無垢フローリングの色とインテリアに与える影響とは?
無垢フローリングを選ぶときの判断材料として
「色」を挙げる方は多いです。
確かに、インテリアに与える色の影響というのは大きく
しかも壁と並んで広い面積を占める床の色となれば
部屋の雰囲気を決める大きな要素となるため
「色」にこだわりたくなるのもうなずけます。
でも、たくさんある無垢フローリングのカラーと種類。
どうやって選んだらいいの?!という疑問を持つ方も多いのではないでしょうか?
「無垢フローリング」といっても、チーク、ウォールナット、オーク、アカシアなど様々な種類の木材で作られており、それぞれ色味や特徴が異なります。
今回は無垢フローリングを選ぶ際の色の種類やインテリアに与える色の影響、そして無垢材の大きな特徴でもある経年変化を楽しめるお手入れの方法などを詳しく解説します。
▶アトピッコハウスの無垢材「ごろ寝フローリング」は色柄豊富に揃えています。
目次
無垢フローリングの色の系統
自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの山田です。
無垢フローリングは樹種や産地によって、数え切れないほど
たくさんの種類があります。
一般的には、自然の色に近い中間色を思い浮かべる方が多いと思いますが、
無垢フローリングを着色している場合もあります。
着色している以外の無垢フローリングの種類を
無垢の色という観点でざっくりと分類すると、
「淡い色」「中間色」「濃い色」となります。
それぞれの代表的な木材の種類をご紹介します。
<淡い(明るめ)色>
パイン、メープル、ヒノキ、カバ、バーチ、ヴォルドーパイン など
<中間色>
ナラ、ホワイトオーク、ホワイトアッシュ など
<濃い(暗め)色>
ウォールナット、チェリー など
同じ系統の色でも、節や斑、木目など「柄」の出方によっても
見え方がそれぞれ違ってきます。
無垢フローリングの色で変わるインテリアの印象
一般的に無垢の床の色は、
リビングなどの家族みんなが集まる団らんの部屋の場合、
明るく淡い色合いの床にするのが好まれます。
圧迫感がなく、部屋が広く見えるからです。淡い色の無垢材は明るく清潔感もあり子ども部屋にも人気です。
逆に、寝室や書斎などは濃い色味のもので
落ち着きと重厚感を出すのも素敵ですよね。
中間色の無垢フローリングは、どんなインテリアにでも対応しやすく
カーテンや家具がどんなものでも合わせやすいのが特長です。
だから、どんな用途の部屋でも使いやすいのです。
このように、無垢材フローリングの色は
お部屋の用途や好みのインテリアに合わせて選べますが
気を付けたいポイントは、建具や家具の色味です。
床の無垢材の色と全く切り離して選んでしまうと
ちぐはぐでバラバラな印象になってしまいます。
逆に、建具や家具までトータルでコーディネートすると
スマートでおしゃれな上級者のお部屋に仕上がります。
無垢フローリングの色によっては、汚れが目立ちにくくなる
インテリア的な観点だけで無垢フローリングの色を選んでしまうと
毎日の生活の中で「気になる点」が出てきてしまうことがあります。
それは、「汚れが目立つ」ということ。
汚れといっても色々ありますが、それぞれの色味で
目立つ汚れの種類が違うのです。
例えば、明るく白っぽい色味の無垢フローリングでは
髪の毛や糸くず、調味料などの食品の食べこぼしなど、
色のついた汚れが目立ちやすくなります。
逆に、色の濃く暗めの色味の無垢フローリングでは
ホコリや、パンくずのような白っぽい汚れが目立ちます。
そしてここでも、中間色の無垢フローリングは
どちらの汚れも目立ちにくいという優秀さがあります。
明るい色や濃い色のフローリングに比べて個性はうすいですが
毎日の生活のことを考えると、とても便利な色といえます。
当たり前のことを言っているようですが、
無垢フローリング選びをするときに、汚れの見え方まで
気が回る人はそれほど多くはありません。
ですが、日常生活の習慣にかかわってくることなので
床の色選びのときには頭の片隅に置いておいた方がいいポイントです。
どの部屋にどんな汚れが発生しやすいか、
そんなことをイメージしながら色選びをする
というのも一つの方法です。
▶アトピッコハウスの無垢材「ごろ寝フローリング」は、汚れが目立ちにくい中間色の種類も豊富です。
無垢フローリングの色は経年で変化する
ただ、無垢フローリングで気を付けなければいけないのは
時間の経過とともに、「色が変化していく」ということ。
いわゆる「経年変化」と言われるものです。
無垢フローリングが変色する主な原因としては、紫外線の影響が大きく
それぞれの木に含まれる成分によって、
変化の度合いが大きかったり小さかったりします。
それぞれの樹種によってどんな変化をするか、その傾向は違いますが
明るい色味の樹種はおおむね「あめ色」「褐色」に魅力的に変化します。
時を重ねるごとに、深く濃く、味わい深い変化を見せます。
大きく劇的に色合いが変化する木材としては、
ウォールナット、ブラックチェリーがあります。
ウォールナットは、はじめ紫がかった重厚感のある黒味ですが、
紫みが抜けて明るめの赤茶色に変化します。
薄い色から濃い色に変化する樹種が多い中で
濃い色から淡めに変化していく珍しい樹種です。
ブラックチェリーはさらに大きく変化します。
はじめは薄桃色(薄オレンジ色)だったものが
濃い深みのある褐色、琥珀色へと劇的に変化します。
その変化のスピードも、他の樹種よりも早いです。
無垢フローリングの色が変わる理由
ただ、無垢フローリングの色の変化は、
紫外線の影響だけがすべてではありません。
無垢フローリングは日焼けで急激に変化する種類があります。
特にアメリカンブラックチェリーが謙虚で、日焼けによって深い色に変化します。
日焼けの他、生活していく中で蓄積されていく脂分やシミ、
人が通ることによる摩耗などによっても
色が様々に変化していきます。
だから、変化する色は目安であって、
施工される環境によって大きく違い、
誰も予想することができないのです。
無垢フローリングの色選びは、それゆえ
日の光と、生活の影響で施工した時とは大きく色が
変化していくことを念頭において選びたいですね。
無垢材の色を美しく経年変化させるためのお手入れ方法とは?
自然素材で温かみがある無垢材ですが、前述したように「経年変化」することが大きな特徴です。そして、この「経年変化」が無垢材の魅力でもあります。
しかし、無垢材の色が美しく経年変化させるためには、しっかりとした手入れが必要です。なぜなら、手入れの仕方を間違えると無垢材が劣化してしまったり、うまく経年変化ができなかったりするからです。
ここからは無垢材の色を美しく経年変化させるためのお手入れ方法やポイントをご紹介します。
基本の掃除は無垢フローリングをから拭きする
まず一つ目のお手入れ方法として、基本的な掃除は無垢材をから拭きすることです。無垢材は水に弱い材質なため、拭き掃除をする際はから拭きがよいでしょう。
飲み物や水をこぼしてしまった際はすぐに拭き取りましょう。そのままにしておくとカビが生えたり、シミの原因になるので注意が必要です。
汚れが気になる部分には、中性洗剤を水で薄めたものを雑巾にひたし、それを固く絞った状態で拭きます。そしてその後乾いた雑巾でから拭きしましょう。
ペットや小さなお子さんがいる場合、床をなめてしまったりすることがあるので強い洗剤は避けた方が良いでしょう。アトピッコハウスには米ぬかなどの原料でできている安全性の高い床用クリーナー「こめっとさん」があり、ペットやお子さんにも安心です。
無垢フローリングにワックスがけをする
年に1回ほどの頻度でワッスクがけをすることもおすすめのお手入れ方法です。
無垢フローリングにワックスを塗ることで、木材の表面に塗膜をつくり、汚れや傷から守ってくれます。
ただ、年に1回必ず!ということでもありません。目安として、無垢材が乾燥してきたり、ささくれができた場合は油分が足りていないということなので、ワックスがけをするタイミングと言えるでしょう。
無垢フローリングの上に置いてある家具や物の配置を変える
無垢フローリングの上に置いてあるものの配置をこまめに変える事もよいお手入れ方法です。
なぜなら、無垢材は光によって色の経年変化をする素材だからです。そのため、同じ位置に物をずっと置いている部分と、そうでない部分とでは色に違いが出てきます。
床全体が同じ色合いで経年変化させたい場合は、家具の位置にも気を付けていきましょう。
無垢フローリングの色による価格の違いについて
無垢フローリングの幅やフローリング色むらの度合い、
節の入り方によりプライムグレードからラスティックグレードなどのグレードの幅が広く
価格帯や見た目に差があります。
オーク無垢フローリングの価格
オーク材のフローリングは、世界各地に産地があるため種類や厚み、塗装の種類などで価格は異なります。無塗装無垢フローリングの場合、ささくれや毛羽立ちが見られます。薄茶色のオーク材はどんなインテリアにも合わせやすく飽きがこないことでも人気の木材です。
平均的な平米単価 6,000円~12,000円
チーク無垢フローリングの価格
チーク材は、ウォルナットやマホガニーと並ぶ高級木材です。植林木か天然木によって価格は大きく異なります。
天然木のチーク材は希少性が高く、価格も高いですが、流通しているのは植林木で、比較的リーズナブルです。経年変化では黄白色から深みのある飴色に変化し、無垢材特有の艶感が増していきます。
平均的な平米単価:7,000円~15,000円
アカシア無垢フローリングの価格
東南アジアを中心とする亜熱帯地域原産の木材です。アカシア材は世界の様々な地域に分散しており、リーズナブルな価格帯です。地域によって色や模様の出方が異なる存在感のある木目です。北欧スタイルやナチュラルテイストのインテリアにも合います。
平均的な平米単価:5,000円~7,000円位
パイン無垢フローリングの価格
パイン材(マツ・松)は、針葉樹木を代表する樹種として世界中で幅広く利用されている樹種と言えます。ヨーロッパでは、北欧地域で伐採されるレッドパインやフランス沿岸部のヴォルドーパインなどが有名で人気が高いです。肌触りがよくナチュラルな木目が美しいのが特徴で、黄色みがかった色から落ち着いた飴色に変化します。
平均的な平米単価:3,000円台~7,000円
▶アトピッコハウスの無垢材「ごろ寝フローリング」は価格帯幅広いラインナップを取り揃えている人気商品です。
まとめ
今回は無垢材の色の種類やインテリアに与える色の影響、そして無垢フローリングを美しく経年変化させるためのお手入れの方法などをご紹介しました。
アトピッコハウスでは、無垢フローリング商品「ごろ寝フローリング」を
塗装の種類や厚みも含めてラインナップを厳選して取り揃えています。
「ごろ寝フローリング」は、加工の精度も高い、高品質の製品ばかりなので
無垢フローリングで心配される狂いや暴れが少なく
自信をもっておすすめできる商品です。
無垢フローリングの色選びは、インテリアに大きく影響する
大切な段階だと考える方は多いです。
でも、時間の経過とともに変化していくことを頭に置いて
「どんな変化をするのかな?」と大らかに考えて
楽しんで「色」と付き合っていくのが一番です。
▶様々な色合いがあるアトピッコハウスの無垢材「ごろ寝フローリング」の資料は、こちらからご請求ください。
よくあるご質問
カバフローリングの特徴や色は?
同じカバでもロシアや北海道などの寒冷地方のカバ材は白く、中国西南地方のカバ材はピンクの色味が特徴的です。木柄が似ていることから、カバ材でありながらサクラと呼ばれることもあります。表面は硬くもやわらかくもない中間的な硬さのため、ダンススタジオや体育館で使われることが多いです。加工性のよい木材として家具にも使われています。アトピッコハウスのごろ寝フローリングは、カバ材も取り揃えております。淡泊黄色のきめ細かい木目でバラつきが少なく、用途を選びません。
チェリーフローリングの特徴や色は?
ブラックチェリーは、北米を代表する高級木材です。赤褐色の色味を持ち滑らかな質感が最大の特徴です。加工性や耐久性に優れていることから、家具や楽器にも使われています。アトピッコハウスのごろ寝フローリングはブラックチェリーも取り揃えており、床暖房にも対応している商品です。
無垢フローリングの色の変化は?
無垢フローリングは、経年による色の変化をします。これを「経年変化」と言います。色の変化の主な要因は紫外線ですが、足裏の皮脂や日焼けやクリーナーによって色が変化します。白っぽい色のものは濃くなり、飴色に変化します。ブラックウォールナットやブラックチェリーは劇的に変化するものもありますが、耐久性に優れた無垢フローリングなので、長い年月をかけて色の変化を楽しむことができます。
無垢床が色落ちしてしまった際の対処方法とは?
無垢材は水に弱いので、水分が染み込む前に早めに対処をしましょう。薬品や強い洗剤で色が抜けてしまった場合は、変色した部分を削り取ってしまうことがおすすめです。サンドペーパーで表面を削りキレイにならしてから、塗装をし直すと目立たなくなります。
無料で、資料・サンプル差し上げます
アトピッコハウスは、無垢・珪藻土・漆喰・クロス・畳など
オリジナルの自然素材内装材を、製造販売する会社です。