無垢フローリングのお手入れ方法を知ろう!
木の本来の質感や香り、触り心地の良い無垢フローリングはフローリングの中でも人気です。
皆さんも耳にしたことがあるかもしれませんが、無垢材は、一般的な合板フローリングと比べると、お手入れの方法に少し違いがあります。
今回は、無垢フローリングのお手入れ方法、汚れ、凹み、傷などのトラブル解決と、無垢床の日常の掃除など、あらゆるメンテナンス方法についてご紹介して行きます。
この機会に無垢フローリングのお手入れ方法をぜひ知って、美しい状態の無垢フローリングで日常生活を送りましょう。
目次
- 1 無垢フローリングは掃除が大変!は真実ではなかった
- 2 無垢フローリングと合板フローリングの違いは?
- 3 無垢フローリングの塗装の種類とお手入れ・お掃除方法
- 4 床が無垢材フローリングの場合、水での掃除はNG?
- 5 無垢フローリングに隙間が!どうしたらいい?
- 6 無垢床フローリングの掃除、隙間のお手入れはどうする?
- 7 無垢フローリングのメンテナンスはどのくらいのペースでするのがいい?
- 8 無垢床なら自分で汚れ落としとメンテナンスができる!
- 9 無垢フローリングの汚れ、ケース別お手入れ対処法・補修方法
- 10 無垢フローリング全てにおける注意点
- 11 まとめ
- 12 よくあるご質問
- 13 無料で、資料・サンプル差し上げます
無垢フローリングは掃除が大変!は真実ではなかった
自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの内藤です。
無垢フローリングがいいなぁと思う反面、無垢フローリングと聞くと、
「普通の床に比べて高価だし、なんか日常のお手入れやメンテナンスが大変そう。」
と思っていませんか?
こまめなワックスかけをしないといけないの?お掃除方法はどうしたら?
乾拭きだけ?水拭きOK?お手入れって?
などハードルが高いイメージを持たれている方が多いかもしれません。
でも、結論から言うと実際には無垢フローリングは特別なお手入れが不要。メンテナンスも自分で簡単にできるし、他の床に比べてお手入れも手間がないのです。
無垢フローリングと合板フローリングの違いは?
ご自分の家の床、なんだか分かりますか?
無垢フローリングの詳しい説明の前に、基本的なフローリングの種類について触れておきましょう。
フローリングと一言で言っても無垢フローリング、合板フローリング、クッションフロア、フロアタイルなど様々な種類があります。こだわって選んでいないと意外とわかっていなかったりするのでは?
無垢フローリングは天然の木を伐り出したままの木材です。
この無垢材をフローリングの床材として利用することで、その木目の美しさで自然の風合いが楽しめるだけでなく、木の香りがしたり、足裏の触り心地が気持ちよかったりと、快適な部屋や住まいづくりに活躍してくれます。
もともと生きている木だったため、無垢フローリングとなってからも呼吸をします。その際に湿気を吸ったり吐いたりしてくれるため部屋の湿度を調整してくれる調湿性能を持っています。空気を多く含むので柔らかく、夏べたつかず、冬温かいという特徴があります。
▶アトピッコハウスのごろ寝フローリングは調湿性能の良い無垢フローリングです。
合板フローリングは見た目は無垢フローリングの様ですが、フローリングの主な部分は集成材と呼ばれるベニヤなどを接着剤で固めたものです。その表面に薄くスライスした無垢材を貼って床材としているものです。
無垢フローリングの塗装の種類とお手入れ・お掃除方法
それでは、無垢フローリングのお手入れと日常の掃除の仕方についてここから詳しく見ていきましょう!
まず大前提として無垢材のフローリングの「仕上げ塗装」について注意が必要です。
無垢材は、そのままでは乾いた木の繊維が非常の水を吸い込みやすいため、水分や汚れも非常に染み込みやすくなっています。
そのため、無塗装の無垢材をフローリングに使用するのは、あまり実用的ではありません。
基本的には「塗装」をすることがほとんどです。
その仕上げの塗装の種類によって、お手入れ方法の詳細が違いますので、お手入れをする前に必ず無垢フローリングの仕上げの塗装に注意する必要があります。
無垢フローリングの塗装の種類:無塗装
なにも塗装をしていない切り出した天然の木そのものが無塗装です。
調湿効果は1番期待でき、木の質感や色合いがそのまま残るのはメリットですが、その反面、汚れや傷がつきやすく、こまめなお入れが欠かせないのがデメリットです。
汚れが付くと木の導菅に染み込み、落とすのが困難になります。
また、季節により毛羽立ちやささくれができることがあります。
基本的な無塗装の無垢床フローリングの日常のお掃除方法は掃除機でゴミやホコリを吸う、ほうきで掃き掃除をし、表面の汚れを落とす、乾いた雑巾での乾拭き、乾いたクイックルワイパーなどのドライシートで拭き取る程度です。木目に沿って拭くことがポイントです。
掃除機をお使いのときは、あまりに強くガシガシあてたりすると、特に柔らかい材質の無垢床は凹んだり傷がついたりすることもありますので、優しくかけるよう注意しましょう。
水分が浸透しやすいため水を使ったお掃除、お手入れは避けたほうがいいでしょう。
水は大敵です。こぼした場合はすぐに拭き取りましょう。
無垢フローリングの塗装の種類:自然塗装(オイル塗装)
自然由来のワックスやオイル(浸透性の塗料)で仕上げる塗装を自然塗装、またはオイル塗装と呼びます。
無垢フローリングの表面を完全に覆わず内部に浸透し、栄養を与えて無垢素材の質感を保ちつつ、オイルの油分により水分を弾いて汚れにくくし、お手入れを助けてくれる塗装です。
また、木材の呼吸を妨げないので、木材が湿気を吸ったり吐いたりする「調湿性能」を維持すると同時に、無垢板の自然の風合いを楽しむことができるのがメリットです。
油膜を作らないので傷や汚れはつきやすいですが、自然の風合いが残る仕上げなので傷は目立ちにくく、凹みなどの補修がしやすいです。
日々のお手入れ方法は無塗装と同様にゴミやほこりをほうきで掃く、掃除機をかける、乾いたクイックルワイパーなどのドライシートで汚れを拭き取るなどでOKです。木目に沿って拭くことがポイントです。
掃除機をお使いのときは、あまりに強くガシガシあてたりすると、特に柔らかい材質の無垢床は凹んだり傷がついたりすることもありますので、優しくかけるようにしましょう。
オイル・ワックスなど浸透性の塗料による撥水作用があるといっても、やはり水を吸いやすい性質ですので注意してください。お手入れは水拭きは避け、乾拭きにしましょう。
頑固な汚れには中性洗剤を使用しても問題ありませんが、必ず薄めてから使用してください。
無垢フローリングの塗装の種類:UVウレタン塗装
ウレタンを主成分とした塗料で、無垢床フローリングの表面に硬い膜を作る塗装です。塗膜は耐水性に優れているので水や汚れに強く、水拭もOK、と日常的なお手入れが楽になる点がメリットです。
表面がコーティングされるので表面は光沢があります。その代わり自然の木の風合い、質感は薄れてしまいます。
また、硬い膜が表面に作られるので物の落下などの衝撃で塗膜が剥がれたり、傷が目立ちやすいデメリットがあります。
普段のお掃除はゴミやほこりや汚れを掃く、掃除機で吸い取る程度です。基本は乾いたクイックルワイパーなどのドライシートを使用しますが、汚れが気になるときにはウェットタイプのフローリングワイパーも使えます。
水拭きO Kとなってはいますが、表面がコーティングされていても、水を吸収しやすい性質は変わらないため、注意してくださいね。
長時間の水浸しは避け、水拭きの後は必ず乾いた布で拭き取ってください。
汚れがひどい場合には、中性洗剤を薄めた水で濡らした雑巾を固く絞って軽く拭き取ることは可能です。
▶アトピッコハウスの無垢材ごろ寝フローリングは自然塗装、ウレタン塗装の取り扱いがあります。
床が無垢材フローリングの場合、水での掃除はNG?
無垢フローリングの床に限らず、日々のお手入れ、お掃除で床の水拭きをされている方はどのくらいいらっしゃるのでしょう。雑巾がけでなくモップを使ったとしても水拭きって結構大変な作業ですよね。
確かに調湿性能のないクッションフロアや合板フローリングは表面のベタつきやざらつき汚れが気になるため、水拭きをしたくなります。
しかし無垢フローリングの場合、湿気を吸う調湿性能があるため夏でもベタつきはありません。そのため床が無垢の場合、箒で掃く、掃除機をかける、フローリングワイパーなどで乾拭きして無垢材の表面の汚れをキレイにするだけでお掃除完了です。
無垢フローリングにすると水拭きができないではなく、水拭きをする必要がないということなのです。お手入れとしてはずいぶんラクだと思いませんか?
どうしても無垢フローリングを水拭きしたい場合は固く絞った雑巾で拭き取り、乾拭きをしてきちんと水分をなくしてあげるといいでしょう。
無垢フローリングに隙間が!どうしたらいい?
元々生きていた木である無垢材はフローリングとなった後でも呼吸を続けます。その呼吸によって湿気を吸ったり吐いたりするのですが、湿気の多い時期には水分を含み膨らみ、逆に乾燥する冬場などには水分を吐き出して痩せます。
その際に無垢材同士の隙間が空くことがあります。無垢材の隙間は乾燥で起こるため、冬が終わり、湿気が増える梅雨の時期に入るころには水分を吸って膨らみ、なくなるためご安心ください。
無垢床フローリングの掃除、隙間のお手入れはどうする?
毎日掃除機をかけていれば隙間にゴミやほこりなどの汚れが溜まるということはそんなにないと思いますが、無垢床フローリングの隙間のゴミやほこりなどの汚れが気になるということでしたらつまようじなどで汚れを掻き出し、掃除機で吸うという掃除方法があります。つまようじ以外の硬いもので掻き出すと無垢材を痛めてしまう可能性があるので無垢材を傷つけないよう気を付けてお手入れしましょう。
湿度の低い日や、乾燥しやすい冬場などは、無垢床の板が乾燥で収縮して、板と板の間の隙間が広がります。
無垢床の隙間掃除は、冬場や乾燥した日のお掃除がおすすめです!
スッキリさせて、気持ちよく過ごしましょう!
無垢フローリングは動きますが、全ての継ぎ目ではありません。大きく隙間の空く場所は決まっていると思いますので、掃除が必要になるほどの隙間はそんなにないと思います。
▶アトピッコハウスの無垢材ごろ寝フローリングは隙間ができにくいです。
無垢フローリングのメンテナンスはどのくらいのペースでするのがいい?
無垢材のフローリングは基本的にお部屋に敷いてすぐに、ワックスを塗布して汚れを防止しますが、その後の定期的なお手入れ、メンテナンスはほぼ不要です。塗装別に見ていきましょう。
無垢フローリングのメンテナンス:無塗装の場合
無塗装の場合、入居前に一度オイルタイプのワックスがけは必須です。可能であれば半年に一度のペースで定期的にワックスがけをしてあげることで無垢材に栄養が浸透し、無垢フローリングが長持ちします。
ただ、人の足やお料理から出る脂分も少なからず無垢材の栄養分となりますのでそこまで熱を入れるほどでもありません。よく使う部屋や場所、トイレなど水回りなど気になる所を部分的にワックスがけなどのお手入れをしてあげるだけでも無垢床の掃除が楽になるので良いでしょう。
無垢フローリングのメンテナンス:自然塗装の場合
自然塗装の無垢フローリングのメンテナンスはやはり入居前に一度するといいでしょう。自然塗装は元々オイル塗装されているので無塗装ほどこまめにワックスがけをする必要はありませんが、最初に一度塗った塗料も、日常の使用や拭き掃除などで、少しずつ塗料が減ってきてしまいます。
栄養がなくなってくると表面がささくれたり、質感が悪くなったりするので、その時は、メンテナンスとしてワックスを塗り直してあげると、撥水による汚れの防止効果をとりもどすだけでなく、表面もツヤが蘇って気持ちよく過ごせます。
逆に頻繁にワックスを塗ったり、多く塗りすぎたりしても、無垢の表面に浸透できる量は決まっています。
浸透できなかった分は表面に残ってしまいますので、逆にベタつきや黒ずみの原因になってしまいます。
塗りすぎないように注意しましょう。
使用するワックスですが、必ず塗装されたオイルと同メーカーのワックスをかけて下さい。
塗り方・塗布量・回数等は販売メーカーによって違いますので、各メーカーの塗装手順に従いましょう。
ホームセンター等で市販されているウレタン塗装用のワックスをかけると、毛羽立ちやシミの原因になりますので、ご使用は避けて下さい。
ちなみにワックス塗りを1年に1、2回などお手入れを定期的にするように書かれていることも多いですが、しないからと言ってすぐにフローリングがダメになったりするものではないのでご安心を。
年末の大掃除の時などに無垢フローリングのワックスがけと掃除を心がけるといいですね。
とはいえ、アトピッコハウスの床は1階が水回りを含め自然塗装のナラ、2階が自然塗装のウォルナットですが、実は6年間一度もワックスがけは全くしていませんが、特に気になることはありません。
無垢フローリングのメンテナンス:ウレタン塗装の場合
ウレタン塗装は表面に塗膜があるため、ワックスがけをしても表面がべたつくだけで浸透しません。そのため床がウレタン塗装の無垢の場合のお手入れ、メンテナンスは不要ということになります。無垢床ですがウレタンコーティングされているためひどい汚れの時に限り、水拭きもできるため掃除方法としてはモップを使った水拭きやウェットタイプのフローリングワイパーも使用OKです但し、使用後はよく乾かしましょう。
コーティング自体は通常は10〜20年と長くもつものと考えてよいのですが、部屋の中でも家具とこすれる部分が剥がれてきたり、水回りでは汚れ・塗装剥がれが発生していく事は、経験している人が多いと思います。
このコーティングの修復作業・再塗装は業者に依頼する必要がでてくるため自分でお手入れや修復が難しいです。
無垢床なら自分で汚れ落としとメンテナンスができる!
さてここからは、無垢床のトラブルへの対策、解決策をご紹介します。
水分や傷に弱い無垢床でも、どうしても「こぼしちゃった!」「携帯を落として凹んじゃった」ということはどうしてもあるはず。
でも、慌てなくても大丈夫ですよ!
無垢フローリングは、日常で発生するだいたいの問題は自分でお手入れと補修ができてしまうメリットがあります♪
無垢フローリングの汚れ、ケース別お手入れ対処法・補修方法
【水をこぼしてしまった】対処法・補修方法
湿気は吸う無垢フローリングですが、水分は吸いきれません。濡れた場所をそのままにしておくとシミとして残ってしまいます。気づいたらすぐにふき取りましょう。無垢フローリングにワックスをかけていれば耐水性のある油分が弾いてそこまで浸透せずシミにもなりにくいです。
【ペットが粗相してしまった】対処法・補修方法
こちらも気づいたらすぐに拭き取ることが大切です。拭き取った後にさらにアルコールで汚れを拭き取ると臭いなども抑えられます。
▶アトピッコハウスではペットのための滑りにくく汚れに強いペット塗装の無垢フローリングを扱っています。
【ソース・ケチャップ・醤油をこぼしてしまった】対処法・補修方法
ソース、ケチャップ、醤油なども、食事の際に付きやすい汚れは、水分が多いのでできるだけ素早く拭き取って汚れを落として下さい。固く絞った布巾・雑巾がよいでしょう。
ワックスの撥水効果が効いていれば、板に染み込むこともなく、サッと取り除けるはずです。
汚れが油っぽい場合は、少しだけ中性洗剤(食器用洗剤でOK)を薄めた雑巾なら、界面活性作用で汚れが落ちやすくなりますよ。
ここでも雑巾は固く絞ってお使いくださいね。(酸性・アルカリ性の洗剤や溶液ですと無垢が傷んだりシミになったりしやすいので避けましょう)洗剤が残らないようしっかりと水拭きし、最後に乾いた布で水分を十分に取り除いてください。
【油性ペンで書いてしまった】対処法・補修方法
油性ペンで書いた直後であれば消しゴムで落ちる場合があります。
自然塗装の場合、落ちない時には、油性ペンで汚れた表面をサンドペーパーで削ってあげれば、消すことができます。
削ったあと木くずがでますので、あとはきれいにクズを掃除機で吸って、雑巾でさっと吹いたら、削った場所にワックスを塗り直して上げて下さいね。
【足跡などの皮脂汚れ・油汚れ】対処法・補修方法
無垢フローリングについた足跡などの皮脂汚れ、キッチンの油汚れはそのままにしておくと黒ずみや染みになることも。
脂分の汚れには水よりも無垢フローリング専用の汚れ落としクリーナーを使った方が落ちやすいです。
アトピッコハウスの米ぬかクリーナーこめっとさんは天然のクリーナなのでお子さんやペットのいるご家庭でも安心です。
米ぬかクリーナー「こめっとさん」は、使い続けることでワックス効果により表面にツヤが出てきます。木製の家具やフローリングなどに使えるお掃除クリーナーを活用してみるのもおすすめです。
【傷が付いた・物を落として凹ませてしまった】対処法・補修方法
無垢フローリング、特にパインやヒノキなどの針葉樹は柔らかく、物を落とすとへこみがついてしまいます。このような柔らかい樹種で無塗装やオイル塗装の場合は次のようにアイロンを使えば補修できることがあります。
物を落として凹んだ場所に少し水を垂らすか、濡れタオルを当て、その後アイロンを5~10秒ほど、様子を見ながら押しつけて離す作業を2,3回繰り返すと、多少元に戻ります。
水分を吸収して膨らむ無垢材の性質を利用したものですが、大きな傷や硬い樹種の場合修復できないこともあります。ただ、半年もたてばなじんで気にならなくなります。
アイロンを使う以外の方法もあります。浅い傷は、サンドペーパーを使用して軽く磨くことで補修する方法です。
深い傷や凹みには木材用のパテを使用し、乾燥後にサンドペーパーで磨いてください。
補修後は床材と同じ色の塗料やオイルを塗布すれば、磨いた箇所が自然な仕上がりになります。
ただし、目立つ傷・凹みの場合は、プロに修復を依頼するのがおすすめです。
ウレタンやUV 塗装の場合は塗装がはげることがありますので、自分でのお手入れ、メンテナンスは避けて、補修業者に補修を頼むことをお薦めします。
【黒ずみ・シミ・ささくれ・日焼け】対処法・補修方法
日頃のお手入れしつつも、無垢床を長い間使っていると、どうしても全体が黒ずんできたり、家具をおいた場所に日焼けの跡ができたりしてしまいます。
無垢フローリングにささくれや、黒ずみ、日焼けによる色の違いが目立ってきたときの補修はサンドペーパーと電動サンダーで、無垢フローリングの全体の表面を削るという方法があります。
1枚板である無垢は表面を削れば新品になるという大きなメリットがあります。黒ずみや日焼けあとを削って補修した部分はオイル系のワックスを浸透させてあげましょう。
素人が補修をすると、表面を削りすぎたり塗装にムラができたりする可能性が高いです。
費用はかかるものの、フローリング全体をサンダーで削る補修は自分では難しいのでプロの業者さんに依頼するのが安心でしょう。
日焼けを防ぐためにも、遮光カーテンを設置したり、直射日光が当たる箇所にマットやラグを敷いたりすると良いです。
【無垢の床板が反ってきた】対処法・補修方法
無垢板の加工時にしっかりと処理された無垢材であればまれですが、室内の湿度や温度の変化により、特定の無垢板に反りや割れが発生してしまうことがあります。
基本的には、水分の吸収や放出による一時的な変化ですので、時間が経てばもとに戻る事がほとんどです。
慌てないようにしてくださいね。
まずは温度や湿度が適切かどうか、環境を見直してみましょう。
ただし、しばらく放置しても治らず、ガタガタしたり足に引っかかったり、日常生活に問題があるようであれば、やすりやサンダーで削って調整したり、床板を取り外し、湿度調節後に再度設置することになる場合もあります。
専門的な作業であるため、プロに依頼するのが賢明です。
無垢フローリング全てにおける注意点
無垢フローリングを美しい状態で長持ちさせるためにも、これまでのお手入方法、掃除方法と併せて以下の注意点をしっかりと押さえましょう。
電動掃除器具の利用に注意する
ポリッシャー(自動床洗浄機)やスチームクリーナー、ブラシ付き掃除機、ロボット掃除機などの電動掃除器具の使用は、無垢フローリングを傷つけてしまう恐れがあります。
業務用のポリッシャ―のように水を含む物や蒸気を出す掃除器具のご使用は避けて下さい。表面が傷つくとともに、水分を含んでフローリングの反りの原因となってしまいます。
無垢床の場合、ブラシ付き掃除機やロボット掃除機はブラシが柔らかい物を選び、床からある程度の距離を保って使用できるものが良いです。
化学雑巾やモップを使用しない
化学雑巾や化学製品を含むモップは、汚れを吸着しやすくするための油分を含む様々な薬品が付いています。
無垢フローリングに使用すると、黒ずみや色むらの原因になり、無垢フローリングの表面を傷める可能性があります。
とくに、自然塗装やオイル塗装の無垢フローリングは化学成分に弱いです。
そのため、自然塗装やオイル塗装の無垢フローリングには、乾いた布や水で軽く湿らせた布で掃除するようにしましょう。
メーカーによっては、白木・無垢フローリングに使用できる薬品の弱い製品も販売されているので、各メーカーにご確認の上ご使用ください。
また、無垢フローリング用の商品でも、長期間床に放置すると変色する場合があるため、ご使用の際は十分に注意してくださいね。
ホットカーペットを使用しない
ホットカーペットの熱が木材の乾燥や収縮を引き起こす可能性があるため、使用は極力避けましょう。
無垢フローリングに直接熱が伝わることで、ひび割れや反りが生じる危険性があります。どうしても使用したい場合は、ホットカーペットの下に断熱性の高いマットや厚手のラグやカーペットを敷くことをおすすめします。
また高温で長時間使用しないようにしましょう。
温風ヒーターの風等熱風が長時間当たるのもひび割れや目隙の原因となりますので、ご注意ください。
水拭き掃除や使用するクリーナー、ワックスは塗装の種類によって分ける
ウレタン・UV塗装は比較的耐水性が高いですが、過度な水分は避けましょう。
水に濡らして固く絞った布で拭き、念のため仕上げに乾いた布で水分を取り除くと安心です。
自然塗装やオイル塗装の無垢フローリングはとくに水分に敏感なため、乾いた布で掃除しましょう。
また、ワックスをかけることでムラが出てしまう場合もあるため、ワックスがけする際は塗装タイプに合わせた専用製品を使用する必要があります。ご自宅の床の塗装タイプを必ず確認しましょう。
なお、ウレタン・UV塗装をした無垢フローリングにはワックス不要です。
まとめ
いかがでしょうか。
無垢フローリングはそんなにお手入れやメンテナンスに時間をかける必要がないということをお判りいただけましたか?
昔ならマンガで見るような雑巾がけが必須だったかもしれませんが、今ではフローリングワイパーなど便利なお掃除道具も増えました。触り心地や質感が良く傷や汚れも目立ちにくく調湿性能も期待できるという特徴の無垢フローリングは暮らしを豊かにしてくれます。是非お家づくりに取り入れてみてください。
無垢の特長をしっかり押さえ、適切なお手入れをし、永く美しい状態の無垢フローリングを楽しみましょう。
アトピッコハウスの無垢フローリングは、ごろ寝フローリングと言います。ごろ寝を楽しんでもらいたいといった思いが詰まった製品です。
▶ごろ寝フローリングには、無塗装・自然塗装・ウレタン塗装が揃っています。
よくあるご質問
無垢フローリングはメンテナンス、お手入れ不要ですか?
ほぼお手入れ不要です。無塗装や自然塗装の無垢フローリングの場合半年~1年に一度ワックスがけをすることが理想ですが、頻繁にできなくても問題ないのが無垢フローリングです。かさつきやささくれが気になってきたらワックスをかけてあげてください。アトピッコハウスの無垢床ごろ寝フローリングは頻繁なお手入れ不要で美しい床材です。
無垢フローリングと合板フローリングの違いは?
無垢フローリングは天然の木を伐り出したままの木材で、部屋の湿度を調整してくれる調湿性能を持っています。空気を多く含むので柔らかく、夏べたつかず、冬温かいという特徴があります。合板フローリングは見た目は無垢フローリングの様ですが、フローリングの主な部分は集成材と呼ばれるベニヤなどを接着剤で固めたものです。その表面に薄くスライスした無垢材を貼って床材としているものです。アトピッコハウスのごろ寝フローリングは品質の良い無垢フローリングです。
無垢のフローリングの掃除方法は?
無垢床の塗装の種類によっても変わりますが、日々のお手入れは基本的には掃除機をかける、フローリングワイパーで汚れを拭き取る程度でOKです。無垢材は水に弱いので乾拭きがオススメですが、どうしても水拭きをしたい場合はしっかり水を絞った雑巾で拭き取り、乾拭きして水分を残さないようにしましょう。または木製や無垢床掃除用のクリーナーを使ってみるのもおすすめです。
無垢床の黒ずみの落とし方は?
皮脂汚れなどの黒ずみは水拭きでは落としにくいので無垢床用のクリーナーを使うといいでしょう。ひどい黒ずみ汚れはサンダーで削るという方法もあります。
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