漆喰の家で後悔しない5つの秘訣
「費用以上の価値を実感できるのか?」
「メンテナンスが大変なのではない?」
漆喰壁の家を建てて後悔するという発想そのものが、私には無いのですが、おそらく、漆喰の家を建築して後悔するのではないかと考える方の考えは、想像できます。
ネットを開けば様々なブログや関連記事でいろいろな人が漆喰の家のメリットやデメリットについて、感想を述べています。様々な情報があふれている中、漆喰の家にして、満足できるのか?後悔はないのか?などと考えてしまうということはあるでしょう。
では、本当に、漆喰の家を建てたら、後悔するものなのでしょうか?
何を期待して漆喰の壁にしたいのかにもよりますが、大きな判断基準としては、「意匠性」と「性能」だと思います。漆喰は左官材であり、職人がコテで作り上げる「漆喰調」と呼ばれる独特の仕上げが出来ます。
また、多くの人がイメージとして持っている調湿性能も期待したいところでしょう。
しかし、本漆喰自体はイメージするほど、調湿性能は高くないので、もし調湿性能を期待して漆喰を選ぼうというしているなら、「後悔」される可能性はあります。
調湿する建材は、JIS規格で明確な基準が定められており、1㎡当たり70g以上調湿しないと、調湿建材と言えないことになっています。しかし、一般的な漆喰の調湿量は、40g程度なので、JISの最低基準をクリアしていないことになります。
つまり、漆喰は調湿性能が良いとは言えないのです。
アトピッコハウスの「漆喰美人」は、漆喰調に仕上がる塗り壁ですが、モンモリロナイトを主成分の原料にしているので、消石灰が主成分の一般的な漆喰とは違います。
しかし消臭性能が高く、しかも調湿性能は、94gあるので、一般的な漆喰の2倍程度、JISの基準もクリアしています。
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目次
漆喰を塗る前に正しい知識があれば後悔しない!
自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの内藤です。
漆喰を家に使って失敗したとか後悔したという後悔する理由としてはまず、漆喰についての知識がなかった、とか自分の要望と合わなかったというところが大きいのではないでしょうか。
漆喰の性質や良さを知らなければ、効果的な使い方も分かりませんし、メンテナンス方法やお手入れ方法なども分かりません。
じゃぶじゃぶと水拭きをしたい方には漆喰よりもビニールクロスの壁が合いますし、エアコンで湿度を調整し、消臭剤でニオイを消すことを好む方には漆喰を施工する必要はないのだと思います。
漆喰がどういうものなのかを理解しないで使うことが後悔の理由になるため、自分の生活スタイルに合っているか、また、漆喰についてきちんとした知識をもった工務店や施工業者さんを選んで建築を依頼することも必要です。
それでは、漆喰のメリット・デメリット、珪藻土との違い等を含め、漆喰の家で後悔しない5つの秘訣を、1つづつ解説していきましょう。
漆喰を取り入れた自然素材の家とは?
そもそも漆喰を取り入れた自然素材の家とは、どういうものなのでしょうか。
一般的な家、普通の家と呼ばれる家は、ビニールクロス壁紙や、フロアタイルや合板フローリングの床を使って建築されるケースがほとんどです。プリントなので色柄は統一できるし、量産品なので材料自体の価格を抑えることができます。
ただ、ビニールクロス壁紙やフロアタイルはビニールでできているし、合板のフローリングは集成材(積層材)なので、木を何層も接着剤で固めたものになります。
要するに化学物質だらけの建材を使って建築された家というわけですね。
対する、自然素材の家は、天然のものを使った家づくりをいい、無垢のフローリングや漆喰や珪藻土の壁、紙クロスや布クロスなどで作る家を言います。
無垢材や漆喰などは施工するのに知識と技術が必要なため、普段から自然素材を扱い慣れている工務店さんに施工を依頼することも後悔しない要因となります。
漆喰と珪藻土の違いって?
漆喰の他に最近人気な塗り壁が珪藻土です。どちらも自然素材の塗り壁材ですが、大きな違いは見た目です。ザラザラした見た目が特徴の珪藻土とツルっとした見た目の漆喰。一般的に本漆喰と比べ、多孔質な珪藻土の方が調湿性能が高いですが、アトピッコハウスの漆喰風塗り壁「漆喰美人」は本漆喰に比べ調湿性能に優れているという性質があります。
その中で、昔から使われている漆喰壁の家のメリット、デメリットについて
考えてみましょう。
漆喰調塗り壁「漆喰美人」も、自然素材の塗り壁です。硬く固まってボロボロしないという特徴もあるので、メンテナンスも簡単です。
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漆喰の家のメリット
・漆喰は調湿効果がある
・漆喰は耐久性と経年変化
・漆喰は安全・安心な素材
・漆喰は自然素材ならではの手触り
・漆喰には耐火性がある
漆喰の家のメリット1:漆喰は調湿効果がある
漆喰の壁は呼吸をするので余分な湿気を吸い取ったり、乾燥している時期には吐き出したりして室内の湿度を調整してくれるという特徴があります。
高温多湿な日本では湿気やカビ、結露に悩まされることが多いですが、調湿する漆喰の家はそんな日本の気候にピッタリな壁材と言えます。
漆喰の家のメリット2:漆喰は耐久性と経年変化
漆喰の壁は、強く、汚れにくいという特徴があります。静電気が起きにくい漆喰は静電気を寄せ付けないのでビニールクロスのように表面が黒ずむこともありません。質の良い漆喰や珪藻土といった左官材は年数が経つにつれて硬さが増すという特徴もあります。
キズやクラックと呼ばれるひび割れが起こることもありますが、生活していくうちに馴染んで気にならなくなっていきます。
昔ながらのお寺やお城の内装に使われている、ツヤツヤの漆喰の内壁を見れば年数が経っても美しいこと、耐久性も実感できるのではないでしょうか。美しく変化していく経年変化も楽しみの一つです。
漆喰の家のメリット3:漆喰は安全・安心な素材
なんと言ってもやはり、漆喰は自然のものからできている安心感がありますよね。
化学物質で固められた新建材と違い、シックハウス症候群の原因となる有害物質を含まない建材です。さらに漆喰壁は有害な物質やウィルスを吸収、分解してくれるという性能もあります。有害物質を分解してくれるなら室内の環境がより良くなり、生活をしていく上での安全性も高まります。
外壁・外装はともかく、内装にはできるだけ負担のないものを使いたいですよね。
漆喰の家のメリット4:漆喰は自然素材ならではの見た目、手触り
漆喰壁は高級感があります。職人さんが手がけるコテ跡は、プリントとは違う唯一無二の表情が楽しめます。
また、コテ跡の凹凸は光との相性が良く、太陽光や電気など光の当たり具合で雰囲気が変わります。
漆喰壁は上品でオシャレな雰囲気を作り出してくれます。寝室、子供部屋、リビングと場所を選ばず使用でき、どんな家具にも合うのも漆喰ならではのメリットです。
漆喰の家のメリット5:漆喰には耐火性がある
漆喰の主成分である消石灰は、不燃性で高温に強く、燃えにくいという特徴があります。漆喰の耐火性は火災時に燃え広がりを防ぐ効果があり、火災時に有害なガスを発生しません。そのため、昔から城や土蔵の壁材として使われ、防火対策としても重宝されてきました。
多孔性である漆喰は、空気を多くむためビニールクロスなどに比べると保温性もあるため、室内の温度変化を緩やかにするという性質があります。
漆喰の家のデメリット
・漆喰は材料費用、工事費用ともに高くなる
・漆喰は職人の技術により仕上がりに差が出る
・漆喰壁をDIYするのはハードルが高い
・漆喰の壁は拭き掃除ができない
漆喰の家のデメリット1:漆喰は材料費用、工事費用ともに高くなる
漆喰の原料である石灰は太古の生物の遺骸が堆積・石化した堆積岩からなる石灰石です。
量産できる新建材に比べ、自然素材の建材は材料が天然のものなので希少になります。そのため、漆喰はコストが上がるのは想像しやすいかと思います。
また、漆喰をはじめとする左官材は下地処理から丁寧な施工が必要となります。施工に手間がかかるので仕上げまでの工事日数も増えることになり、結果施工費用も高くなるのです。
漆喰の家のデメリット2:漆喰は職人の技術により仕上がりに差が出る
ビニールクロス壁紙や、合板フローリングは基本的に誰が施工してもそれなりに仕上げられますが、自然素材の建材は、季節や温度、湿度などに応じて施工方法を変える必要があります。
漆喰の場合は、水を使って材料を作りますが、漆喰は冬の寒さを苦手とするので、温度が低いと色ムラが出たり、白く粉を拭いてしまったりと仕上がりに影響が出る可能性があります。寒い時期には室内の温度をあげるとか、湿気の多い時期にはできるだけ早く乾燥させるなど施工の上で細かい判断が必要になります。
そういったところをきちんと見極められる工務店さんや職人さんと、新建材に慣れている工事業者さんでは仕上がりに差が出るのも頷けます。
漆喰の家のデメリット3:自然素材の漆喰壁をDIYするのはハードルが高く難しい
熟練の職人さんの見極めが必要な漆喰はDIYをすることは難しいのでハードルが高い作業となります。
状況を自分で判断すること、必要数量を自分で計算すること、下地の状況で処理の仕方を自分で判断すること、必要な道具を用意することなど、ホームセンターなどで売っているDIY用の塗り壁に比べてはるかにハードルが上がります。
性能よりも漆喰風の壁を手軽に求めたいという方はDIY用の漆喰を購入された方がいいかもしれません。
漆喰の家のデメリット4:漆喰の壁は拭き掃除ができない
漆喰は白で汚れやすいというイメージをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、実は漆喰は静電気が起きにくいので、ほこりや汚れを寄せ付けにくく、掃除をする必要もありません。
漆喰はビニールクロス壁紙のように水拭きができません。ただ、ちょっとした汚れは消しゴムで消せますし、
キッチンハイターを薄めたものでたたくこともできます。
アトピッコハウスの漆喰調塗り壁「漆喰美人」は、硬く固まってボロボロしないので、掃除もメンテナンスも簡単です。
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漆喰を施工して5年後、10年後はどうなの?
漆喰を施工して5年後、10年後はどうなの?
漆喰を採用するところまではメリット、デメリット合わせてたくさんの関連記事があり、情報を手に入れることができます。
メリットも多いけど、5年後、10年後にも後悔がないのか。漆喰が劣化して壁が崩れたりする可能性はないのか?実際に漆喰を施工した後のことをお知りになりたいという方も多いのではないでしょうか。
アトピッコハウスの事務所では漆喰美人の白(夕顔)を施工して5年たちます。
まず、日々のお掃除というものはしていません。ですが、ほこりなども寄せ付けず、上から下まできれいなままです。
クラック(ヒビ)もほとんどありません。ひび割れし難い理由は、漆喰美人は、乾燥段階で「収縮割れ」しないからなのです。
樹脂が入っている漆喰だと、収縮して、ヘアークラックと呼ばれる細かなヒビワレが入ったり、扉や柱の周辺部に隙間が出来ます。
漆喰美人も、入隅、出隅にはわずかながら細いヒビが入っていますが、気になるほどのものではありません。
漆喰で施工すること自体、メリット、デメリットがありますが、長い目で見て、漆喰の壁にする価値はあると思います。
漆喰を家づくりに取り入れたいと考えられているということは自然素材が気持ちのいいものだということをご理解されている方だと思います。色々な記事を読み、情報に左右されるのではなく、そもそも自然素材というものと付き合っていく上でのポイントを知っていただきたいと思います。
漆喰の家で後悔しない秘訣1:ネガティブに考えない
まず最初にお伝えしたいのは、漆喰の家を建てることを、そもそもネガティブに考えない方がいいと思うことです。漆喰には自然素材の長所も、欠点もあり、新建材には、新建材の長所もあり、欠点がある。
しかし、それは、長所とか、欠点というよりは、それぞれの素材特性ですから、使用する側が、その素材特性を理解して採用すればいいということです。
漆喰の家で後悔しない秘訣2:大らかに考える
漆喰壁の家を建てて、後悔しない秘訣の2つ目は、「大らかに考える」ということです。
漆喰は、ひび割れるとか、クラックが入るとか、メンテナンスが大変などと、脅かされることがあると思いますが、もし仮にひび割れても直せますし、メンテナンスも大変ではありません。
天然の無垢フローリングも、調湿性があるので、湿気を吸って、伸びたり縮んだりします。だから、隙間ができることもあれば、反ったり、割れたりすることもあるのです。しかし、調湿性があるからこそ、室内を快適にしてくれる訳です。大らかに考えましょう。直したければ、直せます。
漆喰の家で後悔しない秘訣3:メンテナンスは、逆に簡単
漆喰は、メンテナンスが大変だと脅かされて、漆喰壁の家を断念する方もいると思いますが、漆喰壁の家で暮らし、漆喰壁の事務所で過ごし、内装材メーカーとして自然素材の建材を製造販売して感じることは、自然素材の方がメンテナンスが簡単なんじゃないかということです。
壁や天井を漆喰にしても、ボロボロしない素材を選べば、別に掃除が大変ということもありません。
漆喰調塗り壁「漆喰美人」は、硬く仕上がってボロボロしません。
漆喰の家で後悔しない秘訣4:傷や汚れは気にしない
漆喰の家で、後悔しない秘訣の4は、傷や汚れは、気にしないことです。
「傷も馴染みます」「気にならなくなります」
だから、大らかに考えていいと思います。それに、もし直したいなら、新建材よりも、簡単に直せます。細かな傷が気になるのは、新築の間だけです。大らかに行きましょう。
「キズは、家族の想い出」です。
「家族が暮らした、歴史」です。
思い出も、歴史も残しておいた方が、楽しいように思うのですが、いかがでしょうか?
漆喰の家で後悔しない秘訣5:素材選びに注意する
ボロボロするタイプの漆喰だと、洋服をこすったら、白くなるとか、お掃除が大変といったことも起こります。
そういう意味では、漆喰壁の家で後悔しない秘訣の締めくくりは、「素材選びに注意する」ということが上げられると思います。
「自然素材の特性」ですよ、大らかに考えましょうと、言われても、様々な情報を手軽に得られる今、漆喰を使用した家を建てることについて、「費用に見合う価値があるのか?」「メンテナンスが大変ではないか?」と不安になる事もあるでしょう。
しかし、漆喰の壁に対する後悔は、その性質や特性を理解しないまま採用した場合に起こることがほとんどです。
漆喰の魅力は、「意匠性」と「性能」にあります。職人の手仕事による独特の仕上がりと、高い消臭・調湿機能が期待されますが、一般的な漆喰の調湿性能はJIS基準を満たしておらず、その点を誤解すると失敗した、期待外れと感じることもあるかもしれません。せっかく漆喰の家を建てるならきちんと素材を選ぶことも必要です。
漆喰の家で後悔しないための秘訣は、「ネガティブに考えすぎない」ということです。
漆喰はひび割れが生じることがありますが、補修は可能ですし、ホコリを寄せ付けにくいため日常の掃除も負担になりません。
長い目で見れば、漆喰の壁は美しく経年変化し、快適な空間を作り出します。自然素材の家を望むのであれば、メリットとデメリットを正しく理解し、適切な製品や施工業者を選ぶことで、失敗や後悔のない家づくりができます。
漆喰の壁を塗る前に、しっかりとした情報で漆喰の知識を持って理解して施工すればきっと漆喰にしてよかったと感じてもらえると思います。
漆喰調に仕上がる「漆喰美人」は、化粧品の原料にも使われるモンモリロナイトを原料としており、一般的な漆喰の2倍の調湿性能があり、消臭性能は、珪藻土以上です。固く仕上がって、ボロボロしません。
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よくあるご質問
漆喰を使った家づくりでの後悔とは?
漆喰を家に使って後悔する理由としてはまず、漆喰について知らない、自分の要望と合わなかったというところが大きいと思います。漆喰の性質や良さを知らなければ、効果的な使い方も分かりませんし、メンテナンス方法やお手入れ方法なども分かりません。漆喰の良さを知り、知識を持って選ぶことで漆喰を選ぶ後悔はないと思います。アトピッコハウスの漆喰風塗り壁、漆喰美人は消臭効果が高く、調湿性能もありボロボロしないのでメンテナンス不要です。
漆喰はメンテナンスが大変ではないですか?
ビニールクロスのように拭き掃除は出来ませんが、簡単な汚れなら、消しゴム等で消せたり、漂白剤を試せる場合もあります。また、サンドペーパーで削り取るといったことも出来ます。大切な点は、仕上がるとボロボロしない製品を選ばれることです。「漆喰美人」は固く仕上がって、ボロボロしません。
漆喰を塗るのに適した部屋はありますか?
漆喰はどんな部屋にも合います。おすすめは睡眠中、無防備になる寝室や、家族が集まるリビングなど。漆喰の調湿性能や消臭効果は広い範囲で施工することで、より効果を発揮しますので、漆喰の良さを実感するには広範囲で施工していただくことをお勧めいたします。
珪藻土と漆喰はどっちがいい?
アトピッコハウスの漆喰美人、珪藻土塗り壁はいから小町ともに調湿性能、消臭効果がありますが、はいから小町は調湿性能、漆喰美人は消臭効果が際立っています。それぞれの用途で選んでいただくといいと思います。
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アトピッコハウスは、無垢・珪藻土・漆喰・クロス・畳など
オリジナルの自然素材内装材を、製造販売する会社です。