暖房用フローリング

合板フローリングのデメリット

反対に、合板(複合)フローリングにはどんなデメリットがあるのでしょう。

  • 塗装が剥がれてきたら一気に劣化する
  • 耐久年数が短いので、結果的に割高になる
  • 調湿性がないので、湿気でべたべたする
  • 大量の接着剤が使われている

表面のコーティングは、時間と共に剥がれてきます。
特に、フローリングに固いものを落としたりするとすぐに剥がれ、表面がえぐれて、下の部分が見えてしまいます。

我が家の複合フローリングもそうなのですが、表面とその下では木材の材質も色も違うのでえぐれた部分がとても目立つのです。

表面の色と似た色のマジックを塗ってごまかしたりラグを敷いてごまかしたりしていますが、一旦劣化し始めると、一気にみすぼらしくなってしまうのが合板フローリングの欠点です。

単価が安くても、結局何年後かに全面張替えることになるので結局高くついてしまう…ということもあります。

また合板フローリングには大量に接着剤が使われており、精神的な疲れや集中力の低下、頭痛などを引き起こす「シックハウス症候群」や、アレルギーの原因になる可能性もあります。

無垢フローリングのメリット

無垢フローリング

では無垢フローリングのメリットを挙げてみます。

  • 見た目の高級感がある
  • 木の香りが楽しめる
  • 木独特のぬくもりがあるので冬場でもヒヤっとしない
  • 調湿機能により、いつでもサラサラ
  • 耐久性が抜群に良い
  • 古くなっても味が出て美しいまま

無垢フローリングは、1枚の木から削り出しているので「単層フローリング」とも呼ばれます。

100%天然木を使用した無垢材でできたフローリングにはさまざまな長所がありますが、なんといっても、その心地よさが一番の長所でしょう。
夏も冬も常に裸足で歩きたくなる足触りなのが無垢フローリングです。

表面と中の部分が同じ材質なので、多少傷ついても目立たない特徴があります。
ひっかかる場合は、やすりをかければほぼ元の状態に戻ります。

世界遺産である法隆寺は、1300年経った今でも現存しています。
法隆寺に使われているのは、無垢の代表、ヒノキです。

ヒノキは無垢材の中では柔らかく、傷がつきやすい特徴のある樹種ですが法隆寺が今でも立派に現存していることがその丈夫さを充分に立証していると思います。

無垢フローリングのデメリット

しかし、無垢フローリングにはデメリットもあります。

  • 木の収縮作用により、隙間ができたり膨張する可能性がある
  • 節や木目が目立つものが多い
  • 経年によって色味が変わってくる
  • 汚れを吸いやすい
  • 施工に手間がかかる
  • 合板フローリングに比べて単価が高い

無垢材は水分の吸収・放出をしやすいため、隙間ができたり膨張したりします。
しかし、この問題は、施工する時の工夫で解消できます。

またフローリングに節や木目があると、部屋の印象が変わってきます。
しかし、節や木目は無垢フローリングの良さでもあるので、唯一無二の部屋作りにはお勧めです。

経年による色の変化も、決して劣化ではなくツヤを増して飴色に変化していく様はむしろ美しいです。
お手入れも、基本的には掃除機をかければOK。

しかし、普段無垢フローリングを扱っていない業者は施工後のクレームなどを恐れて合板を勧めてきます。

無垢フローリングのデメリットというのは、住み手にとってのデメリットではなく、ほとんどの場合が施工業者にとってのデメリットと言っても過言ではありません。

とはいえ、無垢フローリングはそれだけ施工に手間がかかります。そのため、合板フローリングより高価であるというのが最大のデメリットです。

アトピッコハウスの無垢フローリング「ごろ寝フローリング」は、施工性が良いとか、無駄にならないといったプロからの声を沢山頂く製品です。

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合板か無垢、それぞれどの部屋におすすめ?

ここまでお伝えした内容をもとに、合板フローリングがおすすめな部屋、無垢フローリングがおすすめな部屋をまとめました。

合板:キッチン・トイレなどの水周り
無垢:リビングや寝室、子供部屋

合板は収縮や膨張が少ないため、水気には強いです。そのため、キッチンやトイレなど水を使う部屋では合板が向いています。

キッチンの写真

また無垢材は断熱効果があるため、夏は涼しく、冬は温もりを感じられます。そのため、生活の拠点となるリビングや寝室、子供部屋に無垢フローリングは最適です。

リビングの写真

無垢フローリングは扱い慣れた工務店に頼む

このように、安価でデザインが豊富な合板、少々高額だけど木の温もりを感じられ経年変化を楽しめる無垢、それぞれに魅力があります。

合板フローリングを扱える業者は多い反面、無垢フローリングは扱える業者が少ないです。

ですから、無垢フローリングを採用するにあたって一番大事なことは、無垢フローリングを扱える技術を持った本物の大工さんがいる業者を探すことです。

アトピッコハウスの「ごろ寝フローリング」は一般的な無垢材の中でも、反りやゆがみが少なく施工しやすいものではありますが、それでも、無垢の扱いに慣れた業者さんに施工してもらったほうが安心だと考えています。

また、天然の木の特性上、絶対に「収縮しない」「反らない」とは言い切れないので、そのあたりがとても気になる方や信頼できる施工業者さんが見つからない場合は合板フローリングのほうがよいのかもしれません。

無垢材を使いたい!と強い希望がある方は、契約前に、その業者が無垢フローリングを扱えるかどうか、まず確認しておくといいですね。

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まとめ

合板(複合)フローリングと無垢フローリングの違いや特徴について、詳しく解説してきました。

無垢フローリングは、水拭きできない、水に弱い、傷がつきやすい、隙間が開くから掃除が大変など、デメリット面ばかりクローズアップされる傾向があります。

しかし、品質の良い無垢材を使い、無垢材の特徴をよく理解している知識や技術力のある業者さんが丁寧に施工すれば、反りや割れなど問題はまず起きません。
普段のお掃除は、フローリングワイパーや掃除機で十分です。

肌ざわり、足ざわりが良く、年数によって、美しい色に変化する無垢フローリングを広いリビングに採用し、キッチンや洗面所やトイレなどは、ゴシゴシと水拭きができる合板フローリングを採用するなど、部屋や用途によって使い分けすることもおすすめです。

アトピッコハウスの「ごろ寝フローリング」は、様々なバリエーションを用意していますので、お部屋の雰囲気にあわせて選ぶことができます

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ごろ寝フローリング

よくあるご質問

合板フローリングの耐用年数は?

材料によりますが、10~15年と言われています。合板フローリングに比べ、100%天然木の無垢フローリングは丈夫で長持ち、見た目も美しく変化するため年月が経ってからも楽しめます。アトピッコハウスの無垢フローリング「ごろ寝フローリング」は、経年変化が楽しめる本当の無垢フローリングです

合板フローリングとは何ですか?

合板フローリングは、複数の合板を接着剤で張り合わせた合板の表面に、無垢材の薄板を貼り付けたフローリングです。断面から見ると何枚も張り合わせた状態です。反対に、無垢フローリングは、天然の木材を加工したものです。
アトピッコハウスの無垢フローリング「ごろ寝フローリング」は天然の無垢フローリングです。加工精度が高く、工事がしやすいと言われています。

無垢フローリングと合板フローリングの違いは何ですか?

天然木のみの無垢フローリングに比べ、熱や気温に影響を受けにくく寸法が安定している特徴があります。価格も無垢フローリングに比べると安価に手に入ります。アトピッコハウスの「ごろ寝フローリング」は、無垢フローリングです。無垢フローリングは、呼吸をしない合板フローリングと異なり、調湿性能に優れている床材です。

シートフローリングの耐用年数は?

シートフローリングとは合板基材に薄いシートが張られているフローリングです。表層のクオリティが落ちてくるので、耐用年数は10年ほどと言われています。

無料で、資料・サンプル差し上げます

アトピッコハウスは、無垢・珪藻土・漆喰・クロス・畳など、オリジナルの自然素材内装材を、製造販売する会社です。

当社製品を取り入れた家作りをしたいとお考えの方は、無料の資料をご請求頂き、工事を依頼される業者さんに、アトピッコハウス製品を使って欲しいとご依頼ください。

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