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珪藻土塗り壁

漆喰のDIY施工で、失敗しないポイントとは?

2021/06/30
2025/07/14

「漆喰をDIYしたいけど、失敗しないだろうか?」
「漆喰のDIYって、難しいの?」

DIYが空前の大ブームです。

巷にはDIYグッズがあふれ、DIYスペースが開放され、DIY教室も盛んになり、誰でも手軽にDIYを楽しめる時代になりました。

これまでプロの領域とされてきた漆喰の塗り壁も例外ではありません。ホームセンターなどで、「初心者でも簡単に塗れる」とうたった漆喰商品も安価なものや、下地処理が不要な練り置きされているものなど、商品の種類が増え、手軽に挑戦しやすくなりました。

本やホームページなどで手軽なDIY関連のブログを読むことができます。けれど簡単とは言え、かつては腕の立つ職人さんが腕を振るった分野。商品を購入してから戸惑う方も少なくありません。

事前に知っておくべきこと、準備しておくべきことがたくさんあります。この記事では、漆喰のDIYで、失敗しないポイントをご紹介します。

アトピッコハウスには、3種類のオリジナル塗り壁がありますが、漆喰調に仕上がる「漆喰美人」と、調湿性能が、一般的な漆喰の6倍もある珪藻土塗り壁「はいから小町」は、DIYも出来る塗り壁材です。

DIYも出来ると表現したのは、近年、DIY専用の製品も多数登場するようになり、それらと比較すると、多少施工が面倒なのです。粉の状態で届くので、ご自分で水を加えて、「練る」必要があります。

とはいえ、漆喰や珪藻土といった塗り壁に「調湿性」とか「消臭性」といった性能を重視する方からは、支持されている商品です。

DIYも出来る漆喰調塗り壁「漆喰美人」の詳細は、こちらをご覧ください。

花の塗り壁 漆喰美人

目次

DIY初心者が知っておく、準備しておくべきポイントとは?

漆喰のDIY施工

漆喰のDIY準備その1:既存の壁は何か?を知りましょう

自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの内藤です。

まず、事前に確認すべきは、現状の壁が何か?ということです。既存の壁の状態によって、施工方法が大きく変わりますが、意外と自分の部屋の壁が何か、ということを知らない方が多いかもしれません。

マンション、戸建てを問わず、30~40年前以降に建てられた家の壁はほぼビニールクロスです。

ビニールクロスがキレイな状態であればはがさずに塗り壁にできますが、ベニヤだったり、漆喰や砂壁などの塗り壁、布や紙の壁紙だったりという場合にははがしたり、固めたりその他適切な処理をする必要があります。

壁の剥がし方や廃棄方法などを調べて逐一判断するのは素人には難しいため、、キレイなビニールクロス、新規のボード以外を自分で施工するのはハードルが高いため業者さんに依頼することをおすすめしたいと思います。

新築、またはスケルトンのリノベーションの場合は、壁はほとんど石膏ボード(プラスターボード)を使用しています。

昔の本漆喰とセットなのは土壁下地でしたが、現代の家では土壁は現実的ではありません。土壁ではなくなった現代の下地に塗るのは本漆喰ではなく、漆喰風の塗り壁材です。白い壁というイメージの本漆喰に変わり、漆喰風の塗り壁では様々な色の種類を選べるようになりました。

※漆喰美人は落ち着いた色味で全8色ご用意しています

人気色は夕顔!漆喰美人の詳細はこちらから

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漆喰のDIY準備その2:必要な道具をそろえましょう

壁の状態を知ったところで、DIYの準備です。

まずは道具をそろえるところから始めましょう。素人がDIYをするときに、一番最初に立ちはだかるのが、道具の壁です。コテやコテ板、バケツ、メッシュテープや養生テープ、マスキングテープなどは必須アイテムです。塗り壁に必要な道具と検索すれば何が必要か、知ることができます。事前に調べて準備をしておきましょう。

さらに、施工する漆喰の素材によっても必要な材料や道具が変わってきます。ホームセンターに行けば練られた状態で、開ければそのまま塗れるようなタイプの漆喰などの塗り壁も売っています。

ただ、自然素材にこだわるということであると、粉末に水を混ぜて撹拌して材料を作るという左官材がほとんどです。左官材は手や棒切れで混ぜる程度では材料として使えませんし、ハンドミキサーでもうまく混ざりませんので注意が必要です。

漆喰を撹拌して材料を作るには左官材用の高速攪拌機を使用して攪拌する必要があります。撹拌機はホームセンターなどで3万円~で販売しています。きちんとした道具を選んで準備することはDIYの成功への近道になります。コストを抑えたいという理由で、ここを端折ると失敗の可能性が高くなるので、コストに重点を置いている方は漆喰の中でも塗料に近いDIY用の製品を選ばれることをお勧めします。

必要な道具類に関しては、こちらの記事をご参照ください。

漆喰のDIY準備その3:養生・下準備をしましょう

壁を塗るには、事前に家具やインテリア装飾は全て移動させる必要があります。コンセントや巾木、サッシなど漆喰の材料が付着したら困る部分を覆い隠します(養生する)。また、塗る部分、塗らない部分の境目にマスキングテープを貼るなど、養生はきれいに仕上げるためにとても大切な工程です。特に、慣れていないと漆喰をこぼしたり、落としたりする可能性が高いので場合によってはビニールシートや新聞紙などで床一面を覆うと安全ですね。

漆喰のDIY準備その4:下地処理をしましょう

道具は揃った、前準備もわかった、DIYの覚悟は決まって準備完了!
…あれ、ところで塗り壁っていきなり塗っていいの?

そうなんです。塗り壁は「どんな状態の壁に塗るのか?」と「下地処理を適切にすること」がかなり大切です。新しい石膏ボードやプラスターボードなら簡単ですが、リフォームの場合、現場によって下地の状態はさまざま。

綺麗な状態のビニールクロスであればそこまで悩む必要はありませんが、大きく破れた壁紙だったり、べニヤ板・布・紙のクロス、塗り壁や砂壁、コンクリートやタイルの箇所は、はがしたり削ったりする必要があるため素人にはハードルが高い下地となります。クロスや砂壁を剥がす場合、まず、ゴミやほこりが多く出ますし、処分をするのも一苦労です。

石膏ボードや、プラスターボード、綺麗な状態のビニールクロスであってもそのまま塗り壁を塗れるわけではなく、下地処理は別に必要なのです。

漆喰壁にしようと思っている壁の状態がどんなものかを事前にしっかり確認し、難しそうだと感じたらプロに相談してみるのも手ですね。漆喰に限らず、下地処理は塗り壁にするにあたって、とても大切な工程です。

下地処理をおろそかにすると、どんなことが起きるのか、見ていきましょう。これは、ホームセンターなどで購入できるDIY専用の製品でも同じです。

漆喰の下地処理をおろそかにした場合に起こる主な不具合

1. 色ムラが出る、アクが出る

下地の吸水性にムラがあると、漆喰の水分が均一に乾かず、仕上がりにムラが出ます。特に石膏ボードの場合、ボード表面とジョイント箇所で吸水性が異なるため、目立ちやすいです。また、壁の状態によっては汚れがアクとなって浮き出てくることもあります。これは下地処理をきちんとすればほぼ100%避けられます。

2.剥がれる・浮く

壁と漆喰の接着がうまくいっていないと、漆喰が下地から剥離し、浮いてきたりポロっと落ちたりします。

3.施工がしづらくなる

下地処理がされていないと、コテが引っかかって均一に塗れなかったり、滑りすぎて塗りにくかったりすることがあります。DIYの場合、特に仕上げが難しくなります。

アトピッコハウスの漆喰調塗り壁「漆喰美人」は、アク止め効果の高い専用の下塗り材「下塗革命」で、下地処理して頂く必要があります。施工は難しくありませんが、手間がかかります。

漆喰の2倍調湿し、消臭性能の高い「漆喰美人」の詳細は、こちら

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壁紙の上に漆喰を塗る場合の下地処理とは?

壁紙の上に漆喰DIYその1:タッカーを打つ

既存のビニールクロスの上に漆喰を塗る場合、ビニールクロスの状態が良ければ、はがさずに下地処理をして漆喰を塗ることができます。

しかし、現状のビニールクロスがキレイに見えても、クロスの裏側にはカビが発生しているかも知れませんし、結露やカビの影響で、クロスが下地部分の石膏ボードから浮いた状態になっているかも知れません。せっかく漆喰をキレイに仕上げても下地のクロスが浮いていれば、クロスからはがれ落ちてしまう可能性があります。

そこで、クロスが浮いていることを前提として、タッカーと呼ばれる建築用の巨大なホチキスを、クロスの上から無数に打っておきます。それでクロスが浮いている場合の剥がれ防止対策になる訳です。

タッカー(建築用ホチキス)

壁紙の上に漆喰DIYその2:汚れを除去し、アク止めをする

現状のビニールクロスの上には、キッチンの油汚れとか、タバコのヤニ、ホコリ等が付着しています。漆喰をDIYする場合は、それらの汚れを除去する必要があります。汚れやヤニを除去しないと、せっかく漆喰を塗っても、漆喰を塗ったあと、ヤニや汚れがアクとなって漆喰表面に浮いてきて、せっかくの漆喰DIYが台無しになることがあります。

汚れ除去の方法としては薄めた中性洗剤等を使用して、ビニールクロスの拭き掃除をした上で、シーラー等のアク止め剤を塗って対策が必要です。

壁紙の上に漆喰DIYその3:クロスのジョイント部分にはメッシュテープをはる

クロスには、ジョイントと言われる「つなぎ目」が90cmごとにあります。表面的には分からなくても、ジョイントから剥がれてきやすいのです。そこで、クロスのジョイント部分には、メッシュテープと呼ばれる網目状のテープを貼って対策します。

メッシュテープの接着力だけでは固定が足りないので、メッシュテープの上からも、タッカーを無数に打ちつけて、はがれ防止をします。ここから初めて下地処理に入ります。

土壁や砂壁から漆喰にDIYできる?

繊維壁や砂壁、京壁や綿壁、古い漆喰など、これから漆喰をDIYしようとする場所が、ビニールクロス以外であれば、素人のDIYでは、難しい可能性があります。

それは、古い壁の状態によっては、塗れなかったり、塗っても、直ぐに剥がれてきたり、乾いた後で、剥がれてくる可能性があるからです。

古い壁の表面を触って、白くなったり、ひび割れてボロボロと落ちてくる場合は、「はがす」必要があります。

メーカーによっては、古い塗り壁の上からも塗れるといっている場合がありますが、古い塗り壁の上に、新しく漆喰を塗り重ねることは、基本プロはやりません。はがれてくる可能性が高いからです。

壁紙の上から漆喰を塗ることを考えている人は、こちらの記事をご覧ください。

漆喰美人をDIY施工される場合でも、古い塗り壁ははがした方が安全です。せっかく綺麗に仕上げても、剥がれてきたら、元も子もないからです。

はがした方が良いか、古い壁の上に直接塗ってよいかの判断は難しいので、プロに見てもらうか、目立たない部分で、少量試し塗りされることをオススメします。

アトピッコハウスの漆喰調塗り壁「漆喰美人」の詳細は、こちらをご覧ください

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漆喰をDIYすることで費用は抑えられる?

コスト

漆喰をDIYすることで、職人さんの施工費(人件費)を抑えられるため、全体の費用を安く済ませることは可能です。

例えば漆喰を6畳の部屋に塗る費用としては、材料費はおよそ4万円ほどで、DIYでも依頼しても量は変わりませんが、職人さんに依頼すると施工費として1日2万円~3万円の金額が別途かかります。

漆喰を塗る手順としては養生、下地処理、仕上げ、片付けという流れになりますので、漆喰を6畳の部屋に塗るとして、最低でも2日の時間が必要になります。

DIYではその分の施工費用は掛からないので費用としては抑えられると言えます。ただし、DIYには注意点もあります。まず、専用の道具や下地処理材を一から揃える必要があり、初期費用が思った以上にかかることもあります。また、作業に慣れていないとムラが出たり、材料を無駄にしたりして、かえって費用がかさむ可能性もあります。
さらに、狭い空間—たとえばトイレのような場所は、塗る姿勢がとりにくく、養生も複雑になりがちです。思った以上に難易度が高く、DIYに不向きな場合もあります。
DIYで費用を抑えたいなら、まずは広くて作業しやすい壁面から挑戦してみるのがおすすめです。広範囲の施工や仕上がりにこだわる場合は、下地部分や施工のしにくい天井などをプロに任せるなどを検討してみることもおすすめです。

※アトピッコハウスの消臭塗り壁漆喰美人は、初期費用は高いかもしれませんが、調湿、消臭効果は半永久的に続きます
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漆喰のdiyでの素材の選び方は?

選び方

DIYを希望される方にも二通りあると思います。とにかく金額をおさえて手軽に簡単に塗り壁の雰囲気を出したいという方、または素材や環境づくりを重視したい方。

目的によっても漆喰の素材選びは変わってきます。

とにかく手軽に簡単にDIYをしたい方は練り置きされているタイプの塗り壁を使うといいでしょう。
開ければそのまま壁に塗れるため無理なく塗り壁の雰囲気を作ることができます。

ただ、練り置きタイプの漆喰は固まらずにいつでも使えるように化学的な成分が含まれていることが多いです。

素材や環境づくりを重視したいという方は自然素材の材料を選ぶことをおすすめします。
自然素材の材料はプロ向けのものがほとんどなので丁寧な施工が必要ですが、調湿性能が高い、消臭効果が期待できるなど室内環境を整えるという意味では大いに役に立ちます。

ただ、粉を自分でかくはんして材料を作る必要があるため撹拌機などの道具の用意が必要であること、プロ同様コテで作業するため、手間がかかります。

そういったことも楽しめる方にはぜひ性能の良い自然素材の材料をおすすめします。

※アトピッコハウスの消臭塗り壁「漆喰美人」はプロ向けの商品ですが、DIYも可能です。
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漆喰DIYの作業中は予想外のことだらけ

漆喰のDIYは、初めての方がほとんど。
だから、作業中にも次のような予想外のことがたくさん出てきます。

  • 塗り始めたものの、意外に大変で途中でやめて明日再開したい。でも、どこでやめればいいの?
  • 1mmの厚みで塗れという指示だけど、明らかに1mmを超えている。これで本当に大丈夫?
  • 塗っている途中で、材料が固くなってきてしまった。水を足してもう一度練っても平気?

などなど、施工の途中でわいてくる疑問はたくさんあります。

選んだ塗り壁材のメーカーによって、これらの場合どうしたらいいかは少しずつ違ってきます。
このような施工中に起こりうるさまざまな場面を、ある程度想像しておくと施工中に慌てることも少なくなります。

漆喰のDIY施工後片付けまでが作業の内

漆喰DIYは、施工完了した後もやらなければならないことがいくつかあります。塗って終わり、ではありません。
一番大変なのは、片付けです。プロにお願いした場合は、養生の撤去も道具の片付けも全て終えて完成の状態で引き渡してくれます。けれど、DIYの場合は塗ったあとの道具や養生の片付けも含めて、全てを自分たちでやる必要があります。

この工程を想定していない方は、意外と多いのです。養生のために使ったテープやビニールシート、新聞紙などで一時的にまとまったゴミが出ます。

また、使った道具をどうするかも考えなければいけません。綺麗に洗って取っておくのか、その保管場所は確保できているのか。捨てるのであれば、どうやってゴミに出さなければいけないのか。

残った材料も同じです。今後の塗り直しのために取っておくのか、どれくらい保管しておけるのか。漆喰の材料によっては塗り直しのためにとって置けるものや、残った漆喰で庭用のレンガをdiyしたり、玄関やトイレに置く消臭材をdiyすることができるようですが、そういったことができるのは練り置きできるタイプの材料です。

自然素材のものは練ったら使い切りの物がほとんどです。練っていなくても保管期間が短い商品が多いです。
保管期限はメーカーによっても違うので、確認しておく必要があり、ゴミとして処理をする方法は、市町村によって変わりますので、都度自分で確認しなければいけません。

このように、考えなければいけないことは意外とたくさんあります。こうしたことも含めて、本当にDIYをしたいのか。それともプロに依頼したほうがいいのかを考えることが大切です。

漆喰美人は、粉で届くので、比較的保管はしやすいですが、やはり消費期限はありますので、あまり長期間は保管できません

漆喰調塗り壁「漆喰美人」の詳細は、こちらをご覧ください

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漆喰でDIYリフォームする際のおすすめの色は?

塗り壁には様々な種類のカラーがありますが、漆喰に限らず塗り壁をDIYする場合、初心者の方にお勧めしたい色は白です。DIY専用のアイテムであれば簡単ですが、自然素材の塗り壁の材料はほとんどが粉状のものです。色付きの場合、基材である白い材料と色粉が付きます。

これを自分で攪拌して材料を作成するのですが、色粉を混ぜるのは簡単ではありません。プロ用の道具を使用して攪拌しますが、色粉がうまく混ざらないと色むらになってしまいます。白を選ぶことでムラにならず、コテでの塗りつけもごまかしがききやすいです。

白であればインテリアにも合わせやすいですし、小物使いでおしゃれな空間づくりができますね。

壁を珪藻土と漆喰に、DIYで作業が大変なのはどっち?

DIY用の塗り壁はそのまま直接壁に塗れるものもあるようですが、一般的な左官材は下地作りが必要です。その中でもローラーで簡単に下地処理ができる珪藻土に比べ、漆喰は丁寧な下地作りが必要な事がほとんどです。漆喰を施工するなら下地作りもコテでの手塗り作業、仕上げもコテで、と考えたほうがいいでしょう。

ローラーで仕上げられる下地材は安いですが、漆喰で使う粉の左官材はローラータイプよりも価格が上がりますし、日数もかかるため漆喰の方が作業に手間がかかります。

初めての漆喰DIYの場合、簡単にできる部屋は?

狭いし簡単かもと思われるトイレですが実は狭いことで動きにくく、養生しにくいまた水回りの配線が多いのでコテなどの道具を使用しにくいためDIY初心者にはおすすめできません。リビングの壁など、障害のない広い面で施工する方が比較的簡単です。

リビング

まずは、室内の広い面から試してみるのがいいでしょう。外壁は難しいので自宅の外壁に漆喰を施工したい場合はプロの方に相談したほうが無難です。どうしても外壁を自分で漆喰にしたい、補修したいという場合は吹付の塗装でのDIYの方がハードルは低いです。

DIY素人でもできる漆喰の塗り方は?

初心者向けにホームセンターなどで売っているDIY専用の漆喰の場合はローラーで簡単に塗れるものもありますが、品質にこだわって材料を選ぶ場合、コテを使って仕上げる漆喰がほとんどです。

コテを使って塗りつける作業はテクニックがいるため初心者ではキレイなコテ跡をつけていくことは難しいです。初心者の方におすすめなのはコテ波。コテをそのまま均等に流していく方法で、それなりにかっこいい仕上がりになりますし、派手さはないですがどんなインテリアにも合います

またはあえてコテ跡を模様として派手めに残す方法もあります。ストームやラフと言われる方法で初心者にありがちな薄塗、厚塗りの差をごまかすことができます。

いずれにしても、コテでちょこちょこといじるのではなく、大胆に作業した方が仕上がりもキレイになったりします。

漆喰のDIY、季節はいつが適切?

漆喰や珪藻土といった自然素材の塗り壁材は、「左官材」と呼ばれ、自然素材が原料となるため、気温や湿度の影響を大きく受けます。特に寒さには弱く、気温が低い冬場には、水温が低いため材料がうまく混ざらなかったり、乾燥に時間がかかってムラになったりと、仕上がりに不具合が出やすくなります。これは、熟練の職人さんでも注意が必要なほどです。

そのため、初心者がDIYで漆喰を塗る場合には、気温が安定し始める春先(4月頃)から、湿度が高くなる梅雨前や秋の初め(10月頃)までの間がもっともおすすめの時期です。気温が15~25℃程度で、天候が安定していて、窓を開けて換気がしやすい季節は、作業のしやすさだけでなく、塗り壁材が安定して乾燥するためキレイに仕上がりやすいです。

DIYは時間がかかることも多いため、日が長く、明るい時間帯が確保できるという意味でも、春先から梅雨前、秋ごろの季節が理想的です。

DIYで漆喰壁の補修はできる?

自分で漆喰の補修をすることは可能ですが、漆喰の壁の上に漆喰をそのまま塗ることはできないため、下地処理をしてからの施工となります。壁の一部分など小さな範囲で補修をすると確実に目立ってしまうため、補修をするならば壁全面をした方が仕上がりが自然です。

また、地震やドア、窓の開け閉めでも家は動くため、小さなひび割れについては塗り壁にはつきものであると考えていただいたほうがいいです。どうしてもひび割れを許容できない場合は塗り壁ではなく、強度の高い布クロスを選びましょう。ビニールクロスも構造の状態によってはヒビが入る可能性もあります。

DIYの塗り壁は始める前にしっかり準備しよう

漆喰などの塗り壁をDIYで仕上げようと考えている方は、作業を始める前に、しっかりと計画を立てることがとても大切です。必要な材料の量を正しく見積もり、どんな道具が必要なのか、全体にかかるコストはいくらくらいか、そして作業前の養生から、最後の後片付けまで、無理のない工程を事前にイメージしておくことが重要です。

DIYは、段取りや準備、作業の流れを自分で考えて進める必要があるため、そういったスケジュール管理や計画を「楽しい」と感じられる方には、とても向いている作業です。「手間はかかるけど、その分達成感がある」「家に手をかける時間が好き」そんな方にとっては、DIYは楽しい作業だと思います。

一方で、「業者に頼むと高くなるから」「費用を抑えたいから」といった理由だけでDIYを選ぶと、思った以上に大変で挫折してしまうケースも少なくありません。塗り壁は、体力も時間も使う作業ですし、やり直しがきかない部分も多くあります。楽しむ気持ちがないと、苦労ばかりが目立ってしまうかもしれません。

中途半端な状態や失敗した状態で業者さんに依頼すると、通常よりもコストがかかってしまう場合があります。

だからこそ、DIYを始める際には「最後まで自分でやり切れるのか」を見極めることが大切です。準備や計画も含めて楽しめるなら、DIYはきっと素敵な体験になります。

漆喰でDIYのやり方に不安がある方はDIY教室に参加してみる

漆喰でのDIYに不安を感じている方は、まずはDIY教室に参加してみるのもひとつの方法です。基本的な道具の使い方や塗り方のコツを学べるので、初めての方でも安心してチャレンジできます。

ただし、アトピッコハウスの商品はプロ仕様となっており、当社ではDIY教室の開催や、DIY向けの詳しい解説などは行っておりません。プロ向けの施工要領書を読み込んでご判断いただく形になります。DIYで施工される際は、その点をご理解いただいた上でご検討ください。

なぜ漆喰塗り壁にしたいのかを明確にする

漆喰DIYに挑戦する前に、壁や天井を漆喰にしたい目的を明確にしておかれると、こんな筈じゃなかったという後悔を減らせます

壁塗りを体験したいのか、部屋の快適性を向上させたいのか、費用を抑えたいのかといったことです。漆喰は、防火材料ですから、キッチンにも使用できますし、トイレ等に塗ると、消臭効果が期待できるかも知れません。

アトピッコハウスのDIY可能な塗り壁は、珪藻土の「はいから小町」漆喰調塗り壁の「漆喰美人」があります。
これらは全て粉の状態でお届けします。

塗り壁に求めるものが、調湿性能なら、だんぜん珪藻土塗り壁「はいから小町」がオススメです。
はいから小町の調湿性能は、241g/㎡/24hと、一般的な漆喰の6倍も調湿します。

珪藻土塗り壁「はいから小町」の詳細は、こちら

珪藻土塗壁 はいから小町

漆喰調に仕上がって、調湿性能も期待していて、消臭機能が優先されるなら、「漆喰美人」がオススメです。

漆喰美人の詳細は、こちらをご覧ください

花の塗り壁 漆喰美人

DIY製品としては難易度が高いですが、全て自然素材でできた優しい製品で、調湿性などの性能はとても高いものになります

「予算がないから節約のためにDIYにしたい」など、プロに依頼することと比較して、費用を抑えられるという目的の方には向きませんが、「仕上がりはご愛嬌」と、DIY作業を楽しんで自宅を気持ちのいい環境にしたい方にはおすすめしたい塗り壁材です。

DIYはあらかじめ施工要領をよく確認し、できそうだと判断してから材料を買えば楽しいDIYが実現できます!

まとめ

漆喰のDIYは、一見手軽に見えるかもしれませんが、実際には下地の状態確認から始まり、道具の準備、養生、下地処理、施工、片付けまで多くの工程があります。しかも、使用する材料によってはプロ仕様の知識や技術が求められる場面もあるため、思った以上に大変だったと感じる方も少なくありません。

だからこそ大切なのは、「なぜ漆喰DIYをしたいのか?」という目的を明確にすることです。費用を抑えたいから? 自然素材にこだわりたいから? 快適な空間を自分の手でつくりたいから?―その動機がしっかりしていれば、DIYという選択肢が本当に自分に合っているのかが見えてきます。

また、塗る場所や面積、壁の状態、使用する材料の性質によって、必要な準備や手間も大きく変わってきます。準備段階でつまずくと、思わぬ出費や手間が増え、結局プロに頼むよりコストがかかってしまうことも。

アトピッコハウスの「漆喰美人」や「はいから小町」は、性能面では非常に優れています。DIYでの施工も可能ですが、粉から練って使うタイプなので、施工には手間と覚悟が必要です

DIYを成功させるには、事前の情報収集、正しい準備、無理のないスケジューリング、そして何より「楽しむ気持ち」が必要不可欠です。「DIYが楽しそう!」と感じられる方には、充実した時間になると思いますし、自分で苦労して施工すれば愛着もわきます。

漆喰DIYに挑戦する際は、施工要領をしっかり読み込んだ上で、必要に応じてプロのアドバイスも取り入れつつ、無理のない範囲で楽しんで取り組んでくださいね

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よくあるご質問

漆喰美人は、diyできますか?

出来ますが、粉で届くので、DIY専用で販売されている「練ってある」製品よりも、diyの難易度は高いと言えます。ただし、漆喰美人は仕上がりのパターンが美しく、調湿性能、消臭性能に優れているので、本格的な製品を求める方には人気が高いです。

漆喰美人と、はいから小町は、どちらがdiyしやすいですか?

漆喰美人は、下塗りを必要とし、はいから小町は、シーラー処理だけなので、diyの難易度は、はいから小町のほうが低いと言えます。また、下塗りが要らない分、材料費も、はいから小町のほうが安く上がります。

漆喰DIYに必要なものは?

漆喰のDIYに必要な道具はコテやコテ板、バケツ、ひしゃく、おたまなど、また養生するためにマスキングテープや養生テープ、ビニールシートなどを準備しておくといいでしょう。漆喰の材料によってはかくはん機の使用が必要になる場合もありますので事前にきちんと調べておきましょう。

漆喰DIY厚みの目安は?二度塗りをした方がいい?

選ぶ材料によっても変わってきます。ローラーで塗るタイプは液状なので厚みを出すことはできません。一般的なコテで仕上げる漆喰は1㎜~3㎜程の厚みで仕上げることが一般的です。一壁を塗って追っかけ二度塗りで仕上げることできれいに仕上がります。コテを立てすぎると漆喰が削れてしまうのでコテを立てすぎないように気を付けましょう。

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アトピッコハウスは、無垢・珪藻土・漆喰・クロス・畳など
オリジナルの自然素材内装材を、製造販売する会社です。

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