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カビ

漆喰壁にカビが発生してしまう原因と対策

2021/07/30
2024/02/16

「いつの間にか、漆喰壁にカビが生えていた!」ということが
たまに起こります。
特に冬を越した時期には、このようなことが起こりがちです。

漆喰壁にカビが生えてしまうのは、換気による湿度の放出が足りていないから。
漆喰壁や珪藻土など、自然素材の塗り壁には調湿性はありますが、
それだけではカビ繁殖対策は不十分なのです。

今回は漆喰壁にカビが発生してしまう原因と対策をご案内します。

アトピッコハウスには、漆喰美人という漆喰調に仕上がる塗り壁がありますが、調湿性能は、一般的な漆喰の2倍あります。

漆喰の2倍調湿、カビ対策に有効な漆喰美人の詳細は、こちらをご覧ください

花の塗り壁 漆喰美人

漆喰壁の素材を理解しよう

漆喰壁

自然素材の内装材メーカー、アトピッコハウスの山田です。

塗り壁の素材には、珪藻土や漆喰があります。
外壁材、内壁材として、昔から利用されてきました。

珪藻土や漆喰には、室内の湿気を吸ったり吐いたりする「吸放湿性能」と言う効果があります。

これは素材そのものが持つ特性です。

湿度を吸って吐く。この特性を生かしたものを塗り壁として、
私たちは住空間をしつらえているのです。

漆喰壁にカビが繁殖発生してしまう理由

カビ

先にお伝えした特徴だけから考えると、

「珪藻土や漆喰などの塗り壁がカビの大敵である湿度を吸ってくれるので、カビの繁殖を抑制してくれるのではないか?」

と考えてしまう方も少なくないです。
実際にそのようなお問合せも、非常に多いです。

ですが、それは残念ながらすべての条件が揃っている住宅環境にしか、
あてはまりません。
漆喰壁そのものだけでは、カビ対策には不十分なのです。

塗り壁は素材そのものには吸って吐いて、湿度をコントロール効果はあります。

ですが、住環境によっては素材そのものだけでは、
湿度コントロールが出来なくなってしまう場合があります。

要するに、湿度を吸いすぎてキャパオーバーになるから、カビが発生するという事ですね。

もちろん住宅の施工面積が狭ければ、そこに家中の湿度が集中してしまい、結果吸放出が出来なくなり、
常に湿ったような壁になってしまう。
カビが繁殖できる状況を提供してしまいます。

また、漆喰壁にはしているけど、空気の循環が良くない、
窓が少なく風通しが良くないなどの建物環境も、
カビが繁殖してしまう原因になります。

雨漏りやエアコンなど住宅機器からの漏水が原因で、
壁の内部に水分がたまってしまうことも、
カビが繁殖する要因の一つです。

漆喰美人の調湿性能は、一般の漆喰の2倍以上、それでもキャパオーバーになると、それ以上は調湿しません
目一杯吸湿したら、換気して、湿気を逃がして排除する必要があるのです。

また、本漆喰は強アルカリ性だからカビが生えないと思っている方もいますが、
強アルカリ性は年月とともに、薄くなってきます。外壁に漆喰を使っても完全にカビを生えないようにすることは難しいです。

漆喰の調湿性能に関しては、別記事「漆喰に関する勘違い」でご紹介しているので、そちらもご参考ください。

漆喰美人の調湿性能は、一般的な漆喰の2倍以上。詳細は、こちら

花の塗り壁 漆喰美人

カビが発生するメカニズム

カビの元となる胞子と呼ばれる菌は、どんな場所にでも浮遊しています。
胞子は湿度・温度・栄養・酸素の条件がそろうと一気に繁殖します。

食品、ホコリ、髪の毛、石鹸カス、人の手垢、木材や紙など、カビの温床になりますので、
栄養源になりやすい物質を取り除く掃除はこまめに行いたいところです。
特に、温度が高く湿気がたまりやすい場所であるキッチンや洗面所などの水回りはカビに悩まされますね。

酸素に関しては、食品カビ防止のため、気にする必要があります。
食品の袋に入っている脱酸素剤は、鮮度保持とカビ防止のために入っています。

浮遊したカビの胞子が発生源となり、代表的な健康被害であるアレルギーを引き起こしてしまいます。
アレルギーを誘発し健康に悪影響をおよぼす恐れのあるカビは、早めの対策をとりたいところです。

カビが生えるメカニズムについては、「カビと壁の関係」の記事でも詳しくご説明していますので、併せてご参考ください。

漆喰壁にカビを生えさせないための対策

漆喰壁にカビが生えないようにするには、一番は風通しを良くし、空気の循環を良くしてあげることです。

そして何より気にかけてあげる事は、「吸放湿」の中でも、「放」の方です。これをしっかりやってあげることで、カビの発生率はぐんと下がります。

湿度を吸った壁は、中途半端にそのままにしておくと、それがカビが付着する原因になります。

カビが発生する条件として一番影響があるのは湿度です。

珪藻土や漆喰に限らず、自然素材である塗り壁は湿気を吸います。
ただ、吸ったままではいけません。

それらを吐かせてあげないと、カビの原因になる湿度をずっと蓄えたままになり、
そこにカビの胞子が付着し、キャパオーバーとなりカビが発生します。

なのでこまめに換気をしてあげて、空気の循環を良くすることが大切です。

湿気は北側に溜まりやすい

最近の住宅事情からみると、
マンションなど気密性が高い建物が非常に多いです。

しかし、それはカビにとっては最も好物な環境です。

特にマンションは、玄関を北側に置き、
そこから南に向かう間取りがほとんどですね。

そうすると、玄関・寝室・脱衣所・北側の部屋は特に注意が必要です。

暖気は寒い場所へ流れる性質があります。

湿度は暖気と一緒に流れていくため、北側に湿気が集中します。

なので、ため込まないような空気循環をさせてあげる事が重要です。

マンション北側へのカビ対策については、こちら「マンション北側の部屋の結露とカビ 原因と対策4つ」の記事でも詳しく解説しています。

また、戸建ての場合は内部環境だけでなく、外気の環境や影響を受けやすいです。
昔の家は、軒が長く、壁が雨に守られていましたが、
現代の家は軒が短いため、雨による影響が受けやすいと言えます。

珪藻土にはカビの抑制力はありません

材料の特性として珪藻土自体にはカビの抑制効果はありません。

珪藻土の材料の特性としては、湿気を吸って吐きますが、材料自体でカビを止める効果はありません。

これから塗り壁をという方は、その素材が持っている特性をしっかり理解して、空気循環の良い環境を整えてあげる事が必要となります。

ここまでの内容をまとめると、次のようになります。

  1. 自然素材の塗壁材は吸放湿性能が優れるが、カビを完璧には抑制できない。
  2. 室内の換気を定期的にし、風通しを良くして吸った湿気を放出することが非常に大切。

塗り壁を希望する最大の理由が、「調湿性」とか「カビ対策」というこであれば、漆喰ではなく、珪藻土がオススメです。

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それでも漆喰壁にカビが発生してしまったときの対策

実際に漆喰の壁にカビが付着した場合、以下の手順を踏んで除去してみてください。

  • 雑巾に消毒用エタノールを吹きかけ、壁の表面に付いたカビを拭き取る
  • 表面だけではなさそうなカビには、ゴム手袋をしたうえでカビ取り剤を噴きかける
  • その後、しっかり湿気を放出する

とはいえ、対策を誤るとカビをさらに繁殖させ、臭いの原因や、人体への悪影響を及ぼす可能性があります。
また漆喰壁や土壁は水分を含んでしまうため、壁の耐久性が低くなる可能性もあります。

そのため、心配な方はカビ取りの専門業者に依頼するのが一番です。
特に、カビが一部分だけでなく広範囲にひどい状態で生えていた場合は、自分で除去しないことをおすすめします。

カビキラーなど市販の洗剤を使う場合、換気をしっかりして、
薬品同士を混ぜないように注意しましょう。

漆喰のメンテンナス方法、汚れの取り方は、「漆喰のメンテナンス、汚れの取り方」の記事でも詳しくご説明していますので、併せてご参考ください。

漆喰壁のカビ取り後、塗り直す方法

漆喰のカビの落とし方を解説してきましたが、漆喰壁のカビ取りを完全に除去できない場合、
原因が不明な場合は、思い切って漆喰を塗り直すこともできます。

アトピッコハウスの漆喰調塗り壁材「漆喰美人」 の場合、
エタノールなどで、漆喰壁のカビ取り処理をした上に、専用下地材「下塗革命」で下塗をし、
漆喰美人で仕上げることができます。

漆喰の上に漆喰を重ねて塗る場合、2mmほど厚みが出ます。

同じ部屋で一面だけ塗り替える場合は、厚みと色味に若干違いが出ますので、
納得した上での塗り直しをオススメします。

室内環境は悪くないが、カビが生えてしまう。
壁の内部(断熱材が内部結露で水分過多)や、雨漏りや住宅機器からの漏水などで劣化しているなど、
懸念材料がある場合。
塗り直しの際に、壁の内部を確認し、雨漏り対策や必要部材の交換リフォームすることも必要です。
外壁に漆喰を塗っている場合も同様です。

除去しても発生するカビを食い止めたいのであれば、納得できるまで確認することをオススメします。

漆喰壁のカビ対策、一番はこまめな換気!

最後に、ここまでの記事の要点をまとめてみます。

  • 漆喰壁には吸湿性はあるが、自分で湿度を放出する力は弱い
  • そのため、小まめな換気で湿度を逃してあげる必要がある
  • カビが生えてしまったら、消毒用エタノールを吹きかける。
    心配ならカビ取り業者に依頼する

特に冬場は窓を締め切りがちなので、
換気が少なくなり、カビが生えやすくなります。
小まめな換気をして、漆喰壁にカビが生えないよう気をつけましょう。

漆喰外壁に関しても、同様にカビの付着汚れに悩まされている場合、
一緒に相談すると良いでしょう。

漆喰調塗り壁「漆喰美人」は、漆喰の2倍程度の調湿性能があります。

花の塗り壁 漆喰美人

まとめ

漆喰壁には調湿性能がありますが、カビが生えない訳ではありません。調湿性能のキャパを超えると、漆喰壁であってもカビが生える可能性があります。

漆喰がカビる予防する方法は、適度な換気をすることです。
換気をすることで、漆喰壁が蓄えた湿気は屋外に排気され、漆喰壁は、再び、調湿性能を取り戻します。

漆喰調塗り壁「漆喰美人」は、一般的な漆喰の2倍以上の調湿性能があります

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よくあるご質問

漆喰のカビ取り方法は?

漆喰壁にカビが発生したら、表面に生えているのか、内部まで浸透しているのか確認が必要です。雨漏りや漏水などで、内部まで水分過多になっている場合はボード交換が必要な場合があります。表面に生えているカビは、消毒用エタノールで拭き取ります。表面だけではない場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。アトピッコハウスの漆喰調塗り壁材「漆喰美人」は調湿性能に優れていますが、空気を循環させることで、効果が最大限発揮することができます。

漆喰と珪藻土、どっちがいい?

漆喰も珪藻土も、調湿性能に優れています。調湿性能にこだわるのであれば、珪藻土のほうが、調湿性能に優れています。アトピッコハウスの珪藻土「はいから小町」は、業界トップクラスの調湿性能とパステルカラーが魅力です。アトピッコハウスの漆喰調塗り壁材「漆喰美人」は調湿性能に加え、消臭効果も期待できます。

壁のカビは、なぜ発生するの?

カビの元となる胞子と呼ばれる菌は、どんな場所にでも浮遊しています。
胞子は湿度・温度・栄養・酸素の条件がそろうと一気に繁殖します。
自然素材の漆喰は空気を出し入れする湿度コントロールに長けていますが、窓を閉め切っているなど、空気を循環させなければ、過加湿な状態になり、カビが生えてしまうことがあります。

和室の壁のカビ取りは?

和室の壁は、何を使っているかよく確認しましょう。土壁や漆喰、珪藻土、など、
何を使っているかわからない場合は、プロに確認を依頼することをおすすめします。適切なカビ取りや塗り直しの場合は、適切な下地処理が必要です。安易に市販のカビ取り剤を使わないようにしましょう。和室に限らず、何を使っているかわからない壁は、同じようにプロへ確認することをおすすめします。

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もちろん、材料だけでは湿気やカビのコントロールは出来ません。
心地よさを保つにはちょっとした手助けが必要ですが、
ぜひ、その力に触れてみてくださいね。

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