アトピッコハウス ブログ
  • 8:30 ~ 17:30 土日祝日/ 定休

表面結露と、意外と知られていない内部結露のお話

2023/11/24
2023/11/24

日本で暮らしていると
結露は、よく見られる現象ですが、
その原因と影響はあまり知られていません。

特に内部結露は、
見た目には目立たないものの、
家の健康にとって重要な問題を引き起こす
可能性があります。

今回は表面結露と内部結露の違い、
それぞれの原因と影響、そして対策について考えてみます。

 

表面結露とは

塗り壁と無垢フローリング専門
アトピッコハウス(株) 後藤裕美です。

表面結露という表現は
あまりに聞いたことがないかもしれませんが、

いわゆる結露のこと。

内部結露と対比して使用する時に使いますが、
一般的に私たちは表面結露のことを、

結露、と認識をしています。

今回は、内部結露を分けてかんがえるため
表面結露という表現を使いますね。

表面結露とは室内の暖かい湿った空気が、
冷たい窓や壁に触れることで、
水蒸気が液体に変わる現象
です。

これは特に冬場によく見られ、
窓ガラスに水滴が現れるので、
誰でも簡単にイメージできますよね。

この表面結露が、
カビの発生に繋がっていますが、

昼にはなくなっているため、
問題意識をお持ちでない方も、
少なからずいらっしゃるようです。

表面結露は、不快感や視界の妨げだけでなく、
長期的にはカビの発生や
住まいの劣化を引き起こす可能性を秘めていることを、
もっと多くの方に知っていただきたいですね。

内部結露とは

内部結露は、
壁や屋根の内部で発生する結露で、
外から見ることはできません。

これは室内の湿気が壁や屋根の断熱材を通過し、
冷たい部分で凝縮することによって起こります。

内部結露は、建物の構造的な問題を引き起こす可能性があり、
特に木造住宅では構造材の腐朽や
強度の低下を招くことがあります

表面結露も内部結露も、家の耐久性に影響があるのです。

結露の原因は空気が持つ水蒸気

空気は温度によって
抱える水蒸気の量が決まっています。


暖かい空気ほど沢山の水蒸気を含む事ができます。

ここが1つのポイントです。
たくさんの水蒸気を抱えた暖かい空気が、
低い温度の場所に移動したり、
冷たい窓に当たることで温度が下がります。

そうすると温度が下がり、
抱えられる水蒸気の量が少なくなります。

余剰した水蒸気は、
水となり、私たちの目には結露、
として移ります。

水蒸気は目に見えないため、
意識していませんが、

空気中にも水分は含まれていて、

その水分が空気の温度によって、
水になったり、
水蒸気となったりしているのです。

表面結露は、
見える部分で水になってくれるから、

窓を拭くなどの対策がとれますが、

内部結露は、内側で結露しているので、
結露が発生している時に対策することは難しいのです。

結露の予防と対策に過信は禁物

適切な換気と湿度管理が
重要なことは言うまでもありませんが、

最近の人気の高い高気密・高断熱の住宅では、
換気システムの適切な設計と
運用が不可欠です。

高気密・高断熱住宅は、
使う設備以上に

建てる技術や、
断熱材の正しい取り付け方が大きく影響しますので、
完成後の気密測定をしてくれる会社を
選びましょう。

机上の空論の断熱性能は、
あくまで1つの目安。
大手ハウスメーカーや、
建築棟数が多いだけで判断するのは危険です。

そして調湿性能に優れた建材の使用も、結露を防ぐ効果的な手段です。

実践的な結露対策の例

空気の温度を一定に保つことができれば、
水蒸気が水分に変化することはありませんが、

それは難しい。

私たちの暮らしには、
温度が変化する要因が、
たくさんあります。


料理や入浴、
そして昨今の厳しい害気温の変化も
見逃すことができません。

・最高級の換気システムが入っている
・断熱材をたくさん入れている
・最高級の断熱材を使用している
・調湿建材を使っている

というお住まいでも、
結露が発生したという相談を
受けることが増えてきました。

過信し過ぎではないでしょうか。

乱高下する気温の変化に驚いているのは、
私たち人間だけではないのです。

最上級の高気密・高断熱の家であっても、
すべての部分が、
いつも一定の温度ということはありません。

最高級の換気システムに加え、
考えられた間取りでも、
空気が滞留する場所がゼロになることは不可能です。
間取りを考えた時と、
家具の配置、同じですか?

調湿建材は空気の入れ替えなど、
人の手助けが必要です。
締め切った部屋では、吸い込んだ水分を吐き出すことができません。


表面結露も、内部結露も、
出来得る対策は可能な限り取り入れることを目指したい。

とはいえ予算にも限界があるのですから、
不測の部分は私たちが補いながら、
カビ結露ゼロの暮らしを目指しましょう。

無料で、資料・サンプル差し上げます

アトピッコハウスは、無垢・珪藻土・漆喰・クロス・畳など
オリジナルの自然素材内装材を、製造販売する会社です。

調湿性能の高い珪藻土塗り壁「はいから小町」の資料は、こちらからご請求頂けます

珪藻土塗壁 はいから小町