無垢フローリングDIYの施工方法と注意点をご紹介
DIYで無垢フローリングを張れるのか?
木の温もりを感じられる無垢フローリング。
DIYで無垢フローリングを張ってみたいけれど、本当にできるのか不安…と難しいイメージを持っている方も多いかと思います。
ある程度の大工経験と無垢フローリングについての知識があれば、
DIYできないことはないですし、挑戦している方もいらっしゃいます。
無垢フローリングは、天然の木をフローリング材に加工をしたものです。
天然の木ですから、空気や湿度を吸って吐き、季節によって収縮膨張をします。
施工が比較的簡単な合板フローリングやクッションフロアと違い、
季節によって動きがある無垢フローリングは、丁寧な施工が必要です。
無垢フローリングの施工方法、注意点をこの記事で詳しく解説します。
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目次
無垢フローリングDIYは難しい?
無垢・漆喰・珪藻土「自然素材の内装材ブログ」を運営している
アトピッコハウス㈱、自然素材のパイオニア後藤坂です。
茨城県の方から、DIYで無垢フローリングを施工したいと資料請求を頂きました。
私も、製品開発の一環で、自宅に、ペット用のフローリングを敷き並べて、
施工しましたが、
結構大変でした。
廊下にたった3坪ほどでしたが、端のほうに、ちょっぴり余ったりすると、
プロの道具がないので、フローリングの貼り納めの板巾を狭くできないのです。
私の場合は、「仮の設置」だったので、隙間の部分に合う木片を用意し、
それを詰めて終わりにしましたが、結構それでビジッっとしているのです。
元の床は、ヒノキ材と思われる無垢の板でしたが、
犬のオシッコ跡がシミになって残っています。
私が施工したペット用フローリングは、オシッコされても、
ウンコされても、シミ1つ付きません。
テスト施工のつもりで、「置き並べて」いるだけですが、
撤去しようか、そのままにしておこうか? 考え中なのです。
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無垢フローリングをDIYで簡単に施工できる方法
無垢フローリングを素人でも、経験がなくてもDIYで施工ができるのか?
簡単な方法は、既存床の上に無垢フローリングを重ねて貼る方法。
貼るだけ・置くだけという無垢フローリング商品もあるので、
仕上がりにこだわらず、床の雰囲気を変えたいだけであれば、
簡単に施工することができます。
この方法は簡単な施工ですが、既存床の上に新たな床を作るため、床の高さが上がります。
その為、床の高さが上がったことでドアの開閉が出来なくなる場合は、アンダーカットが必要です。
無垢フローリングのDIY 施工方法と準備する工具
和室の畳を撤去し、フローリングにしたい。
続き間のリビングと高さを合わせてフローリングをおさめたい。
こんな、ご相談が多いです。
ここからは和室から洋室へのリフォームする場合の、
無垢フローリングのDIY施工方法をご紹介します。
無垢フローリングにDIYする前に準備する工具
まず施工方法の前に、無垢フローリングにDIYする前に準備しておきたい工具をご紹介します。
・鉛筆・・・無垢フローリングを切断する際に印を付けるために使用します
・ノコギリ(電動ノコギリ)・・・無垢フローリングを切断する際に必要になります
・巻尺・・・長さを測定する際に使用します
・ハンマー・・・無垢フローリングの繋ぎ目の部分をはめ込む際に使用します
・ノミやバール・・畳を剥がす際にあると便利です
以上の工具があるとDIYで無垢フローリングにする際にとても便利です。最近ではレンタルサービスを行っているホームセンターなどもあるので是非チェックしてみてください。
無垢フローリングのDIY 施工方法(下地作り)
1. 和室の畳をはがし、畳を撤去する。
畳をノミやバールなどであげて隙間を作り、はがします。
はがした畳は産業廃棄物扱いになります。地域によって廃棄方法が異なります。
畳を個人で廃棄するのは大変ですが、近くの畳屋さんに回収をお願いしたり、
粗大ごみに出すか、どちらかになると思います。
事前に調べておきましょう。
2. 下地の状態を確認する。
畳を剥がした下は、合板が貼られていることが多いと思います。
隣り合う部屋に高さを合わせるために、下地から高さを測り、
高さ調整に使う資材を購入しておきましょう。
<必要な材料例>
・角材
・合板
・ベニヤ
3. 根太を貼る。
回りの高さとレベルを合わせるために、根太をはります。
一般的な合板のサイズが910mm×1820mmなので、
短い方の910mmを3当分すると約303mmになります。
そのため、根太は303mm間隔ではるのが一般的です。
水平器で水平をとりながら根太をビスで固定します。
断熱効果を得たい場合は、断熱材を根太と根太の間に入れましょう。
4.合板を貼る
部屋のサイズにカットした合板を敷き詰めます。
高さが足りない場合は、隣り合う部屋の高さにあわせた薄ベニヤを貼り、
調整をしましょう。
根太に合板を固定し、下地作りは完成です。
無垢フローリングのDIY 施工方法(無垢フローリングの施工)
完成した下地の上に、無垢フローリングを施工していきます。
部屋の面積を測り、必要数量を算出し、フローリングを購入しておきましょう。
フローリングは、箱単位で販売されていて、
1箱あたり、○○㎡と記載されているのが一般的です。
下地の上に、到着したフローリングを仮並べし大体の配置を決めます。
配置が決まったら、根太ボンドを使い固定をしていきます。
無垢フローリングは、サネという加工をされています。
このサネをかみ合わせて施工をします。
施工時には、板と板の間にスペーサーを挟み、
隙間ゆとりをつくります。
全体的に張れたら、フローリングビスにて斜めに雄サネに向かって、
固定をしていきます。
無垢フローリングのDIY 施工の注意点
スペーサーを入れるか?
上記にて、板と板の間にスペーサーを入れると記述しましたが、
隙間ができるのは冬の期間です。
湿度の高い夏場であれば膨張している時期となります。
季節によってはスペーサーを入れずに施工することもありますが、
長年の経験がないと間隔が難しいところなので、
ゆとりをどの程度とるかは、判断が難しいところです。
根太ボンドの種類に注意が必要
収縮膨張する、季節により動きのある無垢材ですので、
その動きについていける接着剤が必要です。
木工用ボンドは水分が蒸発して気化する仕組みなので、
ボンドが固まるときの収縮と無垢材が水分を吸って膨張をしてしまうので、
床鳴りの原因となります。
無垢フローリングの湿度変化の動きについていけるウレタン系のボンドを使いましょう。
アトピッコハウスには、無垢フローリングの収縮についていけるボンド「ゼロホルム接着剤」のご用意がございます「ゼロホルム接着剤」は完全硬化しないので、無垢フローリングの収縮に追随する弾力性を持っている商品です。
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無垢フローリングのDIY マンションで施工する場合の注意点
マンションの場合、隣り合う部屋や上下階の住人に対し、音の配慮が必要です。なぜなら、マンションなどの集合住宅では「騒音」によるトラブルが上位を占めるからです。
そのため、マンションの「管理規約」でフローリングの遮音等級の制限を設ける管理組合が多くなっています。
遮音等級とは建物がどのくらい音を遮断できるのかを示す指標の事で、床の遮音等級は「L値」で示します。この「L」の後に数字が入りこの数字が小さければ小さいほど遮音性能が高いことを表します。
専有部分でリフォームなどをおこなう場合には、工事許可の申請書の提出が義務付けられ、
フローリング材の遮音等級がマンションの「管理規約」に記載されている要件を満たす必要があります。
遮音等級はL等級が一般的で、「LL45以上」の規定が定められているマンションが多いです。
厳しいところだと、LL40以上の規約だったり、木質の床材自体が禁止されている場合もあります。
たとえDIYであっても、床のリフォームする場合は届け出が必要ですし、
後々、騒音問題でクレームになると大変なので、
規約に準じて、二重床にしたり、遮音マットを入れるなどの防音対策をしましょう。
アトピッコハウスの遮音材「わんぱく応援マット」は無垢フローリングとの組み合わせで
LL45の遮音等級が確保できる床の防音に最適な商品です。
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無垢フローリングのDIY 賃貸物件でも施工できるか?
賃貸物件の場合は、退去時に原状回復が必要となります。
どの程度のリフォームをすることが可能なのか、
管理会社などに必ず確認をしましょう。
賃貸物件で、床を剥がして、一から床を作るというのは、非現実的です。
もし、DIYで無垢フローリングを張りたいのであれば、
既存床が傷つかないようにシートでカバーするなどの配慮をしてから、
無垢フローリングを敷きこみましょう。
この場合、敷きこむだけにして接着剤での固定や釘打ちは絶対にしないようにしましょう。
賃貸の場合も部屋に合わせて長さを調整し、カットする手間があるので、
ある程度の道具は必要です。
「はめこむだけ」「置くだけ」の無垢フローリングもあります。
簡易的にお部屋の雰囲気を変えることができるので、便利ですね。
まとめ
今回の記事では無垢フローリングをDIYで施工する方法や注意点などをご紹介しました。
無垢フローリングをDIYすることは可能ですが、
無垢フローリングの特性を理解し、
丁寧に施工することが必要です。
DIYは初心者には難しそうだなと感じたら、
無理せず、プロに依頼することをおすすめします。
夏はサラっと、冬場もあたたかい踏み心地の
無垢フローリングは、
季節を問わず快適に過ごせるはずです。
無垢フローリングでのリフォームをぜひ、検討してみてくださいね。
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よくあるご質問
無垢フローリング張りの隙間はどのくらい開けたらいい?
冬場と夏場で膨張収縮を繰り返す無垢フローリングの特性を考慮する必要があります。冬季の施工は夏場の膨張を考慮し、湿度の高い季節はスペーサー(名刺等)を使用し、適切(幅100mm以下で0.3mm程度)な隙間を空けてください。アトピッコハウスの無垢材「ごろ寝フローリング」も季節によってスペーサーを入れるなど、適切な対応が必要です。
DIYで無垢フローリングの貼る方法は?
無垢フローリングは糊釘併用で固定します。DIYで貼る際、接着剤は木工ボンドではなく、無垢材の収縮についていけるウレタン系の接着剤を使いましょう。アトピッコハウスの無垢フローリングには、専用の根太ボンド「ゼロホルム接着剤」のご用意があります。この「ゼロホルム接着剤」は無垢フローリングはもちろん、合成フローリングにも使用することができ、床暖房にも対応しています。
DIYで無垢フローリングにする際の釘の打ち方は?
フローリング板には側面に凹凸の加工があり、これを実(さね)と言います。実(さね)はフローリング商品や工法によって形状が異なりますので、施工しやすい方法で作業をしてください。
フローリングを実(さね)に入れる際、雄実(おざね)に「当て木」を当てて、それを叩いて入れてください。直接叩くと割れの原因となります。釘は45度の角度で打ち込みます。
フロアー釘の長さは?
アトピッコハウスの無垢材「ごろ寝フローリング」の張り込みを行う際には「ゼロホルム接着剤」(ウレタン系根太ボンド)と専用釘(38mm以上のスクリューネイルかフロアーステープル)の併用で下地合板にしっかり固定して施工をして頂きます。
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