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調湿性とは?快適な住まいに欠かせない性能

2026/05/28
2026/05/28

梅雨の季節がまもなくですね。
四季のある日本は夏暑く、湿度が高い。湿度が高いと床がべたべたする、洗濯ものが乾かない、結露やカビが気になる。逆に冬になると乾燥が気になります。

湿度調整のため、加湿器や除湿器を置いているご家庭も多いのではないでしょうか。

こうした悩みは、実は湿度環境が大きく関係しています。

最近では高断熱・高気密住宅が増え、冷暖房効率や換気機能は大きく向上しました。しかしその一方で、窓を開けての換気が減り、室内に湿気や乾燥がこもりやすくなったことで、空気環境に悩む方も増えています。

そこで注目されているのが調湿性能です。

この記事では、調湿とは何か、なぜ今の住宅に必要なのか、そして自然素材による調湿の考え方について詳しく解説します。

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調湿とは?まず知っておきたい基本のこと

自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの内藤です。

調湿という言葉は少しずつ浸透してきていますが、家づくりにどう影響があるのか、メリットはどんなところなのか、よくわからない部分も多いですよね。

調湿とは湿度を吸って吐くという働きのこと

調湿とは、空気中の湿気が多いときには吸収し、乾燥しているときには放出して、湿度をちょうどよく整えようとする働きのことです。吸うだけでは調湿と言えません。吐き出すことも含めて「調湿性能」と呼びます。

調湿性能は除湿機のように強制的に水分を取り除く仕組みではなく、自然に湿度バランスを整える点が特徴です。

特に木や珪藻土などの自然素材には、この調湿作用を持つものがあります。

人が快適に感じる湿度の目安とは?

調湿性

人が快適に感じる湿度は、一般的に40〜60%程度といわれています。湿度が40%を下回ると、空気が乾燥して喉や肌に負担がかかりやすくなり、ウイルスも活発になりやすくなります。反対に、湿度が60%を超える状態が続くと、結露やカビ、ダニの発生リスクが高まります。

特に梅雨時期や冬場は、湿度バランスが崩れやすい季節です。夏は湿気がこもりやすく、冬は暖房によって窓まわりに結露が発生しやすくなります。そのため、季節を問わず室内の湿度を適切にコントロールすることが、健康的で快適な住まいづくりには欠かせません。

調湿性能を持つ建材は、湿度が高いときには湿気を吸収し、乾燥しているときには水分を放出することで、室内環境を穏やかに整える役割を果たします。空気環境は、日々の暮らしやすさにも大きく影響します。

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なぜ今、調湿性能が見直されているのか

最近の住宅は湿気がこもりやすい

最近の住宅は、高断熱・高気密化によって外気の影響を受けにくくなりました。これは省エネ性能の向上という大きなメリットがある一方で、空気が動きにくくなり、湿気が室内に滞留しやすいという側面もあります。

さらに、一般的な家に使われる内装材は、ビニールクロス、合板フローリングといった調湿性能を持たない樹脂系建材のため、室内に湿気がこもりやすく、結露やカビ、臭いの原因になることもあります。

昔ながらの家は、実は調湿性能が高かった

昔ながらの日本家屋の建築には、土壁、無垢の木、畳、障子といった自然素材が多く使われていました。これらの素材は湿気を吸ったり吐いたりする調湿性能を持っており、家そのものが呼吸するように湿度を整えていたのです。

特に日本の家は、昔から「夏を快適に過ごす」ことを重視してつくられてきました。

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日本は高温多湿な気候のため、風通しを良くし、湿気を逃がしやすい構造が求められてきました。軒を深く出したり、障子で空気をやわらかく通したり、畳や木が湿気を吸収したりと、昔の家の建築には自然の力を活かした工夫が多くありました。

もちろん、昔の家は冬寒いという側面もありましたが、湿気をため込みにくいという点では、理にかなった住まいでもあったのです。

一方で、現代の住宅は断熱性・気密性が向上した反面、自然素材が減り、湿気を自然に調整する力は弱くなりました。

なぜ、現代の家に調湿建材が必要なのか?

空気中に含まれる水分量が多くなると、窓ガラスや壁、押し入れの内部など温度差のある場所に結露が発生しやすくなります。そして、その湿った状態が続くことでカビが繁殖し、住まいの劣化や健康への悪影響につながります。

人が生活するだけで、例えばお料理やお風呂などでも湿気は発生しますが、近年の住宅は気密性や断熱性が高く、さらに室内干し、冬場の暖房使用なども湿度上昇の原因になります。

見えない場所で結露が進行すると、壁内の腐朽やダニの発生につながるケースも少なくありません。

快適で健康的な住環境を維持するためには、単に換気を行うだけでなく、室内の湿度を適切に保つことが重要です。調湿性能のある建材を取り入れることで、湿気を吸放出しながら室内環境を安定させ、結露やカビの予防につなげることができます。

空気が重い家と過ごしやすい家の違い

目に見えない湿度環境により、「空気が重い家」と「過ごしやすい家」に分かれます。室内の湿気が多すぎると、なんとなく空気が重く感じられたり、ベタつきやニオイが気になったりします。さらに、結露やカビ、ダニの原因にもなり、住まいの快適性を大きく損ないます。

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一方で、湿度が適切に保たれた家は、空気がさらっとして呼吸もしやすく、季節を問わず快適に過ごせます。特に近年の高気密住宅では、湿気をため込まない工夫が重要です。換気だけに頼るのではなく、室内の湿度を自然に整えることが、心地よい住環境づくりにつながります。

高気密高断熱が主流になっているいまこそ、調湿性能を取り入れることが重要なのです。

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自然素材はなぜ調湿性ができるの?

木が調湿するのは生きているから

木の内部には無数の細かな孔(あな)や繊維のすき間があり、建材となってからも呼吸をします。呼吸をしながら湿度が高いときには空気中の水分を吸収し、逆に乾燥すると蓄えていた水分を放出します。

無垢フローリングが気持ち良いといわれるのは、湿度が高い時期には水分を吸ってくれるのでベタつかず、また冬場も空気の層があるためヒヤッとしないためです。

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調湿性能が高い珪藻土は藻の化石

珪藻土は、海や湖に生息していた「珪藻」という植物プランクトンの殻が、長い年月をかけて堆積し化石化した天然素材です。珪藻の殻には無数の小さな孔(あな)があり、その構造がそのまま残っているため、高い調湿性能を持っています。結露やカビ対策にも役立つ調湿素材として、壁材や内装材に広く使われています。ただし、製品によって珪藻土の配合量や性能には差があります。

家の床下には木炭調湿材が使われてきた

調湿というと壁材や床材をイメージしがちですが、実は床下の湿気対策も重要です。

床下は湿気がこもりやすく、カビや木材の腐朽の原因になることもあります。そこで昔から使われてきたのが、木炭を利用した床下用の調湿材です。

木炭には無数の細かな孔(あな)があり、湿気を吸ったり吐いたりすることで、床下の湿度変化を穏やかにする働きが期待されています。消臭性がある点も特徴です。

壁や床だけでなく、見えない床下環境まで湿度を考えることが、快適な住まいづくりにつながります。

高気密高断熱でも換気は必要

高気密高断熱住宅は、外気の影響を受けにくく、冷暖房効率が高いという大きなメリットがありますが、空気が室内にこもりやすく、湿気や生活臭も滞留しやすくなります。

人が生活するだけでも、呼吸や料理、入浴、室内干しなどによって室内には多くの湿気が発生しています。
そのため、どれだけ調湿性能の高い建材を使っていても、最終的には湿気を外へ逃がす換気が必要です。

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換気をすることで吸収した湿気を外に逃がす。そこに新たに湿気を取り込むということを半永久的に繰り返していきます。換気をせず蓄えた湿気をそのままにしておけば飽和状態になり、カビの原因となりかねません。

ビニールクロスが調湿しない理由

ビニールクロスが調湿ないのは、表面がビニール樹脂で覆われているためです。木や珪藻土のような自然素材は、内部の細かな孔(あな)で湿気を吸ったり吐いたりできますが、ビニールクロスは湿気を通しにくく、空気中の水分がこもりやすくなります。

イメージとしてはビニール袋に腕を入れたると蒸れますよね。それに近い感覚です。ただでさえ高気密な家でビニールを壁に張れば湿気の逃げ場がなくなり、住まいが蒸れやすくなるのも想像しやすいかと思います。

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実は珪藻土なら何でも調湿するわけではない

世の中には珪藻土と名の付く商品がたくさんあります。珪藻土だから調湿性能が高い、というわけではありません。

調湿性能は珪藻土の量だけでは決まらない

珪藻土塗り壁は、珪藻土がたくさん入っているほど調湿性能が高いというわけではありません。大切なのは、珪藻土が持つ無数の細かな孔(あな)が、きちんと機能しているかどうかです。孔が活きていれば湿気を吸ったり吐いたりできますが、製法によってはその性能が十分発揮されないこともあります。

珪藻土は自身で固まることができないため、必ず凝固剤が入ります。本来珪藻土は、無数の孔によって湿気を吸放出する素材です。しかし、固めるための接着剤や樹脂を多く使うと、その孔を塞いでしまい、調湿性能が発揮されません。

つまり、珪藻土は「何を使って固めるか」が非常に重要なのです。アトピッコハウスでは、珪藻土の孔を潰さない独自製法で珪藻土の孔を活かす製法にこだわり、JIS規格の3倍を超える241g/㎡/24hという高い調湿性能を実現しています。

調湿建材はJIS規格でも性能評価されている

調湿性能は、「なんとなく良さそう」というイメージだけで決まるものではありません。実は、壁材にはJIS規格による調湿試験があり、どれだけ湿気を吸ったり吐いたりできるかを数値で確認できます。

その基準のひとつが70g/㎡/24h以上。これは、一定時間でどれだけ湿気を調整できるかを表した数値です。アトピッコハウスの「はいから小町」は241g/㎡/24h、「漆喰美人」は94g/㎡/24h。どちらも基準を大きく上回る性能を持っています。

一言で珪藻土塗り壁といっても、実際の調湿性能には大きな差があります。だからこそ、素材の雰囲気だけでなく、こうした試験データまで確認することが大切なのです。

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調湿性能のある塗り壁には消臭効果もある

珪藻土塗り壁は、調湿性能だけでなく、生活臭をやわらげる効果も期待できる素材です。

珪藻土には無数の細かな孔(あな)があり、その孔が空気中のニオイ成分を吸着することで、臭いがこもりにくい空間づくりにつながります。

例えば、家で焼き肉をした翌日の臭い、部屋干しした洗濯物の生乾き臭、ペット臭、トイレ臭など。「いつまでも臭いが残る感じ」が少なくなかったと感じる方もいます。

また、湿気が多い空間は臭いもこもりやすくなりますが、珪藻土は湿度を調整することで、空気そのものを重たく感じにくくしてくれます。そのため、「なんとなく空気がこもらない」「さらっとしている」と感じやすいのです。

調湿素材を組み合わせた家づくりのメリット

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調湿性能を持つ素材は、ひとつだけでも一定の効果がありますが、
「壁」「床」「天井」など複数の場所に分散して取り入れることで、室内全体の湿度変化をより穏やかにしやすくなります。

例えば、漆喰や珪藻土が空気中の湿気を吸放出し、木材が足元付近の湿度変化を和らげるなど、素材ごとに得意な働きも異なります。
また、表面積が増えることで、湿気を受け止められる量も増えやすくなります。

特に最近の住宅は気密性が高いため、湿気が一部に集中すると結露やカビ、ニオイの原因になることもあります。
調湿素材をバランスよく組み合わせることで、空気がこもりにくく、季節を通して過ごしやすい室内環境づくりにつながります。

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調湿建材を取り入れるなら、まずは予算確保を

調湿建材を使いたいと考えていても、間取りや見た目、水回りの機能などが先行して、調湿建材を含めた内装材は後回しになりがちです。

調湿性能を持つ壁材や床材は、一般的な建材と比べるとコストが上がることが多いです。
そのため、心地の良い住まいづくりを目的とするなら、新築やリノベーションの計画段階で、あらかじめ調湿建材への予算を確保しておくことが大切です。

調湿や消臭性能をしっかり体感したい場合は、一部分だけではなく、できるだけ広い範囲で取り入れるのがおすすめです。

調湿効果は施工した面積と比例します。例えば珪藻土が吸える湿気の量にもキャパがあります。壁一面だけ施工しても、家全体の湿気を吸うことはできません。 

壁・天井・床など複数の面に調湿素材を組み合わせることで、空間全体の湿度変化を穏やかにしやすくなり、結露やカビ、ニオイのこもりにくさにもつながります。

そして、こうした性能は、電気を使う設備ではなく、素材そのものが持つ働きによるものです。つまり、何もしなくても日々の暮らしの中で自然に空気環境を整え続けてくれるということ。

家の空気が快適になると、過ごしやすさや睡眠の質にも影響します。毎日を過ごす空間だからこそ、「空気の快適さ」にお金をかけることは、生活の質を高めることにもつながります。

しかも、それが一時的なものではなく、素材自体が残る限り長く付き合っていける。
だからこそ、目に見えるデザインだけでなく、「空気の快適さ」にも予算をかける価値はあると思います。

まとめ

調湿とは、湿気を「吸う」だけでなく、「吐く」ことで室内の湿度を整える働きのことです。高気密・高断熱住宅が主流となった今、湿気や乾燥がこもりやすい住環境だからこそ、調湿性能の重要性はますます高まっています。

湿度環境は、結露やカビ、ダニ、ニオイのこもりやすさだけでなく、「空気が重い」「眠れない」「なんとなく過ごしにくい」といった体感にも大きく関わっています。逆に、湿度が適切に保たれた空間は、空気がさらっとして快適で、季節を問わず過ごしやすく感じられます。

木や珪藻土などの自然素材は、素材そのものが呼吸することで湿度を自然に調整してくれます。さらに、調湿性能は電気を使う設備とは違い、素材が存在する限り半永久的に働き続けるという点も大きな魅力です。

ただし、珪藻土であれば何でも高性能というわけではありません。製法や配合によって性能差が大きいため、JIS規格などの客観的な数値を確認することも大切です。

また、調湿や消臭性能をしっかり体感したい場合は、壁だけでなく床や天井も含め、できるだけ広い範囲で取り入れることがおすすめです。空気の快適さは、毎日の暮らしや睡眠の質にもつながります。

住まいづくりでは、見た目や設備に目が向きがちですが、実際に毎日感じるのは「空気感」です。だからこそ、これからの家づくりでは、調湿性能も住まいの大切な性能のひとつとして考えてみてはいかがでしょうか。

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よくあるご質問

湿度を調整する素材にはどんなものがある?

調湿性能を持つ素材には、昔から使われてきた自然素材が多くあります。木材、珪藻土、紙や布などが調湿効果が高い内装材の代表です。いずれの素材も多孔を持ち、湿気を吸ったり吐いたりして調湿します。ほかにも、セルロースファイバーや木炭など、自然素材を活かした調湿材があります。アトピッコハウスの珪藻土塗り壁「はいから小町」は、珪藻土の孔を活かしてJIS基準を大きく上回る高い調湿性能が自慢の塗り壁です

調湿建材で室内を快適にする方法でおすすめは?

調湿建材と謳う建材はたくさんありますが、JIS規格で定められた評価基準をクリアしたものを選ぶことをおすすめめします。調湿性能のJIS規格の最低基準は、70g/m²/24h。せっかく選ぶなら性能の良いものを選びましょう。アトピッコハウスの珪藻土塗り壁「はいから小町」はJIS基準の3倍以上の241g/ m² /24hの調湿性能を誇ります

調湿性能はずっと続くのでしょうか?

木や珪藻土、漆喰などの自然素材による調湿性能は、基本的には素材そのものが持つ性質によるものです。性能は半永久的に続きます。ただし、調湿できる量には限界があり、例えば珪藻土でも、施工面積が小さければ吸放出できる湿気の量も少なくなるため、一部分だけで家全体の湿度を調整することはできません。
また、室内に発生した湿気を最終的に外へ逃がすためには、換気も欠かせません。
つまり、調湿建材と換気を組み合わせることで、より快適で湿気のこもりにくい住環境づくりにつながるのです。

部屋の湿度はエアコンだけで整いますか?

エアコンは温度を調節する設備として広く使われていますが、実は冷房や除湿運転によって室内の湿度を下げる調湿機能にも一定の作用があります。しかし、エアコンだけで部屋全体の湿度を安定してコントロールするには限界もあるため、壁や床の素材そのものが湿度を調整する調湿建材を取り入れるということが見直されています。調湿建材とエアコンを組み合わせることで、温度と湿度の両面からバランスの良い住環境づくりが可能になります。

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アトピッコハウスは、無垢・珪藻土・漆喰・クロス・畳などオリジナルの自然素材内装材を、製造販売する会社です。

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