調湿建材の比較、壁・床にオススメの湿気対策
湿度が高くてジメジメする高温多湿の日本。その上、冬は空気が乾燥して寒い。梅雨の季節や夏の蒸し暑さ、そして冬場の結露…。
湿度が高い梅雨時期や、花粉が飛散する時期は、洗濯物を部屋干しするご家庭が多いのではないでしょうか。
結露が発生することで、室内のカーテンなどにカビが繁殖したり、カビが原因でダニが発生するリスクがあったりと、湿度対策は室内の環境を快適に整える上で重要な事項と言えます。
一方、外気を遮断し、エアコンを使う冬の時期には空気の乾燥を感じやすいです。乾燥によって喉の痛みを感じたりウイルス性の風邪をひくなど、健康を害する恐れもあります。
そこで加湿器を使用しますが、室内と住宅の外の気温差でまた結露が発生し、カビの繁殖のリスクが・・・。
日本の気候は湿度の変動が大きく、これが健康被害の原因や住まいのトラブルを引き起こすリスクとなることもあります。高温多湿と言いますが、湿度や結露は日本人の生活の上で、切っても切れない存在であることは確かです。
日本の暮らしでは加湿機や除湿機が手放せないのは仕方ない?そんな湿気対策として注目されているのが「調湿建材」。調湿建材は「湿気を吸ったり、吐いたり」して、室内の湿度を適度に保ってくれる機能的な建材です。
この記事では、調湿建材の特徴を比較しながら、特におすすめの湿気対策方法をご紹介します。
快適な室内環境を整えることで、湿度対策だけでなく、家族の健康や住まいの寿命を守ることに役立ちます。ぜひ参考にしてみてください!
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目次
- 1 調湿建材ってそもそもどんなもの?
- 2 昔ながらの日本の家には調湿材が使われている
- 3 調湿建材の定義とは?
- 4 そもそも調湿建材とは何をしてくれるの?
- 5 調湿建材の種類にはどんなものがある?
- 6 室内の内装に調湿建材を使うことで得られる効果は?
- 7 お手軽な調湿建材の壁といえば珪藻土クロス
- 8 高い調湿性と高級感、多孔質セラミックスタイル
- 9 トータルバランスの高いおすすめの調湿建材は塗り壁
- 10 新建材である集成材やビニール壁紙に調湿機能はあるのか?
- 11 調湿建材はDIYできるのか?
- 12 調湿建材には壁材だけでなく調湿天井材や床材もある
- 13 調湿建材にすれば何もしなくても調湿効果は確保できるの?
- 14 まとめ
- 15 よくあるご質問
- 16 無料で、資料・サンプル差し上げます
調湿建材ってそもそもどんなもの?
自然素材の内装材メーカー、アトピッコハウス内藤です。
調湿建材とは調湿性能を持ち合わせた機能性建材のことです。
調湿とは、室内の湿度が過多の時は湿気を吸って吸収し、反対に室内が乾燥状態にある場合は湿気を放出して、室内の湿度をコントロールする湿度調整機能のことです。珪藻土の調湿性能が高いことは、広く知られており、様々な形態で商品化されています。
調湿建材には、JISに規格が定められており、最低1㎡あたり70g以上調湿する性能がないと、調湿建材と言えないことになっていますが
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昔ながらの日本の家には調湿材が使われている
私たちの暮らしの中で「湿気」はとても重要です。特に日本には四季があり、梅雨や夏の蒸し暑さ、冬の乾燥など、季節によって湿度が大きく変わります。そんな日本の気候に合わせて、昔の日本の家には「調湿材」がうまく使われていました。
昔ながらの調湿材 木炭・竹炭
炭には湿気を吸収、放出する調湿機能があります。また、においや有害物質を吸着する性質もあり、昔から床下や押し入れなどに炭が置かれていました。消臭、調湿には木炭よりも竹炭が適しており、様々な調湿、消臭の製品が生まれている中、炭の効果は現代でも認められ使用されています。
昔ながらの調湿材 紙(障子)
障子は、和紙と木材の枠からなる日本独自の建具です。和紙は湿気を吸収し、乾燥時には放出してくれる優れた調湿機能を持っています。また、光を柔らかく取り入れることで、空間を明るく保ちながらも心地よい室内環境を保っていました。
昔ながらの調湿材 漆喰(消石灰)
漆喰は、石灰を主成分とした塗り壁材です。多孔質構造によって空気中の湿気を吸ったり吐いたりし、室内の湿度を調整します。さらに、抗菌性・防カビ性にも優れているため、昔の家では壁材として重宝されてきました。
昔ながらの調湿材 畳
植物であるい草を使った畳もまた、湿度をコントロールする力を持っています。湿気が多い時には吸収し、乾燥している時には放出する、まさに天然のエアコンとも言える存在です。畳の部屋に入ると、どこかホッとするのは、こうした自然素材の力が影響しているのかもしれません。
昔ながらの調湿材 木材(無垢材)
無垢の木材も、調湿効果のある素材のひとつです。木は生きていたときと同じように、乾燥や湿気に反応して呼吸を続けます。そのため、床や天井、柱などに無垢材を使うと、家全体の湿度を優しく整えてくれます。
調湿建材の定義とは?

調湿性能の優劣は、JIS規格に客観的な評価方法が規定されていて、JIS A6909というJISの評価試験に基づき、最低70g/㎡/24h以上の調湿性能がないと、ならないことになっています。
一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会などでは、調湿建材マークを表示することを目的として、調湿建材登録・表示規定を定め、所定の調湿性能を有する調湿建材を登録しています。
評価方法及び判定基準は、下記の通りです。
<評価項目の一覧>
(1)調湿性
(2)品質及び取り扱い、施工
調湿建材とうたえる建材は、JIS 規格の調湿試験の結果、最低70g以上の調湿性能がないとならない訳ですが、重要なのは、なんども繰り返し、「吸湿」と「放湿」を繰り返す能力がないとならないのです。
その繰り返しの最低基準が70gということです。
珪藻土塗り壁「はいから小町」の調湿性能は、241g/㎡/24hなので、
JIS規格の3倍以上、一般的な漆喰の6倍以上です。
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そもそも調湿建材とは何をしてくれるの?
「調湿建材」という言葉は最近ではよく耳にするようになりましたが、そもそも「調湿建材」ってどんなものを指すのでしょう?
「調湿」は、読んで字のごとく「湿度」を「調整」すること。
だから、吸湿しても、放湿する力がないものは、調湿建材と言うことはできません。
吸い込むだけでなく、必要に応じて吐き出すという作用がないと調湿建材とは呼べないのです。
さらに、試験を実施、JIS(日本工業規格)で「調湿建材」と呼んでいいものには厳格な基準が決められていて
それをクリアしたものだけが「調湿建材」を謳うことができるのです。
調湿建材の種類にはどんなものがある?
昔の家では当たり前のように調湿建材が使われてきました。土壁に漆喰、無垢材を使った床。紙でできた障子や襖、和室でよく見かける砂壁なども調湿壁と言えます。
現代の家に土壁は現実的ではありません。コストもかかるし、土壁を施工できる人も限られています。現在の家づくりに合わせて、最近ではその調湿建材も様々なタイプのものが売り出されています。
リクシルの調湿建材 エコカラットプラス
LIXILの内装壁タイル「エコカラットプラス」は、水拭きが可能な調湿壁で、湿気を通しつつ水や汚れを防ぐ特性を持ち、居室だけでなく水回りにも適しています。室内の湿度を安定させることで結露やカビ、ダニを抑制します。発売から20年以上経ち、近年ではアートデザインやDIY施工の簡便さも加わり、より使いやすく進化しています。
大建工業の調湿建材 さらりあ~と
大建工業の調湿壁材「さらりあ~と」は、微細な空気孔で湿気を吸収・放出し、湿度を調整する「呼吸する壁材」です。湿気対策だけでなく、臭いやホルムアルデヒドの吸着効果もあり、健康面にも配慮されています。
フジワラ化学の調湿建材 けいそうどペイント
珪藻土が持つ調湿機能に、抗菌・抗ウイルス性が加わったハイスペック内装用塗料です。湿度調整だけでなく臭いやホルムアルデヒドも吸着・分解します。
朝日ウッドペイントの調湿建材 the wall(クールジャパン)
国産の杉やヒノキを使ったパネル材で、木材の持つ調湿性能だけでなく、木材ならではの香りや手触り、経年変化を楽しめる木材パネルです。
アトピッコハウスの調湿建材 はいから小町
調湿性能が業界No,1の珪藻土塗り壁です。JIS規格の3倍の調湿性能を誇ります。ボロボロしやすいと言われてきた珪藻土を独自の凝固方法により硬い仕上がりを実現しました。調湿性能だけでなく、消臭効果も持ち合わせており、焼肉や部屋干しのニオイも気になりません。ビニールクロスの状態が良ければはがさずに施工が可能です。
調湿性能業界トップクラスの調湿性能を誇る珪藻土塗り壁「はいから小町」は冬でも結露が起きにくい!
室内の内装に調湿建材を使うことで得られる効果は?
調湿建材を使うことで以下のような効果が得られます。
調湿建材の効果1:夏はカラッと冬はしっとり
湿度の高い夏、余分な湿気は調湿建材が吸い取ってくれます。空気の乾燥する冬の時期には湿気を吐き出して室内の環境を整えてくれます。湿気の多い夏もジメジメせずにサッパリ、乾燥する冬でもお肌しっとり、喉の痛みも軽減、快適な空間づくりをお手伝いします。
調湿建材の効果2:消臭効果
湿気と一緒に不快なニオイも吸い取ってくれるから焼肉の翌日や部屋干しのニオイも気になりません。
調湿建材の効果3:結露・カビを防ぐ
室内の湿度をコントロールするから結露が起きにくい。結果カビが発生しにくくなります。
調湿建材の効果4:住宅の劣化を防ぐ
結露の発生やカビの繁殖は住宅の劣化を早める原因となります。湿度コントロールをすることで住宅にも負担がかかりにくくなり、住まいの寿命も延ばせます。
調湿建材の効果5:光熱費をおさえる
室湿度を20%下げることで体感気温は4度低下したように感じるそうです。室内の湿度を調整することで体感が変わり、結果光熱費をおさえることができ、エコにつながります。
調湿建材の効果6:感染症対策にも有効
冬場、空気が乾燥した状態で活発になるウイルスですが、調湿建材が湿気を調整してくれるのでウイルスによる感染症対策にも有効です。また、調湿建材、特に漆喰や珪藻土といった塗り壁はウイルスやホルムアルデヒドなどの化学物質を吸着してくれるという特性を持っています。こういった面でも超異質建材は住まいの環境を整えてくれるメリットの多い材料であると言えますね。
調湿建材の調湿作用は機械や作られたものと違い、半永久的に使用できるというところもポイントです。電子機器と違い、自然が素材のものは長く使えるというところもメリットだと言えます。
お手軽な調湿建材の壁といえば珪藻土クロス
調湿建材にしたいのはやまやまだけれど「調湿建材は総じて高い!」というイメージをお持ちの方は多いと思います。
確かに、調湿性の高いものは値が張るものが多いですが、お手軽に始められるものもあります。それが、珪藻土クロス。珪藻土クロスは、下地となる裏打ち紙に、珪藻土を塗装した壁紙のこと。サンゲツやリリカラさんでも扱っている壁紙の中の一つです。
これなら、本格的な調湿建材よりも材料も安いし、施工方法自体は一般的なビニールクロスとさほど変わりませんので、施工費用も安いです。
普通のビニールクロスも、調湿性能はゼロではありません。当社が実施したJIS規格の評価試験では、17gの調湿性能が、確認できました。
珪藻土クロスの場合、ただのビニールクロスよりは、調湿性能が良いと思われます。
ただ、珪藻土クロスのデメリットは、紙の上にミクロン単位の薄さで珪藻土を塗布してあるだけのものなので、調湿効果は さほど期待できないと思った方がいいです。
けれど、塗り壁と遜色ない見た目で、腕のいい職人さんが貼ればジョイント(壁紙同士のつなぎ目)もほとんど目立たず、塗り壁と見紛う仕上がりのものが比較的安価で手に入るので、「ビニールクロスとの比較で少しだけ調湿性が良ければよい」と割り切って取り入れれば悪くない選択肢です。
アトピッコハウスでは、調湿性能も多少期待できる織物壁紙「すっぴんクロス」という製品を取り扱っています。
▶調湿性能も期待できる本物の布クロス「すっぴんクロス」の詳細は、こちら
高い調湿性と高級感、多孔質セラミックスタイル
セラミックスタイルと聞いてもピンとこないかもしれません。
見た目はレンガのような感じのタイルで粘土などの無機物を焼いて固め、その性質を変化させた物質で
目に見えないほど微細な孔を多く持つ材料のこと。

建材大手メーカーが人気商品を出しているので最近ではご存知の方も多いかもしれません。
リクシルのエコカラットが代表的です。
形の揃ったタイルが整然と並んだ空間は、まるでホテルの一室や美術館のような高級感です。色やサイズ、表面の質感もバリエーションがたくさんあり仕上がりのスタイリッシュさは抜群です。
調湿性も抜群で消臭機能も高い。
いいことばかりのようですが、デメリットは、ずばり「価格が高い」ということ。
材料費も比較的高めなのですが、それに加えて、形の決まった「タイル」という性質上、収まらない部分をカットする必要があるなどロス(ムダになる部分)が出やすいといえます。
らに、こういったタイルは「役物」と言われる、端部やコーナー部分などに、一般形では納まらない箇所に特殊な材料を使います。その「役物」が通常のタイルよりもずば抜けて高いのです。
そういう小さな積み重ねが積もり積もると当初予想していた金額よりも予算が跳ね上がってビックリされる方が多いのです。人生最大の買い物に、最高級の物を使いたい!という方は、採用を検討されても良い製品だとは思いますが、予算組みは慎重に行う必要がありそうです。
調湿性能に関しては、各メーカーに確認し、JIS規格による
1平米当たりの調湿性能を確認されると良いです。
調湿建材と呼べる製品は、1平米あたり、24時間計測で、
70g以上の調湿性能を持つ製品に限られます。
アトピッコハウスの珪藻土塗り壁「はいから小町」は㎡辺り24時間に241gの調湿性能を持ちます。
トータルバランスの高いおすすめの調湿建材は塗り壁
塗り壁といえば、珪藻土や漆喰など色々ありますが、実はこの「塗り壁」が他の調湿建材との比較でトータルバランス的に一番おすすめの建材です。
いわゆる「本漆喰」は、下地が土壁でないと調湿性能は機能しませんが、珪藻土や、機能性を追求した「漆喰調」の塗り壁は、本格的で重厚感のある仕上がりと十分な調湿性能を備えています。
価格はメーカーによってピンからキリまでありますがセラミックスタイルよりは比較的価格が抑えられる場合がほとんどです。
というのは、色さえ一つに絞ればタイルのようにはめ込むものではないので平らな面も角も細かい部分も全て
同じ材料で仕上げられるため、ムダがでないからです。
見た目はパターン付けをして楽しむものが多いので、ヨーロッパ風のスッキリおしゃれな雰囲気づくりや
ナチュラル系のインテリア、ラフでワイルドなイメージなどなど様々なインテリア空間にお部屋を演出できます。
もちろん壁だけでなく天井にも施工が可能です。天井も含めて広い面積で調湿建材を採用することで、より、快適な住環境を整えることができます。

つまり、見た目の雰囲気も、機能もコストパフォーマンスも含めて比較するとトータルバランスが抜群だといえます。
新建材である集成材やビニール壁紙に調湿機能はあるのか?
新建材として広く使われている集成材やビニール壁紙には、基本的に調湿機能は備わっていません。たとえば、集成材は木材を小さく加工し、接着剤で貼り合わせて作られた材料です。もともと木が持っている調湿性は多少残っていますが、接着や塗装によって木の細胞構造が分断されているため、無垢材のように呼吸する力はほとんど期待できません。
一方、ビニール壁紙はポリ塩化ビニールという合成樹脂でできており、空気も湿気も通さない素材です。そのため、室内の湿度を調整するような働きは一切なく、逆に湿気がこもりやすく、結露やカビ、ダニの原因になることもあります。
一部には調湿性をうたう特殊な壁紙や建材も登場していますが、それらはごく限られた製品であり、一般的な集成材やビニール壁紙には調湿機能はないと考えて良いと思います。
調湿性能を住まいに取り入れたいのであれば、無垢材や和紙、漆喰、珪藻土といった自然素材を選ぶことが、やはり効果的といえるでしょう。
調湿建材はDIYできるのか?
エコカラットは、マグネットではりつける、簡単なDIY用のセット商品があります。
自然素材由来の塗り壁材であってもDIYできる商品があります。当社でいうと、業界トップクラスの調湿性能がある「はいから小町」、漆喰調塗り壁材「漆喰美人」は、DIYができる商品です。
予算をおさえて、調湿建材を手に入れられるのは、嬉しいですが、薄塗りなど、施工がうまくできなかったことが原因で、せっかくの調湿性能を最大限に発揮できないことがあります。
調湿性能の効果を最大限に発揮させるためには、プロによる適切な施工をすることが望ましいと考えます。
調湿建材には壁材だけでなく調湿天井材や床材もある
天井に壁と同じ調湿建材を使うことで湿気を吸収する量が増え、
より湿度調整が期待できます。
天井に壁と同じ調湿建材を使うことで湿気を吸収する量が増え、より湿度調整が期待できます。
床も、湿度がたまると結露ができカビが生えることがあります。例えば、集成材の床に布団を敷きっぱなしにすると寝ている間に発生した汗が湿気となり、床下に溜まります。集成材やビニール製の床は湿気を吸わないので、湿気は溜まったまま。それが原因で床を傷めてしまいます。
床の調湿建材といえば、無垢フローリングです。

天然の木材を加工した無垢フローリングの床は、空気を吸って放出するという湿度コントロール作用を持ちます。
布団に汗をかいても吸ってくれるので、湿気がこもりません。そのため合板と比べて快適な睡眠環境を整えられます。ただし、布団の敷きっぱなしはよくありませんので、定期的に換気をしたり、布団を干すことはするようにしましょう。
裸足で過ごす夏もベタベタしないで、快適に過ごせますし、冬はあたたかさを感じることができます。
昔から日本の生活に馴染みのあったイ草の畳も、実はエコ建材。優れた調湿性能を持った建材なのです。

自然由来の調湿建材は、湿度コントロールの強い味方。床や壁、天井にも調湿建材を使えば、
乾燥する冬もベタベタして不快な夏も快適な環境で健康的に過ごせそうですね。
調湿建材にすれば何もしなくても調湿効果は確保できるの?
調湿建材を使えば、自然素材の力で室内の湿度をある程度コントロールできますが、「何もしなくても常に快適」とまでは言えません。調湿効果をしっかり発揮させるには、定期的な換気が不可欠です。湿気がこもったままでは、建材が吸った湿気を放出できず、調湿機能が飽和してしまうからです。
また、広い面積での施工も重要なポイントです。壁の一部だけ、天井の一部だけでは、調湿建材が住宅内の湿気を吸着しきれず、十分な効果が得られません。加えて、家の構造や設計も関係しており、風通しの良い間取りや、通気を妨げない断熱・気密のバランスをとることも快適な環境づくりのポイントとなります。
さらに、調湿建材の素材ごとの特性を理解して適切に使い分けることも、効果を最大限に引き出すために大切です。漆喰、珪藻土、無垢材など、それぞれ調湿の仕方や吸湿量に違いがあります。
調湿建材を使えば自動的に快適になるわけではなく、換気による空調の管理・施工面積・構造・素材特性などの複合的な要素が整ってはじめて、その力を十分に発揮できるというわけです。
まとめ
日本の気候は季節によって温度や湿度変化が激しく、夏の蒸し暑さや冬の乾燥は私たちの生活に少なからず影響を与えます。湿度を調整する方法は様々ありますが、家自体で半永久的に調湿できること注目されているのが調湿建材です。
調湿建材は湿気を吸収・放出して室内の湿度を適切に調整し、結露やカビの発生を防ぐだけでなく、乾燥による健康リスクを軽減し、商品によっては消臭効果も期待できます。
調湿建材として認められるにはJIS規格の基準を満たす必要があり、1㎡あたり24時間で70g以上の調湿性能を持つことが条件です。
調湿建材には壁材、天井材、床材など多様な種類があり、例えば無垢フローリングや畳といった伝統的な素材は、その自然な風合いと調湿効果で高く評価されています。
DIYで取り入れやすい製品も多い一方で、大規模なリフォームや新築時には専門職人による施工がより効果的です。調湿建材を活用することで、住まい全体を快適な調湿空間に変えることができ、日本の気候に最適な住環境を実現できます。
木炭、紙、漆喰、畳、そして無垢材。どれも先人の知恵と工夫が詰まった、日本の住まいの宝物です。
現代の住宅は機密性や断熱性が高くなる一方で、湿度のコントロールが難しくなってきています。だからこそ、昔ながらの知恵に学び、自然素材を活かした家づくりに目を向けてみてはいかがでしょうか?
アトピッコハウスでは、これら数ある調湿建材の中で、珪藻土の塗り壁と、漆喰調塗り壁を取り扱っています。
特に、珪藻土塗り壁の「はいから小町」は、JIS規格との比較で3倍以上の調湿性を誇る上に全て自然素材、にがりで固める安心の素材です。
▶珪藻土塗り壁「はいから小町」の詳細は、こちらをご覧ください

漆喰調の「漆喰美人」は本漆喰との比較で2倍もの調湿性、キメの細かい艶のある仕上がりが自慢で、8色のカラーから選んでいただけます。

どちらも決して安価な素材ではありませんが、長い目でみればお買い得な調湿建材です。調湿建材と言ってもその性能や価格、見た目は様々です。ご自身が何を求めて調湿建材にしたいのか予算はどのくらい出せるのか、そのあたりを整理し、よく比較検討した上で自分の暮らしにぴったりの調湿建材を選んで下さいね。
よくあるご質問
調湿建材の基準は?
調湿建材とは湿気を吸収するだけでなく、吐き出す力もどちらも合わせ持つ建材を言います。調湿建材には、JISに規格が定められており、24時間で最低1㎡あたり70g以上調湿する性能がないと、調湿建材と言えないことになっていますが、アトピッコハウスには、JIS規格の3倍以上、1㎡あたり241g調湿する珪藻土塗り壁はいから小町があります。
調湿建材の素材の種類にはどんなものがある?
調湿建材は主にエコカラットのようなタイルや、珪藻土の塗り壁、珪藻土クロスなどがあげられます。また、コルクや無垢フローリングや、昔ながらのイグサの畳も調湿建材です。自然由来の調湿建材は快適な空間づくりの強い味方です。アトピッコハウスでは珪藻土、漆喰、無垢フローリング、畳などの調湿建材を扱っています。
調湿する方法にセルロースファイバーなどの断熱材は役立つ?
セルロースファイバーは、新聞紙などの再生紙を原料とした木質繊維系の断熱材で、繊維の構造上が湿気を吸収、放出する性質が備わっています。そのため、建物内部の湿度変化に応じて水分を吸放出し、壁の中での結露を防いだり、住宅の劣化を抑えるといった効果が期待できます。ただし、「壁の中」など見えない部分での調湿となるため、本格的に住環境の湿度を整えたい場合は、無垢材や漆喰、珪藻土、和紙など、室内の空気に直接触れる自然素材を取り入れることが重要です。
調湿建材を使用すればエアコンや調湿期は不要ですか?
無垢材や漆喰、珪藻土などの調湿建材は、室内の空気中の湿気を吸ったり吐いたりして、湿度を調整する働きをします。調湿建材を取り入れることで、湿度のバランスが自然に整い、エアコンや除湿機・加湿器の使用頻度や稼働時間は大幅に減りますが、季節や気象条件によっては機械の力も必要になるため、補助的に使うというスタンスが現実的です。
無料で、資料・サンプル差し上げます
アトピッコハウスは、無垢・珪藻土・漆喰・クロス・畳などオリジナルの自然素材内装材を、製造販売する会社です。