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珪藻土クロスのメリットから注意点まで知っておいた方がいいこと

2017/04/24
2021/11/13

珪藻土クロスとは?

珪藻土クロスは、壁紙の上に、珪藻土を塗りつけたクロスです。
珪藻土は、珪藻という植物性プランクトンの化石を塗り壁にしたもので、調湿性能が高いとして人気の内装材になりました。珪藻土クロスの意匠性は、珪藻土に近くなりますが、調湿性能などは、あまり期待できません

そもそも珪藻土って?

自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの内藤です。
珪藻土とは、珪藻(けいそう)という藻類が死滅し、死骸の有機物が分解された後の殻が化石となり、積み重なったものです。ダイアトマイトとも言います。

骨格(殻)に無数の目に見えない細かい穴(細孔)が空いており、その細孔に空気中の余分な湿気を吸い込み、また、乾燥時には吐き出すことで調湿します。
吸水性を生かして、バスマットやコースターが身近となりましたね。

昔から断熱性能を生かし、レンガや、七輪などにも使われてきましたが、
内装の塗り壁材として使用されるようになったのは、30年ほど前と比較的新しい素材です。

珪藻土クロスは、珪藻土の塗り壁ではありません

塗り壁はクロスよりも高価であるというのは一般的な認識があるかと思います。

材料費そのものが高い上に、丁寧な下地作りなど、手間がかかるため
施工費も高くなってしまうことが理由です。

珪藻土クロスは自然素材である珪藻土をクロスの形状にしたもので、
塗り壁に比べ、施工が簡単で、価格を抑えることができます。

ただし、珪藻土が持つ、調湿性、断熱性、消臭性などの機能はあまり
期待ができないというものも多いようです。ひょっとしたら珪藻土は、全く使っていない可能性さえあります。では、珪藻土クロスは、どうやって作るのか、どんなものなのか?

アトピッコハウスでも、「塗り壁風」のクロスを作っていた時期がありましたが、
今は、やっていません。その経験も踏まえて解説してみたいと思います。

>>本物の珪藻土塗り壁「はいから小町」はこちら

珪藻土塗壁 はいから小町

珪藻土クロスは、サンゲツ、東リなど

珪藻土の塗り壁

珪藻土クロスは、サンゲツ、東リ、リリカラ、シンコール、エコフリースなどの壁紙メーカーから出ています。品質に関しては、色々なブログ等でも書かれていますので、記事の内容や評判を参考にされると良いと思います。

ただ、製品の仕様や、品番などは毎年のように変わりますので、都度、気になるメーカーに問合せをしてみると良いと思います。色合いもグレーとか黄土色といっても、メーカーによって違いがありますし、メーカーごとのカタログによっても見え方はかわってきます。

珪藻土クロスは、塗り壁と比較すると比較的施工も簡単なので、仕様変更に応じてくれるハウスメーカーも多いので、自然素材の家づくりを希望されていて、塗り壁にする予算がない場合の選択肢の1つとして考えても良いかも知れません。

塗り壁は左官職人の施工となりますが、珪藻土クロスはクロス職人が施工します。
一般的な標準仕様がビニールクロスですので、珪藻土クロスのほうが同じクロス職人が施工できるので仕様変更がしやすいというところがあります。

夢ハウスなどで家づくりを検討中の方でも、採用頂けるかも知れません。

アトピッコハウスでも、少し前まで「塗り壁風」のクロスを作っていた時期がありましたが、今は、廃盤にしていますので、「珪藻土クロス」をご希望される方に選んで頂ける製品がありません。

現在の製品は、織物壁紙「すっぴんクロス」です。

すっぴんクロス

珪藻土と珪藻土クロスの汚れ、カビ等お手入れ、補修方法

珪藻土の塗り壁は拭き掃除ができませんが、静電気が起きませんので
ホコリを寄せ付けず、汚れにくいので、特別なお手入れは必要ありません。

吸収した湿気を吐き出すことができない場合、水分を溜め込んだ状態が
続くと、カビが生えてきてしまうこともありますのでしっかり換気をして
水分を外に飛ばしてあげることが必要です。

多少のキズや汚れには補修はお勧めしません。全面を塗り替えるにはコストがかかりますし、
一部を補修しようとするとかえって目立ってしまうためです。

珪藻土クロスは塗り壁ではなく、クロスの上に、「珪藻土」を不着させたものなので、ベースはクロスです。メンテナンスや手入れに関しても塗り壁とは違いますが、やはり日ごろから、掃除やメンテナンスを強く意識する必要がある訳ではありません。

お手入れの基本は、「何もしない」ですが、もし気になるようなら、ハタキのようなもので、ホコリを落とす程度で良いと思います。

クレヨンや原因不明の黄ばみ汚れも落とせませんし、傷などの補修も出来ません。
出来る補修方法としては、気になる箇所の張替えですが、一部分ではなく、最低、ひと壁全部やらないと、補修箇所が目立ちます。また、補修した時には、よく乾燥させる必要があります。

しみなどの「水汚れ」は、ふき取ることが出来ませんので、気にしないことです。
ハイターを使って、カビ等の汚れ落としをしたいと思っても、かえって、シミがひどくなりますので、出来ません。マジック汚れも同様に落とせません。

ポスターを張ることも可能ですが、画鋲を刺した穴は、埋めることが出来ないので、そこも気にしないことです。塗料を塗るという選択肢もありますが、部分的に塗るとかえって、目立ちますし、製品によっては、塗料が付着しません。

珪藻土クロスは塗り壁ではないので、「ひび割れ」は起こりませんが、地震等の強い揺れがあった場合は、下地の石膏ボードの継ぎ目とか、建具周りに亀裂が入ることがあります。

織物壁紙「すっぴんクロス」は、布で出来ているので、破れにくいです。

すっぴんクロス

珪藻土クロスの性能はカクログを確認

珪藻土クロスは、塗り壁ではなく、壁紙ですから、塗り壁が持つ吸湿性、結露対策といった性能を期待するのではなく、インテリアとして選ばれることだと思います。

カタログの施工例を見て、メーカーの説明も聞いて、調湿性能とか消臭性能を期待されたとしても、しょせんクロスです。

塗り壁ほどの性能は期待できません。期待しすぎると、珪藻土クロスを選んだことを後悔することになるかも知れません。優先させるのは、色とかテクスチャーといった意匠に留めておくべきだと思います。

失敗したと思わないためにも、何を優先して珪藻土クロスにされるのか、値段や耐久性なども考慮して、製品選びをされると良いと思います。

珪藻土の発がん性、安全性

10年以上前に、珪藻土に発がん性があるといううわさが立ったことがあります。そして、最近では、珪藻土バスマットにアスベストが含有していたということで、ニトリが製品の回収をしたということが話題となりました。

結論から言うと、珪藻土に発がん性はありません。詳しいことを知りたい方は、こちらをご参照ください。
珪藻土の発ガン性に関して(最終報告)

珪藻土と珪藻土クロスの価格、施工費、施工要領

珪藻土の塗り壁は材料となる珪藻が天然素材になりますので、
材料自体が希少で高価です。

塗り壁は丁寧な下地作りをするところから始まりますので、
材料費だけでなく、工期に時間がかかるため、施工費、人件費ともに
コストが高くなります。

珪藻土クロスは、下地となるクロスの上に「珪藻土」を付着させたものです。
施工方法は、メーカーごと、施工要領書を確認する必要があります。
塗り壁ではなくクロスですので、材料費、施工費は塗り壁ほど高くはなりません

確かになんミクロンという、ごく薄いものではあっても、ゴワゴワとボリュームがあるので、
普通のビニールクロスよりは、施工費は、多少高くなるかも知れません。
しかし、塗り壁よりは価格は抑えられます。

実際のクロスの価格は、施工の費用と、壁紙の単価で成り立っているので、工務店の方に見積もって頂く必要があります。リフォームなどで張り替えの場合は、既存クロスを剥がす必要があります。剥がし方は、表面のクロスだけでなく、裏紙も残らず剥がします。

クロスを剥がした部分は、パテなどの補修材を使って、下地を平滑にします。
その後、シーラーなどの補修液を塗って、アクの染み出し等を防ぎます。
ペンキ仕上げの下地作りと似ています。

クロスを施工する際には、オープンタイムというのが決まっています。
特に、珪藻土クロスの場合は、「珪藻土バインター(のり)」が付着しているので、普通のビニールクロスよりも丁寧な工事を必要とし、オープンタイムも短いとお考えになった方が良いです。貼り方は難しくはありません。

織物壁紙「すっぴんクロス」も丁寧な施工が必要です。

すっぴんクロス

いずれしろ、こちらもメーカーの施工要領に従う必要があります。
施工要領を守らず工事に失敗しても、メーカーはクレームとして対応してくれません。

施工に関しては、洗面所、トイレ等の水回り、リビング、玄関、天井等、浴室以外は、施工できない場所というのはないので、特にメーカーの指定がない限りは、ご希望の場所に施工されると良いと思います。

ただし、調湿性能とか消臭性能といったことを期待するのではなく、あくまでも、意匠の好みで選ばれることです。

珪藻土と珪藻土クロスのメリット、デメリット

珪藻土塗り壁は、先ほども述べたように、金額が高くなるというところが大きなデメリットになると思います。

メリットに関しては、調湿性の良さ、不燃材料であること。
珪藻土クロスは、クロスだけど、珪藻土風のテクスチャーを楽しめますので、工事が簡単とか、塗り壁と比較して施工が安くすむという点もメリットとして上げられます。

拭き掃除等は出来ないので、通常のビニールクロスと比較すると、メンテナンスが難しいという点がデメリットと言えばデメリットです。

ただ、ビニールクロスであっても、クロスの拭き掃除をする人は、ほとんどいませんので、デメリットとまでは言えないと思います。

あと、普通のビニールクロスよりは、丁寧な工事をしないとならないので、工事費が高くなるという点が、デメリットと言えば、デメリットかも知れません。

>>本物の珪藻土塗り壁「はいから小町」はこちら

珪藻土塗壁 はいから小町

調湿性能を期待すると、ガッカリする

珪藻土クロスというのは、珪藻土バインダーを裏紙となる「紙」に塗りつけたものです。

珪藻土にしろ、土壁にしろ、そのままでは、「紙」の上には付着しないので、糊とか接着剤を混ぜて、珪藻土入りの糊、土入りの糊を作る訳です。

糊のことを「バインダー」と呼びますので、この糊に珪藻土を混ぜたものが、珪藻土クロスの原料である珪藻土バインダーになるのです。

確かに、珪藻土には調湿性があります。

しかし、それは、珪藻土に空いている無数の微細な穴が、湿気を吸ったり吐いたりするからであって、糊や接着剤によって、珪藻土の穴を塞がれてしまっては、調湿性能を発揮することは出来ません

しかも、「紙」の上に、数ミクロン単位で、珪藻土バインダーを塗りつけても、完成した珪藻土クロスに調湿性能は、あまり期待できません

もし、珪藻土クロスに調湿性能を期待するのであれば、JIS規格に基づき、どの程度の「吸放湿能力」があるかを確認した方がいいと思います。

織物壁紙「すっぴんクロス」は、素材が布なので、珪藻土クロスよりは、調湿すると思います。ただし、測定はしていません。

すっぴんクロス

消臭性能も期待できない

珪藻土は、もともと消臭性能に優れた素材ではありません。

あえて言うと、「水溶性」の臭いは、珪藻土の「穴」の働きによって、吸収分解する力はあります。

しかし、珪藻土クロスは、紙に、珪藻土バインダーを塗ったものですから、珪藻土の穴は塞がれているし、しょせんは、紙の上に、数ミクロン単位で塗られた珪藻土バインダーに、大きな消臭効果を期待するという方が、無理があります。

ジョイントは必ず分かる

また、珪藻土クロスは、しょせん「壁紙」です。壁紙は、有効巾90cmで作られますので、どうしても、90cmごとにジョイントと言う、つなぎ目が現れます。

ジョイントが目立つ、目立たないというのは、職人さんの腕にもよるし、施工の丁寧さにもよりますが、いずれにしても、クロスはクロスです。過大な期待をすると、ガッカリすることになります。

何を期待して、珪藻土クロスにしたいのか?それを明確にしておく必要があると思います。

塗り壁風のテイストにはなる

しかし、しょせん珪藻土クロスと言えども、ビニールクロスと比較すると、圧倒的な存在感だし、ジョイントが分かるとは言っても、本当の珪藻土塗り壁にするよりも、圧倒的に「お値打ち」で、珪藻土風の壁にはなります

つまり、それで満足できるのなら、それでいい訳です。

ただ、過剰な期待をしないこと、そして、施工業者の方にも、過剰な要求をしないことが、重要だと思います。

優先順位と、予算が重要

予算を気にせず、家作りが出来るという人は、多くないと思います。
多かれ少なかれ、ある程度の制約がある中で、優先順位を設定して、取捨選択するのが、普通の家作りだと思います。

もし、どうしても、珪藻土風の仕上がりにしたくて、珪藻土クロスを選択するのであれば、珪藻土クロスの欠点を理解した上で、雰囲気を楽しまれたらいいと思うのです。

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珪藻土塗壁 はいから小町

まとめ

珪藻土クロスは、珪藻土ではありませんし、塗り壁でもありません。
雰囲気は、珪藻土の塗り壁風にはなりますが、調湿性能とか、消臭性能といったことに、過剰な期待をすると、ガッカリしますし、業者さんとトラブルになる元です。

アトピッコハウスの織物壁紙「すっぴんクロス」は、本物の布クロスです。室内が豪華で、優しい雰囲気になります。珪藻土クロスの代わりに、長持ちする布クロスは、いかがですか?

もし、調湿性能や、消臭性能を期待しているのなら、予算を確保されて、本物の珪藻土にされては、いかがでしょうか?

調湿性能も期待できる本物の織物壁紙「すっぴんクロス」の資料は、こちらから請求ください。

すっぴんクロス

よくあるご質問

珪藻土クロスは調湿性がありますか?

ゼロとは言いませんが、珪藻土クロスは、クロスの上に「珪藻土バインダー」を塗布した製品です。塗布している珪藻土はミクロン単位ですし、バインダーは「のり」のことなので、のりが珪藻土の「穴」をつぶし、調湿性能を阻害します。結果、珪藻土クロスは、ほとんど調湿しません。

珪藻土クロスを貼ったら、室内が快適になりますか?

性能の良い塗り壁は、調湿性能を発揮し、室内を快適な「湿度環境」にしてくれる魅力があります。しかし、珪藻土クロスはクロスなので、塗り壁で期待できるような調湿性能はありません。珪藻土クロスは性能を期待するのではなく、テクスチャーを楽しんで頂くのが良いと思われます。

珪藻土クロスのジョイントを目立たなくする方法はないですか?

珪藻土クロスは、クロスなので、巾が90cmほどです。つまり、90cmごとに、クロスとクロスのジョイントが発生します。それは、避けることが出来ない事実です。珪藻土クロスは、通常のビニールクロスよりもデリケートな商品なので、ジョイントが目立ちます。丁寧な工事をする以外に対策はありません。

珪藻土クロスの施工費を教えてください

珪藻土クロスは、普通のビニールクロスよりも若干高い価格が設定されているかも知れません。また、丁寧な工事を必要とするため、通常のビニールクロスよりも、若干高い施工賃が設定されていると思います。とはいえ、しょせんクロスなので、10%、20%程度の差額だと思います。

当社では、漆喰も珪藻土も製造販売しています

珪藻土塗り壁「はいから小町」の調湿性能は、241g/㎡/24h、業界最高水準の性能を誇ります。

花の塗り壁「漆喰美人」は、消臭性能に優れた漆喰調の塗り壁です。

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