アトピッコハウス ブログ
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下田で見かけたなまこ壁

これぞ機能美。塗り壁がかっこいい。

2015/07/17
2021/10/14

こんにちは!
無垢・漆喰・珪藻土「自然素材の内装材ブログ」を運営している
アトピッコハウス㈱、手島 ふみ子です。

高機能で、見た目が美しい内装材?
答えは、塗り壁です。

下田で見かけたなまこ壁

伊豆の下田で「なまこ壁」を見つけました。

古い町並みなどで見かけるこの外壁、
黒い部分は、平らな瓦で、
つなぎ目の部分には、
漆喰をかまぼこ型に盛り上げて塗っているそうです。

風雨に弱い土壁を瓦で守るために考えられたそうですが、

風雨や、防湿、耐久性に非常に優れているとのこと。

こんなにも均一で美しい外壁が、
意匠性だけでなく、実用に基づいていることに、
驚きました。

高温多湿な日本の住文化は、
湿度との戦いの歴史でもあったのですね。

そして、
その戦いに、古くから、塗り壁は一役買っていたのです。

本漆喰の目的は、防火性能などもありますが、
主に意匠性です。

外気を遮断する現代の家とは異なり、
昔の家は、木と土壁でできていましたから、
通気性は抜群。
(冬寒いとも言いますが。)

土壁が通す空気を遮断しないように、
意匠性のある本漆喰が仕上げに塗られていました。

ちなみに、漆喰が調湿するというイメージは、
この時代にできたものです。

調湿性能はさて置いたとしても、
(アトピッコハウスの塗り壁の調湿性能はスゴイですが)

塗り壁にした部屋の、見た目の美しさは、
安っぽいビニールクロスとはわけが違います!

と、このように述べても
なかなか想像というのは付きにくいもの。

それは、
ビニールクロスが主流の現代に生まれ育った私たちにとって、
塗り壁があまり身近ではないせいだと思います。

私も入社するまで、塗り壁なんて
お寺くらいでしかお目にかかったことがありませんでした。

・・・そう、お寺です!

アトピッコハウスには、
日々、塗り壁に関する様々な質問があります。

「カビますか?」
「調湿性能はどのくらい?」
「ヒビは入りますか?」
「キズは?」
「汚れは?」

全ては、日常的なことに関する疑問です。

実物を目にしたことがなければ、
当然気になる疑問点ですよね。

そこで、身近な塗り壁の施工事例として、

ご近所の神社やお寺を覗きに行ってみては
いかがでしょうか?

近所のお寺。外壁にヒビがありますね~

「漆喰はカビない」なんて、
ネット上で書かれていることもありますが、

お堂の裏などを覗けば、
苔むしていたり、カビていたりする箇所があるはず。
※カビは条件が揃えば、どんなところにも発生します

逆に、日当たり、風通しが良ければ、
美しい漆喰の白が維持されていることでしょう。

また、
「ヒビや傷が入ってしまうからやめた方がいい」という
ご意見もあるでしょうから、

実際に、ヒビの入った様子をご覧になるのも、
良いと思います。

許容できる範囲というのは、個人差がありますから、
やめた方がいいと思えるラインも、

人それぞれだと思います。

以外に
「あ、この程度なら味があっていいじゃない」
と思えてしまうような短所もあるはず。

やはり、出どころ不明の噂に惑わされず、

実物を見て納得するのが一番だと思います。

何より、
これらの、いわばマイナス要素を許容してでも、

塗り壁のもたらす効果というのは、大きいです。

まず一つ、呼吸する建材につつまれるって、
気持ちがいいものです。

「何となくだけど、とっても気持ちがいい空間」にいることを
実感することができます。

それは、調湿性能に優れているせいなのかは
私個人が、無意識に感じていることなので、
定かではありませんが・・・

ビニールクロスの部屋にいるような、
密閉された閉塞感を
自然素材の塗り壁では、感じることがないのです。

そして、見た目がかっこいい。
とにかく、かっこいいです。

かく言う私は仕事中、
何度も事務所内の塗り壁に見入っています。

※事務所内にははいから小町が塗られています

日中、太陽の光を浴びている姿も
すがすがしくて美しいですし、

夜、照明をつけると、
陰影がくっきりと浮かび上がって、
雰囲気があります。

とっても贅沢な気分になれます。

こんな風に、
ふとした瞬間に、美しい塗り壁に癒される。
ふと気づくと、空間が気持ちいい。

そんな何気ないことの積み重ねは、
つもり積もれば、大きな差になります。

もしも、
「どうしてもキズが気になって」という方なら、

日常、壁を傷つけないかストレスになり、
かえって塗り壁にしない方がいいかもしれません。

一方もしも、部屋で寛ぐたびに、
「ああ、やっぱりかっこいい。気持ちがいい。」と
塗り壁を愛せる方なら、

絶対に塗り壁にすべきです!

と、強くおすすめしてみましたが、

こんなにかっこいい壁があるなんて、
私はアトピッコハウスに入社するまで知りませんでした。

家づくりをしている時期に、
塗り壁の存在を知らずにいたら、

ほとんどの人は、
業者さんに提案されるがままに、
壁紙はビニールクロスから選ばされることになります。

ですから、お問い合わせがあるたび、

「内装材に対して、意識(美意識)が高い方が
 たくさんいらっしゃるのだな~」

と、入社当初はびっくりしていました。

家づくり、お金のかけどころが、
「塗り壁にする」って、かなりかっこいいです!

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