塗り壁にする費用の目安について
新築やリフォームで壁を「塗り壁」で仕上げたいと思っても実際のところ、施工費用や材料によってのコストがいくらかかるのか?費用感がわからず躊躇してしまう人も多いようです。
外壁と内壁の塗り壁費用はどのくらいになるのか。
業者さんに頼んだらどのくらいの工事費用になるのか。DIYでやれば安くできるのか。コストは?工期はどのくらい?どうしたらスムーズに塗り壁にできるのか。いろいろ悩んで塗り壁にするメリットはあるのか?そもそもデメリットはないのか?
塗り壁にまつわるお金、メリット、デメリットについて、この記事でご紹介していきます。
アトピッコハウスには、漆喰、珪藻土、粘土の3種類の塗り壁があります。
費用でいうと、漆喰が一番高くなり、次が珪藻土、最後が粘土という順番になります。
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目次
塗り壁の費用ってどのくらい?

自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの内藤です。
「塗り壁ってどのくらいの費用でやってもらえるんですか?」アトピッコハウスでもよくいただく質問です。
端的にお答えしてしまうと「何とも言えません」…となってしまうのですが、それでは元も子もありませんね。
メーカーですので、材料費をお伝えすることはできますが施工費用までは残念ながらお伝えできないのです。塗り壁の施工費用は、施工業者さんや状況によって大きく違ってくるので一概には言えないというのが正直なところなのです。
塗り壁の費用は、種類によって変わる
塗り壁と一口に言っても、原料によって見た目や質感、性能は異なります。日本国内だけでなく、世界に広げるとたくさんの種類があります。外壁と内壁で使われる塗り壁の種類をご紹介します。
外壁で使われる塗り壁の種類 土壁

土に藻や砂などを混ぜて作られた壁材です。配合する土や砂の種類や量により、質感や見た目を自在に変化させることができます。聚楽壁(じゅらくへき)、大津壁(おおつかべ)、錆壁(さびかべ)などがあります。素材が土のため防火性に優れ、環境にも優しい素材ですが、表面が崩れやすく、汚れが落ちにくいのが、デメリットです。
外壁で使われる塗り壁の種類 漆喰

漆喰は、石灰石を焼いて水を加えた消石灰からつくられた自然素材の塗り壁材です。日本でも昔から蔵やお城など重要な建築物に用いられてきましたが、現在はヨーロッパ風の外壁によく使用されていて、色は白だけでなく色付きの商品も選ぶことができます。
防火性・防音性が高く、カビも発生しにくいのがメリットですが、ひび割れや傷がつきやすく防水性が低いのがデメリットです。
外壁で使われる塗り壁の種類 モルタル

一般的にはモルタル外壁と呼ばれており、セメントや水、砂などを混ぜて素材を作ります。モルタルで施工し、塗装を施します。価格は安いので、外壁材として用いられるケースが多いです。表面にひび割れが生じやすく、他の素材に比べると耐久性は低いといえるでしょう。
外壁で使われる塗り壁以外の外壁材
外壁に多く使用されるものにはタイルやサイディングがあげられます。タイルは成形した粘土を高温で焼いて作っているもので、耐久性とデザイン性が高いです。タイルの初期費用は高くなり、1平米あたり15,000円から40,000円ほどかかります。

サイディングは金属性、木質、樹脂系など原料によりさまざまな種類がありますが、セメントと繊維質を混ぜてパネル状にして窯で焼いた窯業サイディングは日本で最も普及している外壁材で見た目のバリエーションが豊富でコスパが良い点がメリットです。
もともと作られている板を外壁に張り付けるため、施工が簡単です。サイディングの費用は1平米あたり4,000円から6,000円とそれほど高くありません。デメリットは、耐久性が低く張り替えなどのメンテナンスが頻繁に必要になることです。
内壁で使われる塗り壁の種類
内壁で使われる塗り壁の種類 漆喰

外壁と同様の消石灰が原料の本漆喰と、漆喰調に塗れる漆喰調の塗り壁材があります。現在の住宅事情にあわせ開発が進んでいます。調湿性能と消臭性能に優れており、平らに塗るだけでなく、パターンをつけて仕上げることでデザイン性が高く、独特でオリジナルの見栄えを作ることができます。
内壁で使われる塗り壁の種類 珪藻土

珪藻土は、珪藻(けいそう)という植物性プランクトンの化石です。骨格(殻)に無数の目に見えない細かい穴(細孔)が空いており、吸水効果が高いことからバスマットやコースターとして人気となりましたが、建築材料として使用されるようになったのは、30年ほど前と比較的新しい素材です。高い調湿性能や消臭効果といった特徴のある素材が魅力の塗り壁材です。
内壁で使われる塗り壁の種類 砂壁

砂壁は、糊と砂を練ったものを塗りあげたもので、和室や床の間などの壁に使われることが多いです。防火性、断熱性には優れていますが、古くなると経年劣化で退色し、接着強度が落ちてポロポロと砂が剥がれ落ちてくることもあります。
内壁で使われる塗り壁の種類 土壁(聚楽壁、京壁)

土壁の原料には土のほか、藁などの繊維がある植物なども用いられています。元々は聚楽土を使用した塗り壁のことを聚楽壁と呼んでいましたが、今では聚楽土を使用していないものでも、聚楽壁の風合いを再現している土壁のことを総称して、聚楽壁と呼んでいます。関東では聚楽壁ではなく、京壁という名称で呼ばれることもあります。劣化してくるとボロボロと崩れてくるのがデメリットです。
塗り壁にするメリットデメリット
塗り壁にするのが初めてであれば、メンテナンスの仕方やデメリット面が気になりますよね。家を塗り壁にするメリットとデメリットをご紹介します。

塗り壁にするメリット
・見た目の良さ、意匠性が高い。
・調湿性能、消臭機能があるため室内の環境を自然に整えられる。
・防火性があるので、万が一火事になっても延焼を防げる。
・耐久性に優れているので、ビニールクロスのように5年程度で張り替える必要がない。
・静電気が発生しにくいので、ホコリが付着しにくい。基本はノーメンテナンスで良い。
塗り壁にするデメリット
・初期のコストが高い
・職人の技術が仕上がりに反映される。
・汚れが付着した際に、ゴシゴシと水拭きができない。
・建物の振動や乾燥の影響で窓や柱回りなどに細いひび割れ(クラック)が発生することがある。
塗り壁の施工費用、費用の差の理由
一般的に、塗り壁の施工費用はビニールクロスの3倍~5倍といわれていて、大きく幅があります。
塗り壁費用の内訳は、材料費+工賃ですが、
ビニールクロスより高額になる理由は、いくつかあります。
職人さんの施工賃の地域性もありますし、
使う材料の種類にもよります。
塗り壁といっても、本漆喰もあれば
漆喰調もあり、珪藻土、聚楽壁、シラス壁、砂壁
などなど複数の種類があります。
これら材料の費用の安い高いももちろんですが、
施工の手間がどのくらいかかるかで対応する
職人さんの手間賃も変わってくるからです。
また、契約した施工店が普段使わない種類の塗り壁だと
入手ルートが複雑になってその分材料費も上がります。
それに、普段使わない材料の場合、万が一トラブルが起きて
塗り直しなどの費用もあらかじめ勘案して
価格を高めに設定する場合もあります。
つまり、技術力に不安がある施工業者である可能性がある
ということです。
いつもと違う材料であっても、普段使っている実績のある材料
同等の価格でやってくれる業者さんもあるからです。
アトピッコハウスの珪藻土塗り壁「はいから小町」や漆喰調塗り壁「漆喰美人」、カオリンの壁「パーフェクトウォール」も、施工は難しくありません。しかし、採用頂く場合は、出来れば契約前にリクエストするということと、強い希望であるということを伝える点が重要ですね。
塗り壁の相場費用は工事の内容によっても変わる
新築(注文住宅)で塗り壁にする際の費用
注文住宅では、設計段階で塗り壁を前提に家づくりを進められるため、費用を抑えやすいです。下地が新しく整っていることも、施工コストを下げるポイントになります。ただし、注文住宅はあれもこれもと理想が広がりがち。設計段階で塗り壁を施工する予算を確保しておくことが大切です。
・費用相場の目安 1㎡あたり 4,000〜8,000円前後
新築(建売)で塗り壁にする際の費用
建売住宅も着工前であれば注文住宅のように変更が可能です。ただし、建売は注文住宅に比べ完全な自由設計は難しいです。建売の室内の壁はビニールクロスが基本です。クロスと塗り壁では職人が変わること、また施工の工程も変わるため、事前に変更ができる場合でも注文住宅より高額になります。
完成している建売は基本的にビニールクロスで仕上げられているため、塗り壁にしたい場合は引き渡し後の「追加工事」となります。アトピッコハウスの塗り壁材は状態の良いビニールクロスははがさずに施工ができます。
・費用相場の目安 1㎡あたり 6,000〜12,000円前後
リフォームで塗り壁にする際の費用
家の内壁を塗り壁に塗り替える費用は、現場の状態によって費用が最も大きく変動します。既存クロスの剥がれや下地の痛みがあると、補修の手間が増えるため費用も上がります。
塗り壁の費用を大きく左右するのは下地の状態です。
どんな状態の壁に塗るかによって費用が大幅に違ってくるのです。
例えば、新しい石膏ボードや、状態の良いビニールクロスの上に塗る場合は下地処理も簡単で、時間も手間もかからないので施工費用は比較的安く済みます。
しかし、下地が土壁や砂壁だったり、崩れかけた塗り壁の場合はそのまま塗れないため、一度削り落とさなくてはいけないとか、ビリビリ破れたり大きくめくれたビニールクロスで、一旦剥がさないといけないとなるとその処理に時間とお金がかかってしまうので塗り替えの施工費用はその分アップしてしまいます。
削り落とすとか剥がすという作業は、私たち素人が想像するよりもずっと大変な作業なのです。
ここまでのことをまとめると、施工費用を最も安くあげようとすると施工業者さんが指定する塗り壁材を
新しい石膏ボードの上または状態の良いビニールクロスの上に塗るのが一番です。
小さい傷やひび割れなどが発生した際に、塗り壁をメンテナンスするのに、費用はさほど必要ありません。
材料を保存しておけばひび割れや傷が発生しても埋めることができます。
塗り壁は高いからDIYすれば費用を抑えられる?!
塗り壁にしようとする人がもう一つ考えがちなのが「DIYにすれば安上りではないか」ということです。
確かにDIYは、自分で施工をするから材料の費用だけで済み、安上りなイメージがあるのは確かです。最近はホームセンターなどで、技術がなくても塗れる製品を手に入れることもできます。
でも、総合的に考えて本当に安上りなんでしょうか?
まず、実質的にかかってくるコストの内容としては、材料代だけではありません。粉の商品だと「専用攪拌機」を購入する必要がありますし、そのほかコテやバケツ、養生シートやテープなどこまごまとした道具を買いそろえなければ始まりません。
もちろん、道具をレンタルサービスできるところもありますが、いずれにしてもタダでというわけにはいきません。
それに家具の移動や、塗り壁が付いたら困る場所に養生シートやテープを貼る下準備の手間、下地処理の作業などは割と技術が必要で素人だとなかなかスムーズにできず膨大な時間を消費することになります。
そんなに必死になって準備はしたものの、いざ本番、施工に入ると経験がない慣れないことの連続でイメージしていたようにスイスイと塗ることは容易ではありません。スムーズに塗れないとなると、当然仕上がりは…推して知るべし、です。

「苦労も楽しみのうち」とか「仕上がりはご愛嬌、不格好さもかえって味わい」とか大らかに受け止められる方であれば施工費もかからず思い出作りができる体験だとお勧めすることができますがただ単に費用を抑えることだけが目的の方にはDIYはあまり懸命な方法とはいえません。
まとめ
ここまで解説してきたことをまとめると、内壁で使われる塗り壁の施工価格は一般的にビニールクロス施工の5倍程度を上限に施工業者や使う材料によって大きく変わってくるということ。
でも、上手に相談すれば結果的にお得に指定した塗り壁に変更できる可能性もあります。ポイントは、見積もり依頼をするときに「予算を伝えること」。
塗り壁にするために、どのくらいの金額を用意できますか?
塗り壁にしたいのはどのくらいの範囲ですか?
例えば「15畳のリビングと6畳の寝室を●●メーカーの◆◆という製品で50万の追加で塗っていただくことは可能ですか?」
こういう投げかけをすることができれば施工業者さんはどうしたらお互いにメリットのあるように
希望を実現させられるかというモードに切り替わるはずです。
塗り壁を実現させるために、キッチンのグレードは少し落としましょう、とか複雑な間取りより、シンプルな間取りにすることでコストを押さえましょう、とかプロの立場からアドバイスできる現実的なコスト削減を提案しやすいはずです。
アトピッコハウスの塗り壁は、施工相場の幅の中でも真ん中から少し上程度の価格帯に属すると思われますが初めから、塗り壁を標準施工にしている工務店に依頼すれば施工費用の目安がわからず悩んだり、価格交渉をしたことによって施工の出来不出来を気にしたりする必要がなくなります。
初期コストは高いかもしれませんが、デザイン性や高級感があり、調湿、消臭機能に優れ、室内環境を半永久的に、整えてくれ、メンテナンスも特に必要がないというメリットが多い塗り壁材、魅力的だと思いませんか?ぜひ選択肢の一つとして検討なさってみてくださいね。
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よくあるご質問
塗り壁のデメリットは?
内装材外装材限らず、塗り壁は、左官職人が塗るため、工事費用が高くなります。また、水分に弱いのでゴシゴシと水拭きすることができません。小さい汚れや黒ずみであれば、消しゴムやサンドペーパーで補修ができます。アトピッコハウスの塗り壁材は3種類あり、初期費用はビニールクロスに比べれば高いですが、耐久性が高く長く使えるので、長期的にみるとお得かもしれません。
珪藻土と漆喰 どっちの性能が高い?
自然素材由来の珪藻土も漆喰も調湿性能と消臭性能に優れています。調湿性能効果を求めるのであれば、珪藻土がおすすめです。見た目は珪藻土がツブツブとした質感で、漆喰はきめ細かい質感です。アトピッコハウスの珪藻土「はいから小町」、漆喰調塗り壁材「漆喰美人」ともに調湿性能と消臭性能に期待ができます。
外壁は塗り壁とサイディングどちらが費用がかかる?
外壁は「塗り壁」と「サイディング」では、職人の手作業が多く施工期間も長い塗り壁の方が、サイディングより価格が高くなる傾向があります。サイディングは工場製造で効率が良く、施工時間も短いため比較的リーズナブルです。ただし、デザイン性やメンテナンス性など、費用以外の要素も重要になりますので、希望の仕上がりに合わせて選ぶことをおすすめします。
ビニールクロスと塗り壁ではメンテナンスがしやすいのは?
ビニールクロスは拭き掃除ができますが、静電気が起きやすいためほこりの黒ずみ汚れが付着します。密閉されているためカビの発生も起きやすいです。塗り壁は水拭きはできませんが、ほこり汚れが付きにくいため基本的に掃除は不要です。ビニールクロスは5年ほどで張り替えが必要になりますが、塗り壁はリフォームをしなくてもみすぼらしくなりません。
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